青春小説の金字塔!! 大槻ケンヂの名作を、 ケラリーノ・サンドロヴィッチが映画化!! 音楽は8年振りのシングルとなる電気グルーヴ!!

2007年/日本/カラー/127分/ 配給:東京テアトル

2008年06月20日よりDVDリリース 2007年12月22日テアトル新宿、新春 テアトル梅田他にて全国順次ロードショー

(C)2007「グミ・チョコレート・パイン」製作委員会

公開初日 2007/12/22

配給会社名 0049

解説


「モテたい男の子」と「モテたい男の子だった人」に捧げる、
感動の青春大河巨編が遂に映画化!

1993年の発売以来、“青春のバイブル”として今もなお熱狂的な支持を集める大槻ケンヂの大人気小説『グミ・チョコレート・パイン』。「オレたちは何かができるはずだ」と思いながら、それでも悶々とした日々を送る高校生たちの、恋と友情を描く青春巨編が遂に映画化される! 1986年の東京郊外、高校生の賢三は親友のカワボン、タクオと、マニアックなサブカル談義に花を咲かせていた。クラスの連中を小バカにし、「自分はヤツらと違う」と息巻く彼らだが、何をすればいいのか?となると、本当のところはさっぱりわからない。賢三はといえば、クラスのヒロイン美甘子に恋心を抱くが、想いを伝えることはおろか、話しかけることすらできない自己嫌悪の日々。そんな冴えない毎日と決別すべく、彼らは遂にバンドを組むことを決意するのだが……。『ビーバップ・ハイスクール』みたいなケンカもなければ、『ウォーターボーイズ』みたいに泳いだりもしない、でも観終わるとなぜか心が熱くなる、どこにでもいる若者たちの普遍的な青春映画が誕生した!

奇跡の復活!筋肉少女帯の大槻ケンヂ原作×
ナイロン100℃、『時効警察』の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督!

原作は、先ごろ9年ぶりのニュー・アルバム&シングルを発表し、奇跡の復活を遂げた筋肉少女帯、特撮の大槻ケンヂ。音楽だけでなく、映画やTV、小説やエッセイなどで人気を誇る彼が、コンプレックスに悩む少年たちの姿を描いた全3巻の大河小説が『グミ・チョコレート・パイン』だ。そんな彼の集大成的作品を映画化するのは、劇団「ナイロン100℃」を主宰し、近年は映画『1980』(03)、『おいしい殺し方』(06)やTVドラマ『時効警察』(06、07/ANB)でも活躍する作・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。二人の出会いは80年代初頭にさかのぼる。当時、KERAが立ち上げた「ナゴム・レコード」は、伝説のインディー・レーベルとして若者たちのカルト的な人気を集めていた。KERA率いる有頂天や大槻の筋肉少女帯、人生(後の電気グルーヴ)らが所属したこのレーベルで、彼らはその華々しいキャリアをスタートさせた。以来20数年という月日を経て、二人は映画『グミ・チョコレート・パイン』で再会を果たす。大槻の甘酸っぱい青春描写をもとに、KERAが絶妙の“間”と“タイミング”でオフビートに演出、彼らにしか描けないリアルな“あの時代”の物語がここに完成する!

石田卓也、黒川芽以ら、魅力的なキャストが勢揃い。
エンディング曲を書き下ろすのは、なんと電気グルーヴ!

