走れ！イチロー

拝啓イチロー様 次のプレーに、私の未来を賭けちゃっていいですか？

2001年／日本／ 配給：東映

2001年10月12日ＤＶＤレンタル開始＆2002年1月21日発売 2001年10月12日ビデオレンタル開始＆2002年1月21日発売 2001年4月29日よりゴールデンウィークより東映系にて公開

公開初日　2001/04/28

公開終了日　2001/05/25

配給会社名 0004

公開日メモ　プロ野球−それは、人々の憧れ非日常の世界。選手の懸命なプレーに自分自身を投影し、ひとときの夢の中に身を投じる。プロ野球はまさに「夢の世界」。そこには時代を代表するヒーローがいる。

解説

ストーリー

２０００年４月某日、神戸グリーンスタジアム。
オリックス対西武戦。
　スタンドには元・社会人野球選手で現在は大手ゼネコンに勤務する石川市郎（中村雅俊）の姿がある。傍らには一人娘のこよみ（笹岡莉紗） の姿があり、スタンドの別の場所には、市郎の妻で家を飛び出した鈴子（浅野ゆう子）が、高校時代のソフトボールのコーチ早川（川口和久）と試合を見る姿がある。さらに別の場所では、練習中にグラウンドに飛び降り、べースランニングのデモンストレーションを繰り広げた、一人の元気な老人伊岡丈治（加藤武）スタンドには売り子の望月リュウ（松田龍平）がいる。試合の解説席ではベストセラー作家の奥手川（石原良純）が試合の解説をしている最中に解説席に駆け寄ろうともがく女性アーティストの寺田睦美（木村佳乃）の姿があった。スタジアムのあちこちで様々な人間模様を描く５つのハートウォーミング・ムービー。
　神戸大震災の際には３ヶ月間神戸で復興事業にも関っていた市郎。家出した鈴子宛のメールを発見して妻の鈴子を追って神戸まで来たのだ。
　鈴子の傍らで一緒に試合を見ている早川は、高校時代のコーチで誰もが憧れる２枚目スポーツマン。鈴子が神戸のソフトボール部のキャッチャーをしていた時バッテリーを組んでいたピッチャーの王美麗（浅田美代子）と結婚していたが、彼女とは別居中であった。
　市郎と試合前の練習時間にグランドに飛びおりた伊岡丈治とは市郎が震災の時に知り合った友人。試合中に再開した市郎と丈治は、娘のこよみをスタジアムに残してカフェに訪れる。このカフェは、市郎に震災のときに出会った女性・洋子（南野陽子）の店だった。
　スタジアムに残されたこよみは、スタンドボーイのリュウと知合う。試合が終わっても現れない市郎に不安になり、場内放送で市郎を呼び出しても現れない。その場内放送を母親の鈴子も聞いて駆けつけるがすれ違う二人。市郎たちは近くにいながらまだ出会えない。
　解説席では、奥手川に掴みかかった睦美の姿があった。睦美は奥手川を名乗るニセモノにすっかり恋に落ちていた。しかし、その睦美こそ奥手川が求めていた理想の女性だった。
　王美麗の店に鈴子と早川の姿がある。“ピッチャーとキャッチャー”の関係の話に花が咲く３人。コーチの早川は鈴子に母校のソフトボール部のコーチ就任を依頼し、翌日訪れた母校で、生徒達と白球を追いかける鈴子は、久しぶりに忘れていた情熱を取り戻し始めた。
作家の奥手川は、睦美をデートに誘い出し睦美のココロを自分へ向かせようとするが、こちらはうまくいかない。デビュー当時の２枚目だった奥手川にそっくりのニセモノと、すっかり太った奥手川。ホンモノがニセモノに勝とうと努力しておかしな光景が展開中。
　こよみがスタジアムで知り合った売り子のリュウは、バイクが大好きで丈治とも友人だった。こよみとリュウとその彼女・真理子（大谷みつほ）、彼らも３角関係の危うい展開。

　そのころ、市郎は鈴子のコーチとしての溌刺した姿をみて、自分の今後を考え始める。会社の後輩が起こした海外の会社で働くことも考える・・・・。
また、丈治もイチロー選手にスパイクを届けることを夢見ていた・・・。

スタッフ

原作：村上　龍　「走れ！タカハシ」（講談社　刊）
製作：佐藤　雅夫/黒澤　満
企画：遠藤　茂行
プロデューサー：山本　勉/久保田雅美
監督：大森一樹
脚本：丸山昇一/大森一樹
撮影：柳島克己
照明：小野　晃
美術：山崎秀満
協力：オリックス・ブルーウェーブ　神戸フィルムオフィス
製作協力：セントラル・アーツ
配給：東映

キャスト

石川市郎：中村雅俊
石川鈴子：浅野ゆう子
早川圭：川口和久
王美麗：浅田美代子
奥手川伊知郎：石原良純
寺田睦美：木村佳乃
望月リュウ：松田龍平
松島洋子：南野陽子
吉村真理子：大谷みつほ

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