呪われた"自殺ソング"は実在した!

2007年/日本/カラー/??分/ 配給:松竹

2008年02月22日よりDVDリリース 2007年8月18日東劇先行ロードショー、8月25日より全国公開

(c)2007『伝染歌』フィルムパートナーズ

公開初日 2007/08/18

配給会社名 0003

解説


呪われた”自殺ソング”は実在した!

1933年、ハンガリーで1枚のシングルレコードが発売された。そのタイトルは『暗い日曜日』——。しかし発売から間もなく、この曲を聴いて自殺をする者が続出。ハンガリーではすぐに販売・放送が禁じられてしまう。3年後、『暗い日曜日』はフランスに渡りシャンソンとしてヒットするが、やはりフランスでも曲を聴いたことで自殺する者が相次ぐ。同年、日本でも淡谷のり子が日本語の詩でカバー。国内においても、数人の自殺者が出たという。そして、68年には、作曲者のレッソ・セレシュ自身が投身自殺を遂げるのだった……。

 ”自殺ソング”として知られるこの『暗い日曜日』をモチーフとして、映画『伝染歌』は作られた。単なる都市伝説ではない、実話から紡ぎだされたストーリー。そこには、フィクションとしてのホラー映画の域を超えた、リアリティが息づいているのだ。

 企画・原作は、昨年、携帯電話をモチーフにしたホラー映画『着信アリ』をヒットさせた秋元康。「中高生に身近なものといえば、携帯電話とカラオケ。携帯電話は作品化したので、次はカラオケ=歌だろうと」。歌をモチーフにした映画のプロットを考えているときに出合ったのが、この”自殺ソング”だった。
 情報誌『TOKYO★1週間』『KANSAI1週間』(ともに講談社)では、この歌にまつわる都市伝説を取り上げた企画”伝染歌”を、05年4月から 06年10月まで約1年半連載。「日焼けマシーンで内臓が焼けただれた」「ネット上の『赤い部屋』というサイトを訪れると死ぬ」といった奇怪な噂に混じり、『暗い日曜日』さながら「歌うと自殺する」「聴くと死ぬ」といった、歌にまつわる都市伝説が、読者から多数寄せられる人気連載となった。また昨年は、ハローバイバイ関暁夫の著した『ハローバイバイ関暁夫の都市伝説 信じるか信じないかはあなた次第』(竹書房)が、売り上げ30万部を突破するベストセラーに。雑誌や新聞などのメディアでも特集が組まれるなど、世間は空前の都市伝説ブームとなっている。映画『伝染歌』は、まさに時代が求めた” 新都市伝説ホラー”といえるだろう。

 監督・脚本を手がけたのは『金融腐食列島』『突入せよ!「あさま山荘」事件』『バウンスko GALS』など、社会派として定評のある原田眞人。”いじめ””自殺”といった現代が抱える若者問題を鋭く描くとともに、原田作品ならではの特別なカメラ技法を使ったスタイリッシュな映像で、テンポ良くスリルに満ちたシーンを見せていく。また、共同脚本には『パッチギ』や『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を獲得した羽原大介が名を連ねている。出演は、松田龍平、伊勢谷友介といった若手人気俳優に加え、阿部寛や木村佳乃ら演技力に定評のある個性派が集結する。また、秋元康プロデュースによるアイドルユニットAKB48の初出演も話題のひとつ。秋葉原のステージとはまた違った、女子高生役を演じる彼女たちのリアルな演技にも注目したい。

ストーリー

昼下がりの学校のカフェテラスで、突然の自殺を遂げた女子高生、香奈。
その場に居合わせた、あんずは、その瞬間、香奈が不気味な歌を口ずさんでいるのを聞く。
白昼堂々、公衆の面前で起きた女子高生の自殺劇に、マスコミの間では、「いじめがあったのでは?」との憶測が飛び交う。
時を同じ頃、三流風俗雑誌『月刊MASAKA』の編集部員の陸は、街で、歌うと死ぬという”伝染歌”の噂を耳にする。10年前に発売された「僕の花」を聞いて歌ったものは、みんな自殺してしまう。
いっけんありがちな都市伝説にも思える噂であったが、何かに突き動かされた陸は、他の編集部員の力を借りながら、その謎を追いかける。
あんずも、香奈が最後に口ずさんでいた歌が気になり、学校の仲間と香奈の周辺から謎を追い始める。
運命の糸に操られるかのように出会う陸とあんず。香奈の親友であった朱里と陸の兄的存在である編集部員太一の5人によって物語のスピードは加速する。
飛び火する学校内での連鎖自殺。あんずが見てしまう白い服をきている女の子の存在。
死への引導か?呪いか?確実に関わったもの全員にそれは迫ってくる。
その歌を歌ってしまった。女子高生達は?
その歌を歌ってしまった編集部員たちは?
その歌を歌ってしまった市井の人々は?

元凶は曲を作ったプロデューサーか?作曲家か?
ダミアの暗い日曜日との関係性は?
全ての謎が絡まりだし、答えが見つからないと思えたとき、あんずが、その歌の意味にきずく。
歌にこめられた意味とは?伝染歌とは?なぜ歌えば死ぬとわかっているにもかかわらず、人は歌ってしまうのか?
その歌が伝えるのは、絶望か希望か?
その答えは驚くような結末にある。

スタッフ

監督:原田眞人 
企画・原作:秋元康 
脚本:羽原大介/原田眞人

主題歌:『僕の花』(DefSTAR RECORDS)

製作総指揮:松本輝起 
製作:北川淳一 
エグゼクティブプロデューサー:榎望・遠谷信幸・梅澤道彦 
プロデューサー:吉田繁暁・加藤悦弘

音楽:?島邦明
撮影:藤澤順一(JSC)・向後光徳(JSC) 
照明:上田なりゆき 
美術:福澤勝広 
録音:松本昇和 
整音:矢野正人
装飾:大庭信正・湯澤幸夫 
衣裳:宮本まさ江 
編集:上野聡一 
VFXスーパーバイザー:谷内正樹 
助監督:谷口正行・早川喜貴 
製作担当:三辺敬一

製作:松竹、ジェネオン エンタテインメント、テレビ朝日、ソニー・ミュージックエンタテインメント、衛星劇場、電通、講談社、オムニバス・ジャパン、AKS
制作協力:エンジンネットワーク 
特別協賛:富士急ハイランド 
企画・配給:松竹

キャスト

松田龍平

大島優子(AKB48)

秋元才加
小嶋陽菜
前田敦子
 ・ 
木村佳乃
阿部寛
 ・ 
伊勢谷友介

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