主人公の賢三に扮するのは、映画『蝉しぐれ』(05)でキネマ旬報新人賞を受賞するなど、今後の活躍が期待される石田卓也。悶々とした男子高校生を演じるため、なんと8kgの増量を行い、「カッコ悪い男の子」の役作りに体当たりで挑んでいる。そして、学校一の人気者・美甘子を演じるのは、『ケータイ刑事 銭形泪』(04)で一躍脚光を浴びた黒川芽以。その抜群の演技力で、常に賢三の数歩先を行く魅力的なヒロインを好演する。また、21年後の賢三役を大森南朋が、賢三とバンドを組む友人たちを金井勇太、森岡龍、柄本佑ら若手の実力派が演じ、今の日本映画に欠かせない顔ぶれが勢揃いして、密度の濃い青春ストーリーを作り上げた。エンディング曲を担当するのは、ナゴム・レコードの盟友・電気グルーヴ。なんと約8年ぶりとなるシングル曲をこの映画のために書き下ろし、彼らの恋と友情の物語に華を添えている。

ストーリー


2007年の東京郊外、会社をクビになり実家へ帰ってきた賢三(大森南朋)は、放ったらかしになった手紙の束の中に、「山口美甘子」と署名された一通の手紙を発見する。「あなたのせいなのだから」と一行だけ書かれたその手紙は、一年前に自殺した高校時代の同級生・美甘子から届けられたものだった。37歳になった賢三は、知らぬ間にこの世を去った美甘子の面影とともに、21年前の冴えなかった高校生時代を思い出す——。

高校2年生の賢三(石田卓也)は、親友のカワボン(森岡龍)、タクオ(金井勇太)とともに、悶々とした日々を送っていた。自慰行為にふけり、夜な夜な3人で集まっては、酒を飲み、アンダーグラウンドなロックを聴く。くだらない話題で盛り上がるクラスの低俗なヤツらを尻目に、「オレはアイツらとは違う」と思いながら、結局のところ何をやればいいかは全然わからない、そんな毎日。学校一の人気者・美甘子(黒川芽以)に憧れを抱くものの、賢三は彼女と目を合わせることすらできない。

趣味の名画座巡りをしていた賢三は、ある日、薄汚い映画館の中で偶然に美甘子を見かける。しどろもどろになりながら、なんとか彼女と会話することに成功した賢三は、「美甘子は自分と同じ側の人間じゃないか?」と漠然と感じる。そして、相変わらず夜な夜な酒を酌み交わす賢三とカワボンとタクオは、通販で買ったノイズバンドのビデオを見ながら、その日、いつもとは違う感情にとらわれていた。「なあ……オレたちも……」「やるか。バンド!」こうして彼らは、周囲のヤツらを見返すため、遂にバンドを組むことを決意する。雑誌のメンバー募集を見て加わった山之上(柄本佑)とともに、夢の初ライヴへ向けて始動する彼ら。一方、名画座で再び美甘子と出会った賢三は、マニアックな映画談義で彼女とすっかり意気投合し、美甘子への想いをさらにさらに深くするのだった……。

スタッフ

脚本・監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
原作:大槻ケンヂ(「グミ・チョコレート・パイン」角川文庫 刊)
テーマ曲:電気グルーヴ(Ki/oon Records) 

製作総指揮:谷口則之
エグゼクティブプロデューサー:小木曽 仁、伊藤泰造
プロデューサー:岩下英雅、李 柱勲、杉山 剛
企画:吉村知範
撮影:小澤公則
照明:大賀章雄
録音:中村雅光
美術:長谷川晃子
装飾:尾関龍生
音楽:ゲイリー芦屋
編集:斉藤和彦
VE:角本輝夫
助監督:窪田祐介
制作担当:大沢忠生
コミックス版:「グミ・チョコレート・パイン」(講談社漫画文庫) 作画 佐佐木勝彦&清水沢 亮

製作:CCRE、パラレル、ソニー・ミュージックエンタテインメント
助成:芸術文化振興基金
配給:東京テアトル
宣伝:メディアボックス 

キャスト

石田卓也
黒川芽以
柄本佑
金井勇太
森岡龍
高橋ひとみ
山崎一
犬山イヌコ
山西惇
みのすけ
峯村リエ
浅野和之
中越典子
竹中直人
鈴木慶一
田中哲司
林和義
山本剛史
内田春菊
ピエール瀧
峯田和伸
マギー
甲本雅裕
大森南朋

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