2009年/日本/カラー/85分/ 配給:シネカノン

2009年2月21日、渋谷アミューズCQN、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9ほか全国ロードショー

(C) 2009「ハルフウェイ」製作委員会

公開初日 2009/02/21

配給会社名 0034

解説

ストーリー

「人生が長いのは分かってる。でも、今も大事なんで」

“卒業”を前に揺れる
高校生のあやうい恋物語

「彼の半径25メートル以内に近づくとひゅーッてなる。……こんなんじゃ壊れちゃうよ」

彼女の名前はヒロ——ある日、軽い貧血で保健室へ。
彼の名前はシュウ——ある日、軽いケガでやっぱり保健室へ。

「なんかね、彼の半径25メートル以内に近づくとひゅーッてなる。こんなんじゃ壊れちゃうよ」。
親友のメメに、切ない恋心を打ち明けていたヒロ。そんなヒロが、思いを寄せていたシュウに、ふとした出来事から付き合ってくれと言われてしまった! それは、高校生活の最後に起きた奇跡。しかし、ふたりの行く手には、もうすぐそこに”卒業”が待ち受けている…。

「思ってるより、人生って長いよ」
「でも、今も大事なんで」

地元の北海道の大学に進学するヒロに、シュウはあることを言い出せないでいた。
シュウは、東京の早稲田大学に行くつもりだったのだ。「何で言わなかったの?東京行くのにあたしにコクってどういうつもり?私はどうすればいいんですか?」。
シュウに思いをぶつけ、電話やメールにも出なくなったヒロ。
シュウは自分の気持ちをヒロに伝えようとするが、ヒロは受け入れない。
そんなヒロの涙に応えるように、東京行きをやめようと考え始めるシュウ。
担任の高梨先生は、シュウに向かって、「思ってるより、人生って長いよ」とたしなめる。
しかし、シュウは果敢にもこう答える。「でも、今も大事なんで」。男の子であるシュウは、ヒロの気持ちと今の自分の恋心を守ろうと決める。しかし……それって、若気の至りでは……? 

「後先考えて行動する男なんて、男じゃない」

一方、シュウから東京行きをやめると聞き、はしゃぐヒロ。ふたたび、幸せな日々に戻るが、少しずつ、ヒロの気持ちに変化が起こる。シュウの決断を素直に喜べないのだ。
「いざ行かないってなると、行ってほしいというか、行ってほしくないというか……」。
信頼する書道の平林先生は、「後先考えて行動する男なんて、男じゃない。好きだーって思ったら、男はいくんだよ」とヒロに語る。そんな勝手な…。そして、今の気持ちを筆で表せと言いはなつ平林。そこでヒロが書いた言葉は、「行けな」!? 「行け」か「行くな」かどっちなんだよ。…その中間。

「私はどうしたらいいのー?!」

さんざん悩んだあげく、ヒロはとうとう決断する。ある日、ヒロはシュウを無理やり教室から連れ出す。
向かった先は、職員室。シュウの担任に向かって、頭を下げるヒロ。
「この人を、早稲田に行かせてあげてください! お願いします! この人、本当は行きたいんです」。
突然のヒロの行動に戸惑うシュウだったが、東京行きをあきらめられないでいる自分の本心に気づく。
卒業したら、離れることが決まった2人。放課後のグラウンドで、ヒロは大声を上げて泣いた。
「私はさみしいんだよー!」。シュウは、そんなヒロをどうしようもなく抱きしめるのだった……。

スタッフ

脚本・監督:北川悦吏子
プロデュース:岩井俊二、小林武史 
音楽:小林武史 
主題歌:Salyu『HALFWAY』(トイズファクトリー) 
制作:ロックウェルアイズ バサラ・ピクチャーズ
製作:李鳳宇、見城徹、岩井俊二

キャスト

北乃きい
岡田将生
成宮寛貴
白石美帆
大沢たかお

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