ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で
原題:NELLY
2016 年/カナダ映画/フランス語/カラー/ヴィスタ/99 分/配給:パルコ
2017 年 10 月 YEBISU GARDEN CINEMA 他にて全国順次ロードショー
(C)FILM NELLY INC.2016
解説
フランス文壇に彗星の如く現れ、36 歳の若さで去っていった実在のベストセラー作家ネリー・アルカン。愛を求め、激情とともに生きた彼女の短い生涯と、エロティックで過激な小説の世界を描いた本作は、トロント映画祭が選ぶカナダ映画 2016 TOP10 に選出され、カナダ・スクリーン・アワード 2017 では衣装デザイン賞を受賞したほか、各国映画祭で高い評価を受けた。そんな『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』がいよいよ日本公開となります。
監督は、一夜だけの濃密な情事を官能的に描いた『ある夜のセックスのこと モントリオール、27 時』(2011)のアンヌ・エモン。ネリーの作品世界にほれ込んだ彼女自身が脚本も手掛け、2 年の歳月をかけて書き上げた。
本作ではネリー作品の過激さを忠実に表現することを心掛けたという。一方で過激さの裏側にある、愛への渇望と孤独、苦悩といった人間としての普遍的な感情を細やかに描き、性と生に翻弄されたひとりの女性としてのネリー・アルカンの実像が鮮明に浮かび上がる作品となっている。
また、作家・ネリー・アルカンの人生と作品の世界観を再発見する【ディスカバー ネリー・アルカン】プロジェクトが始動。彼女の処女作「Putain(原題)」が 9 月にパルコ出版より刊行決定。ネリー・アルカンの小説をコラージュし舞台化した「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌~」(演出:マリー・ブラッサール 出演:松雪泰子 霧矢大夢 小島聖ほか)が 11 月より銀河劇場を皮切りに全国公演がスタートするなど、映画、書籍、舞台と違う切り口から愛と激情に生きたネリー・アルカンの世界を改めて発見する秋となる。
ストーリー
高級エスコートガールだった自らの過去をモデルに、美しくも残酷なエロスを描いた小説でデビューしたネリーは、一大センセーションを巻き起こす。自伝的小説のヒロインが「性」に翻弄され、小説家として自らの「生」に苦悩するはざまで、男たちを虜にするエスコートガール、刹那的に愛を求めるジャンキー、社交界で注目を集めるセクシーアイコン…次々と生み出した分身たちに彼女自身がやがて蝕まれていく。
【ネリー・アルカンとは】
1973 年生まれのカナダ人女性作家。高級エスコートガールとしての経験を自伝的小説「Putain(原題)」で描き、フランス語文学の世界に衝撃を与えた。2009 年に自身のアパートで首つり自殺をしているところを発見される。
スタッフ
監督・脚本:アンヌ・エモン
プロデューサー:ニコール・ロベール
キャスト
マイリーン・マッケイ
ミカエル・グアン
ミリア・コル
ベイ=ゴーブロー
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