トランシルヴァニア
原題:TranSylvania
愛を求めて、何処までいく・・・地の果てまで。
2006年カンヌ国際映画祭クロージング作品
2006年/フランス/カラー/シネマスコープ/102分/ 配給:日本スカイウェイ
2007年8月11日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
公開初日 2007/08/11
配給会社名 0107
公開日メモ 2006年カンヌ国際映画祭のクロージングを飾ったトニー・ガリフ監督待望の新作。突然姿を消した恋人を探しに、女は親友とともに彼の故郷トランシルヴァニアへと旅立つ。
解説
ロマの血を引くトニー・ガトリフ監督待望の最新作
ヒロインは情熱の戦士アーシア・アルジェント
2006年カンヌ国際映画祭のクロージングを飾った『トランシルヴァニア』はガトリフ監督がずっと以前から描きたかったテーマ「愛する男を捜すために世界の果てへと旅立つ女性」、監督初の女性が主役の映画である。
異郷の地、トランシルヴァニアを舞台に傷つき苦しみながら、自らを再生していくジンガリナをアーシア・アルジェントが激しい情念津の中に怒り、哀しみ、喜び、脆さ、すべてをさらけ出し体当たりで演じている。そしてジンガリナの親友マリーをシャネル、ゴルチエのモデルとして活躍後、女優デビューを果たしたアミラ・カサールが熱演。破滅的な危うさと繊細な優しさを併せ持つチャンガロを圧倒的な存在感でビロル・ユーネルが演じた。
真実の愛を求めて、トランシルヴァニアへと旅立った女の魂を描いた物語
突然、姿を消した恋人を見つけるために、ジンガリナは彼の故郷トランシルバニアへとやって来た。しかし再会を果たしわかったことは、彼にはもはや愛情のかけらさえ残っていないことだった。ジンガリナは妊娠していたことも告げられず、絶望の淵に立たされる。そして、彼女は荒涼としたトランシルヴァニアを行くあても無く旅することを選ぶ。傷心のジンガリナの前に謎の男チャンガロが現れる。二人は共に旅をする。やがて孤独な二つの魂がふれ合い、そして、母となったとき生まれ変わったジンガリナがいた。彼女の心は希望の光で満ちていた。
東欧の国々と結ばれ、古くから他民族が共存する独特の文化と歴史を持つ
「森の彼方」の意味を持つトランシルヴァニア
トランシルヴァニアは、ルーマニア人、ハンガリー人、ドイツ人、アルメニア人、ユダヤ人、ロマなど民族が交差してきた歴史を持つ。多くの民族が共存するため領土問題が起こり、異民族の侵入が絶えない場所であったが、民族が共生し交わり独特の文化が育まれてきた。そして今でも古き良き伝統の暮らしが息づく土地である。村によって文化も風習も違うため、様々な美しい伝統の衣裳と民族舞踊、祭りに出会うことが出来る。
第一次大戦後よりロマの人口がもっとも多い国ルーマニアの領土となった。この地には古くからロマの人々が定住している。心に傷をおったジンガリナにとっても、トランシルヴァニアは離れがたい土地であった。悪魔払いの儀式をした後から、彼女はロマの衣裳を身につける。まるで彼女はロマのように見える。
トランシルヴァニアの風土に根付いたロマの魅力溢れる音楽
自らのルーツでもある“流浪の民=ロマ(ジプシー)”を永遠のテーマに作品を取り続けているトニー・ガトリフ監督。ガトリフ作品は常に映像と寄り添うようにロマの音楽とダンスが登場し、言葉では表現出来ない生命力がちりばめられている。本作もトランシルヴァニアの不思議な魅力溢れる民族音楽を元に音楽担当のデルフィーヌ・マントゥレとともに監督がオリジナルの曲を作り、現地で出会ったミュージシャンたちに演奏を依頼し録音した。この音楽が映画全体を導いてくれたと監督は言う。哀調の旋律と躍動のリズムが溢れ出し観るものの心を奥深く揺さぶる。
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:トニー・ガトリフ
撮影:セリーヌ・ボゾン
録音:フィリップ・ウェルシュ
オリジナル音楽:トニー・ガトリフ、デルフィーヌ・マントゥレ
音楽:エマニュエル・ガレ、フィリップ・ウェルシュ、ジェローム・ブール
音響:ドミニク・ガボリオ
編集:モニック・ダルトンヌ
美術:ブリジット・ブラサール
編集:モニック・ダルトンヌ
美術:ブリジット・ブラサール
衣装:ローズ・マリー・メルカ
化粧:ローレンス・グロジャン
製作:プリンセス・フィルム
共同製作:ピラミッド・プロダクション
キャスト
アーシア・アルジェント
アミラ・カサール
ビロル・ユーネル
アレクサンドラ・ポージャール
マルコ・カストルディ
ベアタ・パーリャ
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