トゥヤーの結婚
原題:(原題)図雅的婚事/(英題)TUYA'S MARRIAGE
第57回ベルリン国際映画祭<金熊賞>グランプリ受賞
2006年/中国映画/35mm/カラー/96分/ドルビーSR/アメリカンヴィスタ 宣伝協力:スローラーナー 配給:ワコー+グアパ・グアポ
2008年09月26日よりDVDリリース 2月23日(土)よりBunkamuraル・シネマにてロードショー他全国順次公開
公開初日 2008/02/23
配給会社名 0321/0231
解説
彼女の美しさは厚いコートに包まれ、赤いスカーフで頭が覆われているのにも関わらず、輝かしい。
「The Hollywood Reporter」(アメリカ)
2007年ベルリン国際映画祭は、内モンゴルの荒野で、りん凛として生きる美しいヒロインをグランプリに選んだ。ダイナマイト事故で下半身が麻痺した夫。幼い子供。砂漠化する草原。過酷な労働が、美しいトゥヤーを蝕んでいく。夫の絶望。
家族への愛生きるために彼女が選択した、ひとつの決断。みなに祝福されるその日、彼女は初めて涙を見せた…。
2007年ベルリン国際映画祭。張芸謀(ルビ:チャン・イーモウ)監督、コン・リー主演の『紅いコーリャン』(87)から19年を経て、《金熊賞》グランプリは、たくましく生きるひとりのヒロインの頭上に輝いた。美しいトゥヤーは、中国内モンゴルの北西部の草原で暮らしている。ダイナマイト事故で下半身が麻痺してしまった夫バータル。幼い子供たち。朝から夜までわずかな畑を耕し、羊を放牧していた。かつては青々としてた草原も、今では砂漠に浸蝕され、水も数十キロ離れた井戸まで汲みにいかなくてはならない。力強く凛として働くトゥヤー。しかし、寝たきりの夫を抱える厳しい生活と、重労働は、美しい彼女の体を蝕んでいく…。バータルの孤独。自殺未遂。死んで行く羊たち。トゥヤーは、家族への愛から、ひとつの決断をする。生きていくために。夫への愛のために…。
ヒロインに“母”の姿を重ねて描き出した
涙を誘うワン・チュアンアン(王全安)監督のストーリーと「驚くべき映像美」。
監督は、脚本家として活躍し、デビュー作『月蝕』(00)が、フランス、ロシアをはじめてとする世界の国際映画祭で注目を集めたワン・チュアンアン(王全安)。ヒロイン・トゥヤーの姿に、内モンゴルで生まれた彼の母親の姿を投影させ、厳しい自然の中で力強く生きるヒロインを、ユーモアを交えながら感動的な物語として描き出した。涙を誘うそのストーリーは、「母性の輝きと人間の温かみに溢れている」と、世界中から賞賛を寄せられている。監督と脚本を共同執筆したのは、陳凱歌(ルビ:チェン・カイコー)監督の傑作『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)、張芸謀(ルビ:チャン・イーモウ)監督『活きる』(94)のルー・ウェイ。そして、「驚くべき映像美」と高い評価を受けるドイツ人カメラマン、ルッツ・ライテマイヤーの映像が、『トゥヤーの結婚』の世界を支えている。
トゥヤー=《光》という名前を持つヒロイン。
ユー・ナンの放つ《光》は、世界を魅了する!!
ウォシャウスキー兄弟は、彼女を「アジア最高の女優」と絶賛した。
ベルリン国際映画祭は、中国映画から、コン・リーに続く純粋で力強いヒロインを見いだした。トゥヤー=《光》という名前を持つこのヒロインを演じたのは、ユー・ナン。ワン・チュアンアン(王全安)監督の『月蝕』(00)、『驚蟄』(03)に主演し、中国国内だけでなく、パリ国際映画祭などで主演女優賞を受賞するなど、その美しさと演技力は、国際的にも高い評価を受けている。また03年には、Karim Dridi監督のフランス映画“FUREUR”のヒロインに抜擢。『マトリックス』のウォシャオスキー兄弟の最新作『スピード・レーサー』にも出演。ウォシャウスキー兄弟は、彼女を「アジア最高の女優」と賞賛を惜しまない。コン・リー、チャン・ツィイーに続く、中国出身の国際女優として活躍が期待されている。
ストーリー
スタッフ
監督:ワン・チュアンアン
脚本:ルー・ウェイ(『さらば、わが愛/覇王別姫』『活きる』)
撮影:ルッツ・ライテマイヤー
キャスト
ユー・ナン
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