戦場に咲く花
原題:葵花劫/THE LAST SUNFLOWER
日本兵は殺されたのか?その死の真相は?
2001年/日本=中国合作/製作:西安映画製作所/86分/ 配給:ポニーキャニオン、ドラゴン・フィルム
2003年12月17日よりビデオリリース 2003年12月17日よりDVD発売&レンタル開始 2003年7月19日より新宿ジョイシネマ3にて衝撃のレイトロードショー
公開初日 2003/07/19
配給会社名 0068/0198
解説
『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』の緒形直人、『黄色い大地』のワン・シュエチー、『わたしのグランパ』の平田満と日中の演技派が共演の本作は、2作目である『恋人』が第15回東京国際映画祭優秀芸術貢献賞を受賞したジャン・チンミンの処女監督作品である。
ストーリー
日中戦争下の1944年(昭和19年)、南満州鉄道のとある駅において謎の死を遂げた日本兵、浩太郎(緒方直人)を殺害した犯人を突き止めるべく日本軍調査隊が長白山の麓にあるその小さい駅へやって来る。浩太郎が客死したとき、そこにいたのは駅長、その内縁の妻、大雀、大頭辧、以上四人の中国人であった。隊長(平田満)は厳しい取調べをはじめるが、彼らは誰一人として口を割ろうとしない。馬小屋に囚われてしまった四人の胸中には、浩太郎に対しての複雑な思いが行き来していた。
浩太郎は馬術の名手であったが前線で足に傷を負い、その静養のために副駅長として長白山に滞在していた。支配する者とされる者という両極の立場に分かれ、浩太郎と四人の中国人は徹底的に対立する。ところが生活を共にしていくうちに、互いの人間性を垣間見ることで彼らの間には憎しみと親近感とが共存すると言う不思議な人間関係を生み出しつつあった。中国人たちの優しさに触れた浩太郎は、彼ら中国人を敵として扱うことに疑問を感じ始める。そんなある日、浩太郎の元に一通の電報が届く。それは胸の傷が癒えてまもない浩太郎を前線へと呼び戻すものであった……。
四人の中国人は浩太郎を殺したのは自分達ではないと主張しつづける。彼の死因として他の可能性を考えつつも、それを決して認められない隊長はただひたすら冷酷な取調べを続けざるを得なかった。そして四人のうちの誰かが浩太郎を殺害を自供しない限り収拾がつかないと悟った駅長はついに自白をする。それから四人は過酷な命運につき進んでいく。そして、彼らの命運は隊長自身の人生にも重くのしかかっていくのだった。
スタッフ
監督・脚本:蒋欽民
撮影:張黎
音楽:趙季平
キャスト
浩太郎:緒方直人
隊長:平田満
駅長:王学圻
女:王蘭
大雀:丁海峰
大頭辧:聾会科
通訳:黄東平
日本兵:出光秀一郎、石井輝之、山口馬水也
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