原題:Cherries

伝えたかった「ありがとう」

第20回東京国際映画祭「アジアの風」部門選出 第38回インド国際映画祭「Cinema of The World」部門選出 第17回永楽杯・上海映画批評家大賞 2007年度中国映画ベスト10/最優秀主演女優賞

2007年/中国、日本/カラー/107分 配給:ザナドゥー

2009年10月23日よりDVDリリース 2008年11月1日、銀座テアトルシネマほか全国順次ロードショー 

(C)2008「さくらんぼ 母ときた道」製作委員会

公開初日 2008/11/01

配給会社名 0103/0913

解説


果てしなく広がる田園風景の中に、母と娘のかけがえのない絆が花開く──

美しい棚田が広がる中国・雲南省の農村。生活は貧しくとも、すくすくと成長してゆく幼い少女、紅紅(ホンホン)。そんな彼女をいつも温かく包んでくれるのは、純粋で汚れを知らぬ心優しい母、桜桃(イン・タウ)だった。だが、成長するに従い、紅紅は母を疎ましく思うようになる・・・

『初恋のきた道』から7年、あの名脚本家が再び全世界を感動の渦に巻き込む愛の物語。中国四大女優のひとりと言われるミャオ・プゥが、我が子に無償の愛を注ぐ母親を熱演。豊穣な水田を擁した緑あふれる自然を背景に、清冽に生きる少女の眼差しを通して、現代では失われつつある大切な親と子の絆を謳い上げた心揺さぶる感動作。

ストーリー

1980年代の雲南省の山村。知的障害を持ち言葉も喋れない櫻桃(インタオ)は、足が悪い男と結婚したものの夫との間に子供はなかなかできない。ある夜、些細なことで夫から追い出された櫻桃は暗い中、あてもなく村をさまよった。ふと道端で泣いている赤ん坊を見つけた櫻桃はその子を連れ帰った。捨て子だった。櫻桃はその子に紅紅(ホンホン)と名付け大切に育て始めた。周囲もそれをとがめることはなかった。

彼女は全身全霊で紅紅に愛を注いだ。たとえバカにされても、自分を犠牲にしても紅紅を守り続けた。しかし、紅紅が学校に上がるとどうしても他の子の母親と比較してしまう。言葉も喋れず同級生や村人たちからバカにされる母親を見て紅紅は恥ずかしく思うようになった。ある日、紅紅が熱を出して苦しんでいると、櫻桃は道端に生えているサクランボを採り紅紅に食べさせてくれた。その甘いサクランボには母の深い愛情が込められていた。それを理解した紅紅は母親に感謝すると共に自分を恥じた。

やがて紅紅は大きくなり、その年も櫻桃が紅紅の誕生日にサクランボを採りに出かけたが…。

スタッフ

監督:チャン・ヂャーベイ
製作総指揮:レン・チョンルン、ワン・ティエンユン、
   シー・カ、小畑真登、原澤富雄
プロデューサー:ミ・ズ、三輪由美子
脚本:パオ・シー
撮影監督:丸池 納
美術:ルー・チョングゥオ
編集:チェン・シャオホン
音楽:安田芙充央

キャスト

ミャオ・プゥ
トゥオ・グゥオチュアン
ロン・リー

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