第12回富川国際ファンタスティック映画祭正式出品

2006年/日本/カラー/110分/ 配給:ザナドゥー

2008年01月25日よりDVDリリース 2007年5月12日より仙台にて先行ロードショー 2007年6月23日、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次拡大公開

(C)2006『アヒルと鴨のコインロッカー』製作委員会

公開初日 2007/06/23

配給会社名 0103

解説



■オール仙台・宮城ロケ敢行!原作者も絶賛の完全映画化
現仙台在住の気鋭人気ミステリー作家・伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」。若者たちの友情と恋をミステリアスに描き、「第二十五回吉川英治文学新人賞」「2005年度『このミステリーがすごい!』国内編第二位」など数々の文学賞を受賞した最高傑作との評価も高い小説が、原作舞台の地である仙台・宮城オールロケで完全映画化された。原作者本人が、「原作者という立場をまったく抜きにして言いますが、こんなに良質の映画はそうそうないと思います」と絶賛を惜しまない、類い稀な作品が生まれた。
■完璧なキャスティングと、ボブ・ディランの不朽の名作「風に吹かれて」
キャストにはまたとない顔ぶれが実現。『シュガー&スパイス 風味絶佳』など、個性派俳優として注目を集める若手ホープ・濱田岳と、映画『どろろ』やTVドラマ「のだめカンタービレ」などで人気急上昇中の、いまもっとも旬な実力派俳優・瑛太がW主演。ちょっとおどおどしながら河崎に振り回される椎名と、どこか孤独でミステリアスな雰囲気を漂わせる河崎のコンビが、リアリティをもって誕生した。また、まっすぐで明るくはつらつとしたヒロインには、『ハチミツとクローバー』など、さわやかで凛とした魅力を放つ関めぐみ。そして、存在感ある演技で話題作への出演が相次ぐ松田龍平が、物語のカギを握る重要な役割を果たす。また、心を閉ざしたブータン人留学生ドルジ役に、流暢な英語を披露する田村圭生。さらに、透明感と知性を兼ね備えた大塚寧々がクールな大人の女性・麗子を演じる。椎名の両親役を個性的なベテラン・なぎら健壱とキムラ緑子が演じ、ハローバイバイの関暁夫が映画初出演。完璧なキャスティングが物語に深みを与えている。
さらに、ボブ・ディランの不朽の名作「風に吹かれて」が、“神さまの声”として、この物語を見守るように全編に鳴り響く。
監督は、これまで崔洋一監督などの助監督を務めてきたほか、『刑務所の中』『クイール』(ともに崔洋一監督)『仄暗い水の底から』(中田秀夫監督)などの脚本家としても知られ、『ルート225』で高い評価を得た俊英・中村義洋。巧妙に構成された物語を、みごと映像化することに成功。きらめくような切ない物語が誕生した。

ストーリー



「誰かが来るのを待ってたんだ。ディランを歌う男だとは思わなかった」
仙台に越してきたその日に、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら、片付けをしていた椎名(濱田岳)は、隣人の河崎(瑛太)に声をかけられた。
「あの声は、神さまの声だ」
そう言いながら、河崎はおかしな計画を椎名に持ちかける。
「一緒に本屋を襲わないか」
同じアパートに住む引きこもりの留学生ドルジ(田村圭生)に、一冊の広辞苑を贈りたい、と言う。
「彼には調べたいことが二つある。一つはアヒル、もう一つは鴨だ」
そんな奇妙な話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、河崎に言われるままに、モデルガンを片手に書店の裏口に立ってしまった。本屋襲撃は成功。しかし、
「これ『広辞林』だ……『広辞苑』じゃない!」
不思議と笑みを返すだけの河崎。実は、その計画には、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノ琴美(関めぐみ)、三人の、愛しくて切ない物語が隠されていた……

スタッフ

原作:伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」
監督:中村義洋
脚本:中村義洋、鈴木謙一
エグゼクティブプロデューサー:宮下昌幸
プロデューサー:宇田川寧/遠藤日登思
アソシエイトプロデューサー:石田雄治
アシスタントプロデューサー:政岡保宏
ラインプロデューサー:氏家英樹
撮影:小松高志
照明:松岡泰彦
美術:林千奈
録音:高野泰雄
編集:大畑英亮
視覚効果:橋本満明
音楽:菊池幸夫
スタイリスト:小林身和子
ヘアメイク:酒井夢月
キャスティング:田端利江



主題歌:ボブ・ディラン「風に吹かれて」

キャスト

濱田岳
瑛太
関めぐみ
田村圭生
関暁夫(ハローバイバイ)
松田龍平
大塚寧々
キムラ緑子
なぎら健壱

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