原題:HARRY,UN AMI QUI VOUS VEUT DU BIEN

どこのだれかは知らないけれど、あなたのそばにもきっといる。

2000年カンヌ国際映画祭公式出品作品 2000年フランス映画祭横浜出品作品 2000年ハワイ映画祭出品 2000年ヨーロピアン・フィルム・アワード主演男優賞受賞

2000年8月15日フランス公開

2000年/フランス/112分/カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/日本語字幕:高部義之/字幕監修:菊地浩二 提供:ACクリエイト/セテラ 配給:セテラ・インターナショナル

2001年5月12日よりシャンテ・シネにて公開

公開初日 2001/05/12

公開終了日 2001/06/29

配給会社名 0117

公開日メモ の同級生だったハリーが現れる。彼はミシェルには大作家の資質があると信じていて、なぜ彼が平凡な生活に甘んじているのか理解できない。ハリーは何としそもミシェルの才能を花開かせようと決意するだが…。

解説

サイコ・サスペンスとコメディが華麗に融合!

2000年度カンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品作となるや、ジャンルを定義することさえ困難な新しい傑作の出現と話題騒然、ただちに全世界37カ国公開と、アメリカでのリメイク化が決定した。本国フランスでは200万人以上の観客を集め、現在もロングラン更新中の『ハリー、見知らぬ友人』。多くの雑誌が”ハリー”を表紙に特集を組み、「彼は一体何者か」と、誰もがハリー分析に熱中し、社会現象となった。そんな世紀末のフランスを揺るがし、フランス映画のイメージを爽快に一新した本作が、新世紀を迎えた日本へついに上陸を果たす。
監督は、アルノー・デプレシャンなど多くの才能を輩出する名門IDHEC出身のドイツ系フランス人、ドミニク・モル。彼が4年間という年月をかけ熟成したシナリオは、日常生活に忙殺される男の芸術的才能に火をつける、最高に友人思いでどこか奇妙な男”ハリー”という全く新しいキャラクターを構築することに成功。ハリーの存在は、現代社会における生き方の意味を鋭く突き付ける。
ハリーは一体何者なのか?天使のような悪魔、善人のような狂人、またはその逆か。答えはあなたの心にこそ潜む。さあ勇気を出して、あなたの無意識までも刺激する、禁断の《ハリー・ワールド》への扉を、そっと開けてみよう。

ヒッチコックからキューブリックまで…偉大なる巨匠の映画的記憶が刻印

ストーリー


それは公衆トイレでの出会いから始まった…。
突然現れた、最高に”親切”な友だち。

それはある夏の日——
どこまでも淡々と、単調な人生の姿にも似てまっすぐにのびる高速道路。その上を、ヴァカンスを田舎で過ごそうと、妻子とともに移動するミシェルのボロ車がひた走る。彼がインターチェンジのトイレで手を洗っていると、ふいに見知らぬ男の熱い視線を感じる。彼こそ元同級生で、最高に”親切”な友だちハリーだ。色っぽいガールフレンドと気ままな旅を楽しんでいるという彼は、せっかくだから再会を祝し、皆で一緒の時間を過ごそうと提案する。晩餐中、ハリーは突然ミシェルが高校時代に書いたという詩をそらで暗唱する。動揺するミシェルに対し、「本当に美しい詩だ。僕が読んだ物の中で一番だね」と絶賛。それは封印されていたミシェルの創作欲に小さな灯がともる瞬間。そして彼の才能の開花を願う、ハリーの危険なご親切が展開する。
「君はなぜ人生を複雑に考えるんだ。解決は簡単さ」
ハリーの手にかかれば、どうも世の中は、もっとずっと単純明解なものらしいのだが…

スタッフ

監督:ドミニク・モル
製作:ミッシェル・サン=ジャン
脚本:ドミニク・モル/ジル・マルション
撮影:マチュー・ポアロ=デルペッシュ
音声:フランソワ・モレル
美術:ミッシェル・バルテレミ
衣装:ヴィルジニ・モンテル
編集:ヤニック・ケルゴ
音楽:デイヴィッド・シンクレア・ウィティカー

キャスト

ミシェル:ローラン・リュカ
ハリー:セルジ・ロペス
クレール:マティルド・セニエ
プリュンヌ:ソフィー・ギルマン

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