怪談 累が渕
中川信夫監督生誕95周年 中川信夫 怪奇との戯れ 死の幻影
1957年/62min/新東宝/スタンダード/モノクロ 企画製作:中川信夫監督追悼上映実行委員会+キネカ大森 企画協力:ビターズ・エンド
中川信夫監督生誕95周年“怪談・恐怖映画”の代表作を 5月27日(土)より6月23日(金)、キネカ大森にて一挙上映! 他順次全国公開
公開初日 2000/05/27
公開終了日 2000/06/23
配給会社名 0071
解説
中川信夫の本格的怪談映画の第一作。欲と金が巻き起こす惨劇の物語や、顔の崩れなど表現のあり方から、『東海道四谷怪談』の原点ともいえる作品。二十年の因縁を経て、事件に関わる人々が、吸い寄せられるように次々と累が渕で死を迎えるラストは壮絶。
ストーリー
下総羽生村の宗悦は、旗本の深見新左衛門に貸金を取りに行って殺され、累が渕に沈められた。宗悦の怨霊に発狂した新左衛門は、妻を殺し、自分も死ぬ。
二十年後。江戸の羽生屋の一人娘お久(北沢典子)は、番頭の新吉(和田孝)に想いをよせ、三味線の稽古には必ず新吉を伴って師匠の豊志賀(若杉嘉津子)を訪れた。だが、新吉は豊志賀に口説かれ情を交わす。情交が露見した新吉は、羽生屋を追い出されて豊志賀と暮らし始める。
ある日、豊志賀の顔が撥で傷ついて異様な形相となってしまう事故が起き、新吉の心は豊志賀から遠退いて、お久と再び会うようになる。逢い引きの現場に豊志賀が現れて彼らを斬りつけ、逆に傷つてしまう。新吉が父宗悦の仇、新左衛門の息子と知りながら死んでいく豊志賀。新吉、お久が駆け落ちしていくのを豊志賀の霊が追い、二人を死へと追い込んでいく。
※公開題は『怪談 累が渕』だが現存するのは『怪談 かさねが渕』と題された短縮版のみである。今回の上映は短縮判のビデオ上映。
スタッフ
監督:中川信夫
脚本:川内康範
撮影:平野好美
美術:小汲明
音楽:渡部宙明
キャスト
若杉嘉津子
丹波哲郎
北沢典子
和田孝
花岡菊子
横山運平
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