ばけもの模様
2007年/日本/カラー/93分/ 配給:チャベスシネマ
2008年6月7日(土)〜6月20日(金)、池袋シネマロサにてレイトショー
公開初日 2008/06/07
公開終了日 2008/06/20
配給会社名 0953
解説
主演に、元・宝塚歌劇団花組トップスターの大鳥れいを迎えて制作された、石井裕也の長編映画4作目。
大鳥れいは、一人息子を亡くし悲しみに暮れる主婦を演じ、新境地を切り拓いた。他の出演者は、米朝事務所属の落語家・桂都んぼ、モデルとしても活躍する潮見諭、ベテラン女優の稲川実代子、さらにグラビアアイドルの井川あゆこ等、オールキャスト・オール曲者。
「人はばけもの 世にないものはなし」という井原西鶴の言に想を得たこの群像劇には、文字通り化物じみた人間達しか登場しない。裏切り、殺人未遂、不倫、駆け落ち、食品偽装など、化物達はありとあらゆる愚行を繰り返し続ける。だが、物語のラストで彼らの化けの皮が剥がされた時、人間の哀しい本性が暴かれる。
人間の駄目さ、愚かさ、醜さを追求する事でしか見えてこない、その先にある人間の魅力を描いたこの作品は、完成後すぐに第37回ロッテルダム国際映画祭Sturm und Drang部門に出品され、ワールドプレミア上映された。さらにその後、第32回香港国際映画祭アジアン・デジタル・アワード正式出品。
ストーリー
一人息子を亡くし悲しみに暮れる主婦・順子(大鳥れい)は、夫の気を引きたいがためにありとあらゆる嘘をつくようになる。それに嫌気が差した夫の喜一(潮見諭)は、職場の部下・弘美(井川あゆこ)と突然駆け落ちしてしまう。
ちょっと頭の弱いメロンパンの移動販売員である世之介(桂都んぼ)は、順子に一目惚れしてしまい、メロン号(パン焼きオーブンを積んだ業務用バン)に乗り込んで、順子と共にあてのない旅に出る・・・。
スタッフ
脚本・監督・編集:石井裕也
共同脚本:登米裕一
撮影:松井宏樹
照明:小林万平
美術:沖原正純、内堀義之
助監督:中村祐介
音楽:今村悠輔
キャスト
大鳥れい
桂都んぼ
潮見諭
稲川実代子
牧野エミ
じんぐうまさひろ
邦城龍明
井川あゆこ
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