原題:CHENG LIANG

解説

近浦啓監督 初の劇場長編映画となる本作は、デビュー作『孔雀 —我が家の風景—』(第 55 回 べルリン国際映画祭 銀熊賞受賞)で圧倒的な存在感を見せ、その後も数多くの中国の作家映画に出演し国際的な評価を確立している中国人俳優 ルー・ユーライ、そして、北野武監督『龍三と七人の子分たち』主演、河瀬直美監督『光』出演など、日本映画界が誇る俳優 藤竜也が主演する。また、藤竜也演じる蕎麦職人の娘を、演劇界で活躍している松本紀保が演じることも決定(本格的な映画出演は初)。

技能実習生として日本に働きに来た中国人の若者 チェン・リャンは、低賃金かつ過酷な就労現場に絶望し、研修先企業から失踪する。母と祖母の過大な期待。来日するために作った大きな借金。このままでは中国には帰れない。不法滞在の身となり、仲間と共に犯罪に手を染める日々。ある日、赤の他人になりすまし山形県の小さな蕎麦屋で働き始める。

ストーリー

中国 河南省。チェン・リャンは、亡き父が遺した自動車整備工場を再開して貧困から脱したいと願う母の期待を一身に背負い、技能実習生として日本に働きにくる。そんな母の想いとは裏腹に、チェン・リャンは低賃金かつ過酷な就労現場に絶望し、研修先企業から失踪する。故郷では返済するあてのない借金だけが残り、不法滞在の身となったチェン・リャン。このままでは中国には帰れない。そんな中、身元を偽って働き始めた蕎麦屋の店主 弘との世代と国籍を超えた邂逅が、その暗闇に一筋の光をさす。

 

スタッフ

監督・脚本: 近浦啓
制作スケジュール: 2017 年 8 月中旬クランクイン、9 月末クランクアップ(予定)
公 開: 2018 年秋 全国公開(予定)
製 作: クレイテプス株式会社(日本)/ Myth Pictures(中国)

キャスト

ルー・ユーライ・藤竜也・松本紀保 ほか

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