天然コケッコー
LOHASで純情可憐な初恋映画の誕生
2007年/日本/カラー/ 配給:アスミック・エース
2007年12月21日よりDVDリリース 2007年7月28日、シネスイッチ銀座、渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか
(C)2007 「天然コケッコー」製作委員会
公開初日 2007/07/28
配給会社名 0007
解説
若草の萌える野のような、生き生きとした日本映画がまた1つ誕生した。カリスマ漫画家くらもちふさこの名作コミック「天然コケッコー」の映画化である。
「天然コケッコー」は、ど田舎で暮らす少女の何気ない日常をリアルに描き、長い間ファンの胸に根ざし愛されて続けてきた。そんな原作に挑むのは、鋭い感性と透徹した洞察力を持ち『リンダリンダリンダ』『リアリズムの宿』などで日本中を爽やかな感動で包んだ気鋭・山下敦弘監督。自然豊かな町を舞台に、方言丸出しの少女が初恋を経験し、家族や友達や村人に見守られながら成長していく、今を切り取った、笑顔いっぱいの物語。ゆったりとした時の流れに、幸福感を味わい、涙したくなる、優しく温かな陽だまりのような感動作が完成した。
◆初めて同級生ができました
中学2年生右田そよは、山と田んぼが広がる木村町で暮らしている。そこは、ドラマティックな話題もない天然溢れるど田舎。そんなのんびりした町に、ある日、大事件が起こる。小中学生あわせても全校生徒たった6人の分校に、東京から大沢広海が転校してきた。そよにとっては、初めてできた同級生。その日、教室に現れた大沢は、そよたちの知らない言葉と、都会の匂いを放つスタイル抜群のイケメン。
子供たちは大沢の姿に圧倒されながらもときめき、大沢との楽しい毎日に、期待で胸を膨らませる。一方、面倒見のよいそよとは正反対で、大沢はクールでちょっと取っつきづらい。そよは、そんな大沢が気になりだすが、頑固なそよの父はなぜか二人の初恋を邪魔しようとする。彼らは、豊かな自然の中、笑い転げながら毎日を過ごしていく。やがて、一年の季節が通り過ぎ、そよはひとつの時期を迎えることになる……。
◆日常の中にある小さな奇跡
撮影は、夏から秋にかけて、島根県浜田市にて敢行された。映画には、四季折々の表情と、山や風や虫などの自然の音がふんだんに織り込まれている。日本の原風景のような田舎で思春期を迎える主人公そよがふっと口にする想い……「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やぁ、ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」その何気なくこぼれた言葉には、「日常の素晴らしさ」と「無常のうら哀しさ」という、分けては考えにくい、生きていくことの本質が象徴されている。日々のなかで起こるささやかな喜びや痛みの中にこそ愛は満ちており、そんな小さな幸福の数々がこの映画の中には溢れている。甘酸っぱいセンチメンタルと、爽やかなノスタルジーが混在する『天然コケッコー』は、あたたかな記憶を呼び覚まし、いつまでも浸っていたいという感覚をもたらし、やがて忘れてしまった奇跡を思い出させてくれる。
◆若手とベテラン勢の共演!くるりの主題歌が胸を熱くする
主演に、天真爛漫な雰囲気が人気の注目女優夏帆、相手役に涼やかな魅力が光る岡田将生。若いふたりの俳優を中心に、脇役に存在感あふれる佐藤浩市、演技派の夏川結衣と期待を裏切らないベテランのキャスティングから、等身大の子供たちの無邪気な演技が冴え渡る。原作は、少女漫画の一時代を築いたくらもちふさこ。
彼女の作品で映像化されるのは今回が初めてである。脚本は、『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』の名脚本を生み出し。研ぎ澄まされた言語感覚で、他の追随を許さない渡辺あや。全編に透徹な空気を生み出した音楽はレイ・ハラカミが担当。そして主題歌にはくるりを迎え、本作への愛情を綴った歌詞とメロディで、爽やかで感動的なラストを作り出している。
ストーリー
方言まるだしの田舎の分校に、東京から来たかっこいい転校生、大沢君。初めての同級生、初めての同年代の異性に緊張するそよちゃん。二人の初恋が生まれるまでの甘酸っぱいドキドキを、家族が、友達が、村の人が、山や海や四季の自然が、優しく見守ります。
スタッフ
原作:くらもちふさこ(集英社)
監督:山下敦弘(「リンダリンダリンダ」)
脚本:渡辺あや(「メゾン・ド・ヒミコ」「ジョゼと虎と魚たち」)
製作:『天然コケッコー』製作委員会
配給:アスミック・エース
企画・製作プロダクション:ピクニック、アスミック・エース エンタテインメント
音楽:レイ・ハラカミ
キャスト
夏帆(そよ役)
岡田将生(大沢役)
夏川結衣
佐藤浩市
柳英里沙
藤村聖子
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