三池崇史×浅野忠信×山本英夫の美しくも危険なコラボレーション!!

2001年／日本・香港・韓国／128分／カラー／ヴィスタサイズ／dtsステレオ／ 製作：オメガ・プロジェクト、オメガ・ミコット 配給：プレノンアッシュ

2008年03月21日よりＤＶＤリリース 2002年07月25日よりＤＶＤ発売開始 2002年07月25日よりビデオ発売＆レンタル開始 2001年12月22日より渋谷シアター・イメージフォーラム、新宿ジョイシネマ３、 シネ・リーブル池袋、お台場メデアージュほかにてお正月ロードショー！

(C)山本英夫／小学館・「殺し屋１」製作委員会2001

公開初日　2001/12/22

配給会社名 0065

公開日メモ　泣き虫な刺客・イチと、残忍で究極のマゾヒストである安生組の若頭・垣原との抗争物語

解説



小学館「週刊ヤングサンデー」で絶大な人気を誇った山本英夫原作の「殺し屋１」。映像化するにはあまりに危険なこの作品が遂に、まさかの映画化！魅惑的かつ独創的でエネルギッシュな衣装、灰色の街・歌舞伎町を匂いたつ無国籍空間に染め上げた美術、興奮をさらに加速させる音楽、これら全ての要素がエロティックに交錯し、五感を、心臓を、そして脳を震わせる！
浅野忠信扮する“ピアスのマー坊”こと垣原は全身金髪、顔中傷だらけの超マゾなヤクザ。鮮烈な色彩で彩られた歌舞伎町を華麗に闊歩する姿は、美しくも恐ろしい強烈な存在感を残し、観る者を垣原’s worldへと誘う。脇を固めるのは、塚本晋也、SABU、松尾スズキといったアーティスト達。強烈な個性を放ちながらも、そのパワーは一体となりスクリーン上を縦横無尽に駆け巡る。

ストーリー



イチ

少年時代からいじめられ、武術を磨くが、今も普段はおどおどしてばかりの弱虫。アルバイト先の喫茶店でも店長(モロ師岡)からドヤされっぱなし。だが、ひとたび特製スーツを身につけると殺人マシーンに変身。ただし相手にすごまれると怖くて泣き出す。泣きじゃくりながら、必殺カカト落としで敵の身体をスパスパ切っていく。暴カによってしか性的興奮を味わえない究極のヘンタイで、ズタズタにされた人間を見ると射精してしまうため、毎回イチが暴れた現場には白い液体が残る。

垣原

またの名を“ピアスのマー坊”。自分の体でも他人の体でも、あらゆる場所にピアスを開けるのが趣味。安生(あんじよう)組の若頭。突然消えてしまった安生の親分を愛していたのは、親分が与えてくれる痛みに惚れていたからという究極の超マゾ人間。「暴力には愛を込めなくてはいけない」が信条なため、同時に起サド人間でもある。原作コミックの垣原と映画の垣原で共通しているのは顔に縦横に走る傷と裂けた口のみ。威圧的な風貌で黒髪に黒スーツ姿の原作コミックから一転して、映画の垣原は全身金髪でつねにスタイリッシュに決めているエレガントなヤクザに変身。

ジジイ

年齢不詳、正体不明のおやじ。一見、腰も背も低い情けない中年男だが、実は用意周到な策士で、イチを完璧に心理操作して殺人へ駆り立てる。わざと老けて見せているが、本当はまだ若いという説あり。ステロイドを自分で注射して、裸になるとあっと驚く筋力を保持。歌舞伎町を平和な廃墟にするのが最終目的らしいが……。
愛読書は「精神分析療法」「新心療内科」。

金子

かつては射撃の腕を誇る警官だったが、ピストルを紛失して職を負われ、安生に拾われた。妻に逃げられ、男手ひとつで息子を育てている。組の中では鉄砲玉＝ヒットマンと位置づけられていて、姿を消した安生に対する忠誠心は誰よりも厚く、それが垣原には疎ましい。路地裏で足蹴にされているイチを肋け、情けをかけるが、それがやが、垣原の最後の願いを砕くことに。

三郎・二郎

双子の兄弟。女住への暴力にかけては垣原を上回る残虐性を持ち、つねに2人で残忍度を競っているため、どんどんエスカレートしていく。もともとは一郎という兄を含む三つ子だったが、この残忍度競争のため一郎を殺してしまった。原作では九州のヤクザという設定が、映画版では刑事に変更されている。

船鬼

安生の兄弟分、船鬼の組長。子分の鈴木が垣原によって凄惨なリンチを受け、激怒。三光連合会長を交えて垣原から賠償金を取ろうとするが、あっさりと拒否される。代わりに垣原が差し出したモノを素手で受け取ることに。つねに黒と茶で統一された細身のスーツを身につけている、お洒落な組長。

鈴木

船鬼組の幹部。ジジイの偽情報に食いついた垣原によって凄惨なリンチを受け、全身包帯巻きになる。垣原がオトシマエをつけるために切り取ったモノが宝物。

カレン

安生組長の情婦だったホステス。歌舞伎町の裏事情に詳しく、垣原に情報を流したり各方面でカになる一方で、なぜかジジイとも繋がっている。原作漫画では日本人の設定だったが、映画では英語、北京語、日本語を操って歌舞伎町の無国籍性を体現している。

龍

風俗嬢のヒモをしている中国人。ジジイの手下で、主な仕事はイチが暴れたあとの死体の始末と部屋の掃除。被のヒモ哲学は「一人では生きられない寂しい女のそばにいてあげるのが私の仕事。そういう女を助けてるのだからお金をもらうの、当たり前。セックスがヘタでもケンカ弱くても、そばにいるだけで女を幸せにする」

スタッフ

原作：山本英夫「ヤングサンデー」連載中
監督：三池崇史
脚本：佐藤佐吉
音楽：KARERA MUSICATION
撮影：山本英夫
照明：小野晃
録音：小原善哉
美術：佐々木尚
衣装：北村道子
イチ・スーツ制作：川上登、高野裕子
ＣＧＩプロデューサー：坂美佐子
特殊メイク：松井祐一
音響効果：柴崎憲治
編集：島村泰司
エグゼクティブ・プロデューサー：横濱豊行、三宅澄二
プロデューサー：宮崎大、舩津晶子
製作：オメガ・プロジェクト

キャスト

垣原：浅野忠信
イチ：大森南朋
カレン：Alien Sun
金子：SABU
ジジイ：塚本晋也
龍：KEE
三郎・二郎：松尾スズキ
船鬼：國村隼
鈴木：寺島進

菅田俊
手塚とおる
有薗芳記
新妻聡

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