原題:Dialogue avec mon jardinier

孤高の画家が出会った庭師との奇妙な友情関係。そして庭師が遺した人生の意味…。

2007年6月1日フランス公開

2007年/フランス/カラー/109分/ 配給:ワイズポリシー

2009年06月03日よりDVDリリース 2008年8月2日(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

© ICE 3 – KJB PRODUCTION– STUDIOCANAL – FRANCE 2 CINEMA – RHÔNE-ALPES CINEMA - 2006/WISEPOLICY

公開初日 2008/08/02

配給会社名 0043

解説


君が 僕の枯れた心に蒔いた しあわせの種
夏草薫るカンパーニュ。孤高の画家と、人生最後の刻を生きる庭師・・・
ふたりを優しく照らす、暖かな太陽の光。

『クリクリのいた夏』から8年……ジャン・ベッケル監督が、まばゆいほどの美しい自然の中で、ゆったり過ぎゆく時間と、いつしか忘れてしまっていた心の豊かさについて再び私たちに問う、珠玉の名篇を誕生させました。
 家族や仕事に恵まれながらも、家族の幸せさえ築く事が出来なかった孤高の画家(ダニエルオートゥイユ)。
小さな草木に愛情を注ぎ、その成長にささやかなしあわせを感じる余命幾許も無い庭師(ジャン=ピエール・ダルッサン)。老境に差し掛かったふたりが過ごす、人生の終焉へと向う静かで穏やかな日々。
互いの名前を捨て、キャンバス、ジャルダンと呼び合うふたりに、やがて決別の時は訪れます…
 現代人の渇いた心に、本当の幸福の意味を鋭くついた本作は、フランスで4ヶ月間に渡ってロングラン上映され、150万人もの観客を動員する大ヒットを記録。素朴だけど豊かな人生の価値観を再認識させてくれた、主人公ふたりの生き方が、人々の深い共感を得た証しとなったのです。

ストーリー


画家のキャンバスは、都会や家族との関係に疲れ、自分を取り戻すために、生まれ育ったカンパーニュに舞い戻ってきました。
何年も放置され荒れ果てた画家の庭を手入れするためにやってきた庭師のジャルダンは、偶然にも小学校時代に悪ふざけをして遊んだ、彼の幼なじみだったのです。
ジャルダンは、生まれてからずっとカンパーニュを離れる事なく、定年後、かねてから望んでいた庭を耕す仕事を始めました。花だけでなく生きていく糧にもなる野菜をも作り、慎ましやかではあるものの、妻との自給自足の心満たされた生活を送っていました。
目映いほどの新緑、爽やかなそよ風、小鳥のさえずり、夕立が去った後のしめった土のにおい。立ちこめる霧の中でオレンジ色に輝くトマトの鮮やかさ…。美しく豊かな自然の中で、2人はお互いを懐かしみ、慈しみ、自分たちの人生に起こったさまざまなこと、そしてこれからのことを語り合います。
ふたたび家族への愛情を描くことへの希望を見いだすキャンバスと、彼の庭で花や野菜が毎日成長するさまを見守り、友情の喜びを感じるジャルダン。しかし2人には、別れの時間が時が少しずつ近づいていました・・・・・・。

スタッフ

監督:ジャン・ベッケル

キャスト

ダニエルオートゥイユ
ジャン=ピエール・ダルッサン

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