原題:PLEIN SOLEIL

1960年/フランス・イタリア合作/118分/カラー/ヨーロッパビスタ/モノラル/フランス語/ 配給:コムストック

2013年7月20日(土)より新宿シネマカリテにて35㎜プリントにて公開 2004年10月30日より11月5日まで有楽町スバル座にて「フランスがいっぱい」にて特集上映

©ROBERT ET RAYMOND HAKIM PRO./Plaza Production International/Comstock Group

公開初日 2004/10/30

公開終了日 2004/11/05

配給会社名 0028

解説


アラン・ドロンの魅力がいっぱい!
映画史に輝くスーパースター、アラン・ドロン。数多い青春映画の中で、これほど鮮烈な青春像を印象づけた作品は少ない。
ぎらぎらと輝く太陽、藍色の海に浮かぶ白い豪華なヨット、この素晴らしい舞台でドロンの魅力のすべてが華麗に開花したのである。『お嬢さんおてやわらかに』で登場したドロンはジェラール・フィリップ以来の典型的な二枚目として売り出した。そして永遠んの名作となった『太陽がいっぱい』で演技的にも抜群の才能を発揮し、人気を決定的なものにしたのである。主人公のトム・リプリーはドロン自身とオーバー・ラップされ、美しく、力強く、哀しく男のロマンを発散させる。
ドロンにとってもファンにとっても、『太陽がいっぱい』は忘れることの出来ない代表作である。

甘美なヒットメロディーがいっぱい
映画音楽の巨匠ニーノ・ロータ(『ロミオとジュリエット』『ゴットファーザー』)の最高傑作ともいえる『太陽がいっぱい』のテーマ音楽は、ドロンの魅力と相まって映画音楽史上屈指の名曲となっている。
このテーマ音楽によって、『太陽がいっぱい』は、永遠の命を吹き込まれた。
アラン・ドロンの持つ影と、ニーノ・ロータの名曲との奇跡的な出会いによって、この映画は、強烈な印象で、映画史に名を残す名作となった。

ストーリー



ローマの街をわがもの顔に遊びまくっている2人の若者がいた。金持ちの息子フィリップ・グリンリーフと彼の父親に頼まれてフィリップを連れ戻しにやって来たトム・リプリーである。太陽が燦々と降り注ぎ、金さえばらまけば女も食事も自由、豪華なヨットに美しい恋人マルジュまで手に入れて享楽的な生活にたっぷり浸っているフィリップ。それを見ているトムの心の中で狂おしいほど燃え上がってきた欲望、嫉妬、野心、そして———殺意。
その少年のように澄んだ瞳の奥で憎悪と殺意が渦巻き、完全犯罪の綿密な計画が練られていった。誰もみていない青い海の上、初めての殺人、フィリップは海中に沈んだ。トムは身分証明書を偽造し、サインをまねて完全にフィリップになりすまし、ヨットを売り、ローマにアパートを借りて、さらに完全犯罪の仕上げを急いだ。
しかしトムは第二の殺人を犯さなければならない破目になった。フィリップの友人フレディがトムのなりすましを見破ったのだ。トムはフレディを殺し、死んだフィリップの犯行にみせかける細工をした。もとのトムに戻った彼は傷心のマルジュに熱っぽく愛の告白をした。それはやさしい思いやりにあふれていた。こうして彼の完全犯罪は遂に成功したかのように思えたが———。深い満足感にひたるトム、運命の歯車が静かに動き始めていたのも知らずに・・・

スタッフ

監督:ルネ・クレマン
製作:ロベール・アキム
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:ポール・ジェゴフ、ルネ・クレマン
撮影:アンリ・ドカエ
音楽:ニーノ・ロータ
 

キャスト

アラン・ドロン
マリー・ラフォレ
モーリス・ロネ
エルヴィーレ・ポペスコ

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