2017年/日本/配給:東映、日活

2017年9月23日

(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員

解説

主演に吉高由里子を迎え、2012年大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネートをはたし、出版業界の事件と呼ばれる“まほかるブーム”を巻き起こした沼田まほかるのベストセラー原作の映画化作品『ユリゴコロ』。『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などを手がけた熊澤尚人が監督を務め、これまでの作品とは一線を画す美しき衝撃作に挑みます。

ある一家で見つかる、殺人者の告白文が綴られた一冊のノート。そしてその登場人物、吉高由里子演じる美紗子を中心に過去と現在が交錯しながら、登場人物たちが愛と宿命の渦に翻弄されていく物語。

その中で、熊澤尚人とは『親指さがし』以来、2度目のタッグとなる松山ケンイチは、吉高由里子演じる美紗子と運命的な出会いを果たす男・洋介役に。誰にも言えない罪、心の傷を抱えながら生きる、色気と繊細さが同居したキャラクターを、昨年公開『聖の青春』で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど日本を代表する俳優のひとりとして活躍を続ける松山が、その圧倒的な表現力と存在感で演じます。

松坂桃李は、物語が動き出すきっかけとなる一冊のノートを見つけ、その秘密に迫っていく男・亮介役に。余命わずかな父の書斎で見つけた、殺人者の記憶が綴られたショッキングなノート。「これは事実か創作か?」「いったい誰が、何のために書いたのか?」「自らの家族とどんな関係があるのか?」数々の疑念を抱きながらも強烈にそのノートに惹き寄せられ、自らの運命を狂わせていく役どころです。本年公開、菅田将暉とのダブル主演映画『キセキ ―あの日のソビト―』が大ヒットを記録、以降も続々と新作映画の公開が控える松坂は、宿命に翻弄されるキャラクターをどのように生き、どんな姿を見せてくれるのか。

さらに、ある日突然に亮介(松坂桃李)の前から姿を消してしまう婚約者・千絵役には、映画・ドラマはもちろん、宮藤官九郎やいのうえひでのりなど、名だたる演出家たちに見いだされ舞台へも表現の場を広げる清野菜名。そして、千絵(清野菜名)の元同僚で、彼女からある伝言を預かり亮介(松坂桃李)の前へ姿を現す謎多き人物・細谷役を、数多の映画・ドラマへ出演し、あらゆる女性像をも体現する表現力と独特の存在感が魅力の木村多江が演じ、脇を固めます。
また、生まれながらに“人間の死”へ本能的な衝動を感じ、そこから逃れる術を持たなかった美紗子(吉高由里子)の若き日を、『3月のライオン 前編・後編』などへ出演する注目の若手女優、清原果耶。美紗子(吉高由里子)が特別な感情を抱く友人・みつ子役を、近年は『ヒメアノ~ル』などへ出演し、抜群の芝居に定評のある佐津川愛美が演じるなど、女優陣が本作を鮮やかに彩り、豪華キャスト陣がズラリと集結。

ストーリー

ある一家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノート。そのノートに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。

これは事実か、創作か。誰が、何のために書いたのか。その秘密に踏み入ってしまったなら、もう後戻りはできない―。

壮絶な愛と宿命の物語が、いま静かに動き始める

スタッフ

原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)  脚本・監督:熊澤尚人  
企画・製作幹事:日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム 製作:「ユリゴコロ」製作委員会 配給:東映/日活

キャスト

吉高由里子
松坂桃李
松山ケンイチ
佐津川愛美
清野菜名
清原果耶
木村多江

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