松山ケンイチ&イルカノフジ初主演作品

2007年/日本/カラー/103分/ 配給:松竹

2007年11月22日よりDVDリリース 2007年7月7日より東劇、アミューズCQNほか全国ロードショー公開中

(C)「ドルフィンブルー」製作委員会

公開初日 2007/07/07

配給会社名 0003

解説



「フジを助けたいんです! もういちど泳がせてあげたいんです──」

沖縄美ら海水族館で実際に起きた出来事を基に、人間とイルカの交流を通じて、
喜びや悲しみ、そして愛を綴る、感動の”リアルストーリー”。

 年間250万人が訪れる世界最大級の沖縄美ら海水族館で、いちばんの人気者といえばバンドウイルカのフジ。30年ものあいだ飼育されているフジは、これまで3頭の子どもを産み育ててきた”ビッグマザー”。ある日、原因不明の病気で尾びれが壊死してしまい、そのほとんどを切除したが、水族館のスタッフやさまざまな人々の協力を得て、「人工尾びれ再生プロジェクト」がスタート。そうしてできた人工尾びれを装着し、元気に泳ぎまわるフジの姿は訪れる人々にたくさんの勇気と感動を与えている。

 そんな実際の出来事を軸に描かれる物語の主人公は、いま最も注目されている俳優・松山ケンイチ。『DEATH NOTE 前・後編』(06)、『蒼き狼 ?地果て海尽きるまで』(07)など話題の映画に出演し、4月スタートの日本テレビ系「セクシーボイスアンドロボ」(火曜夜10時)では連続ドラマ初出演するなど、その勢いはとどまることがない。本作では、さまざまな壁にぶつかりながらも、フジのために奔走する新米獣医=植村一也を熱演。母親との確執から心を閉ざすヒロイン=玉城ミチルには、この作品が映画デビューとなる15歳の新鋭・高畑充希。この夏ミュージカル「ピーターパン」で8代目の主役を演じる彼女が、本作では少女から大人へと成長する過程の難しい役どころを堂々と演じた。さらに、CanCam専属モデルで人気急上昇中の西山茉希が一也の恋人=青山陽子を演じるなど、フレッシュな顔ぶれが集まった。
 また、一也を見守る水族館館長に山崎努のほか、池内博之、坂井真紀、利重剛、田中哲司、そして永作博美など、実力派が脇をしっかり固めている。

 原案は、世界初の人工尾びれ再生プロジェクトを追ったノンフィクション小説『もういちど宙へ』(岩貞るみこ著/講談社刊)。『陽気なギャングが地球を回す』、『棒たおし!』の前田哲監督が、個性豊かな仲間達とイルカのフジとともに、沖縄美ら海水族館で1ヵ月にわたる撮影を敢行。一人の青年と少女の成長、人間とイルカの交流、喜びや悲しみ、そして愛を、沖縄の風景のなかに描き、この夏いちばんの青春ストーリーが誕生した。

ストーリー




 世界最大級の沖縄美ら海水族館に、新任獣医としてやってきた植村一也(松山ケンイチ)。海獣課に配属になり、イルカの餌になる魚のひれを切り落とす作業や、プールの掃除を一日中させられ、自分は飼育員ではなく獣医なのにと不満に思っている。イルカのことをよく知らなければ治療もできない、データを見るだけの獣医ならいらない、それが福原館長(山崎努)の考えだった。叩き上げの先輩飼育員・比嘉(池内博之)と激しくぶつかったり、その様子を見守る飼育員・ユリ(坂井真紀)や仲村課長(利重剛)に獣医としての心得を学んだり、七海(永作博美)のカフェで少し癒されたりしながら働く毎日。遠距離恋愛中の恋人・陽子(西山茉希)からのメールが心の支えだが、忙しさと、理想と現実の狭間で徐々にすれ違いを感じている。

 3頭もの子どもを産み育ててきたために水族館の”ビッグマザー”と呼ばれる、イルカのフジにもようやく受け入れられ、沖縄での生活にも慣れてきたある日、突然事件が起こる。フジの尾びれが壊死しはじめたのだ。一也をはじめ、飼育員達は、懸命に治療するが、原因不明の壊死は止められず、尾びれを切除することに。自分の判断、治療は本当に正しかったのだろうか。一也は、獣医師としての自分を責める。一命は取りとめたものの、尾びれを失ったフジは泳ぐことをやめ、プールの隅で浮いているだけ……。

 母親に捨てられたと思い、学校にも行かず毎日フジに会いに来ていた少女・ミチル(高畑充希)は、そんなフジを見て「泳げないイルカはイルカじゃない!」と一也に言い放つ。ただ生かすだけの治療に疑問を感じはじめた一也は、アメリカのタイヤメーカーがウミガメの手びれをゴムで作ったことがあると本で知り、館長に相談。タイヤメーカーのブリヂストンに、フジの人工尾びれを作ってほしいと単身交渉に向かう。

 もう一度フジを泳がせてやりたい──。みんなの気持ちが一つになった時、イルカと人間の暑い夏がはじまった。

スタッフ

監督/前田哲
原案/「もういちど宙へ」(岩貞るみこ・講談社刊) 
脚本/川嶋澄乃 松本稔 前田哲 
撮影/笠松則通 照明/石田健司 美術/磯見俊裕 装飾/鎌田康男 
衣裳デザイン/小川久美子 録音/小川武 整音/加藤大和 編集/菊井貴繁 助監督/西山太郎 製作担当/田嶋啓次  
音楽/上野洋子 音楽プロデューサー/佐々木次彦 
主題歌/「大切なもの」唄 みつき 作詞・作曲・編曲 小渕健太郎(ワーナーミュージック・ジャパン)
宣伝写真/川内倫子 宣伝美術/有山達也 脚本協力/佐藤久美子 
製作=「ドルフィンブルー」製作委員会
配給/松竹 宣伝協力/ミラクルヴォイス 
特別協力/海洋博公園・沖縄美ら海水族館 株式会社ブリヂストン 
推薦/(社)日本動物園水族館協会 

キャスト

松山ケンイチ
高畑充希 
西山茉希
永作博美 
山? 努
池内博之 
坂井真紀 
利重 剛 
田中哲司 
上間宗男
志賀廣太郎 
古舘寛治 
島 正廣 
古網雅也 
赤羽梨栄 
築地功介

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