原題:Lacho Drom

『ガッジョ・ディーロ』、『ベンゴ』のトニー・ガトリフ監督が “体中から音楽がほとばしる流浪の人々”、 ジプシーの旅を綴った感動の音楽映像詩

1993年カンヌ国際映画祭<ある視点>部門賞 1996年全米映画批評家協会賞 NSFC賞

1994年8月19日スウェーデン公開

1993年/フランス映画/カラー/35mm/103分/シネマスコープ 配給:ケイブルホーグ

2001/9/8(土)〜9/21(金) 大阪・扇町ミュージアムにてレイトショー 2001/10月上旬〜中旬予定 京都みなみ会館にて昼 2001/10/20(土)・21(日) 松本中劇シネサロンにてレイトショー 2001/10/27(土)〜11/2(金) 名古屋シネマテークにて昼 2001/11/3(土)〜11/9(金)名古屋シネマテークにてモーニング 2001/11/17(土)〜11/23(金) 金沢シネモンドにて昼 2001年7月7日よりシアター・イメージフォーラムにて感動のロードショー!

公開初日 2001/07/07

配給会社名 0029

公開日メモ 今からおよそ1,000年ほど前、インド北西部を出発した流浪の民、ジプシー。彼らの長い放浪の旅は、エジプト、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、スロヴァキア、フランス、そしてスペインなどを経由した。彼らは独自の言葉であるロマ語を話し、文字は持たない。自らの歴史を語ることもなく、独特の生活様式を保持し続けた。それゆえに、長きに渡って幾多の迫害に遭い、虐げられ、苦しみながらも生き抜いてきた民族の一つである。

解説




これは、愛するわが民族への讃歌である。___トニー・ガトリフ

 今からおよそ1,000年ほど前、インド北西部を出発した流浪の民、ジプシー。彼らの長い放浪の旅は、エジプト、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、スロヴァキア、フランス、そしてスペインなどを経由した。彼らは独自の言葉であるロマ語を話し、文字は持たない。自らの歴史を語ることもなく、独特の生活様式を保持し続けた。それゆえに、長きに渡って幾多の迫害に遭い、虐げられ、苦しみながらも生き抜いてきた民族の一つである。しかし彼らは文字の代わりに、音楽と踊りで歴史を刻んできた。時には喜びを、時には哀しみを、民族の誇りを歌にこめて。流浪の民でありながらも、彼らは確実に、歩んだ地に足跡を残していったのである。本作はジプシーの民族史ともいえる”音楽”を通して、彼らの生命力と民族の強い絆を明らかにした映像叙事詩である。彼らにとって音楽とは、生きる喜びであり、魂の叫びである。心の底で、体の奧で、ジプシーの生命の輝きを感じ取ってほしい。

『ラッチョ・ドローム』=”よい旅を”。
この言葉を世界中のジプシーに贈りたい。___トニー・ガトリフ

 『モンド』(’95)『ガッジョ・ディーロ』(’97)、そして最新作『ベンゴ』(’00)などで、自らのルーツであるジプシーを描く監督、トニー・ガトリフ。彼がこれらの作品以前である’93年に製作したこの『ラッチョ・ドローム』は、アジア、アラブ、ヨーロッパへと渡ったジプシーの変遷をあるがままに捉えた音楽詩である。
15ヶ月間という長い時間をかけて、彼らと共に旅を続け、その姿を壮大なスケールで溢れんばかりに映し出した。その情熱、愛情、敬意、感動。これは彼が、ジプシーでなければ撮れなかった作品である。

 本作では、8ヶ国のミュージシャン達が、それぞれの国で多様な音楽を奏でる。特に注目すべきは、ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークス。世界的に有名なデザイナー、ヨージ ヤマモトのコレクションへの出演、日本でも公演を行い大盛況を収めている彼らは、本作において、リズミカルで軽快、しかし強烈な存在感で観る者を魅了する。そのほかにもピーター・ガブリエルとの共演で注目を浴びたエジプトのザ・ミュージシャン・オブ・ザ・ナイル、魂を揺さぶるような歌声を持つスペインのラ・カイータなどの姿も貴重である。

ストーリー

スタッフ

監督・脚本:トニー・ガトリフ
製作:ミシェル・レイ=ガヴラス
音楽:アラン・ヴェベール
美術:デゥニ・メルシエ
撮影:エリック・ギシャール
録音:ニコラ・D.V.・ベルクマン
助監督:アレクサンドル・ガヴラス 

キャスト

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