ザ・ウォッチャー
原題:The Watcher
犯罪史上最も美しい殺人鬼
2000年9月8日全米初公開
2000年/アメリカ/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/5巻・2,630m 字幕翻訳:林完治/上映時間:96分 提供:ギャガ・コミュニケーションズ、フジテレビ、ヒューマックスピクチャーズ 協力:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント サントラCD:カルチュア・パブリッシャーズ ギャガ・ヒュ—マックス共同配給
2009年04月01日よりDVDリリース 2007年06月27日よりDVDリリース 2004年11月26日よりDVD発売開始 2001年8月24日DVD発売&レンタル開始 2001年8月24日ビデオ発売&レンタル開始 2001年2月3日より正月第2弾渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー
公開初日 2001/02/03
公開終了日 2001/03/02
配給会社名 0025
公開日メモ 「マトリックス」のキアヌ・リーブス主演最新作!殺人を予告し決して捕まらない、美しき殺人鬼。MTV出身のジョー・シャーバニック衝撃のデビュー作!
解説
「マトリックス」のキアヌ・リーブス主演最新作!
東洋の血をひくエキゾチックな美貌を武器に、ブッダから電脳クーリエまで、幅広い役柄にチャレンジしてきたキアヌ・リーブス。昨年は、『マトリックス』の華麗なるワイヤー・アクションで世界中の映画ファンを魅了。押しも押されもしないスーパースターの座についた彼が、今度は、妖艶な殺人鬼を役どころに新境地を切り開いた。それが、全米初登場NO.1に輝く衝撃のアクション・スリラー『ザ・ウォッチャー』だ。
キアヌが演じるグリフィンは、孤独な若い女性をターゲットにするシリアル・キラー。狙った獲物を執拗に監視し、ときには直接本人に甘い言葉を囁きかけることもある彼は、水も漏らさぬ手口で11件の犯行を重ね、ロサンゼルスの住民たちを震え上がらせてきた。そんな彼を追い続けるFBI捜査官のキャンベル。彼は、グリフィンの異常心理の分析に情熱を傾けるが、それはグリフィンにとって、自分の唯一の理解者ができたことを意味していた。キャンベルとの特別な絆を確かなものにしようと、キャンベルの愛人を毒牙にかけるグリフィン。事件に深く心を傷つけられたキャンベルは、グリフィンの影を追い払おうとシカゴに移り住むが、グリフィンにはキャンベルとの絆を断ち切るつもりなど毛頭なかった。追われる者から追う者へ、立場を変えてシカゴにやって来た彼が、新たに仕掛けたのは大胆不敵な予告殺人のゲーム。そのシナリオに否応なく巻き込まれたキャンベルは、自らの再起を賭けて捜査に全力を傾ける。
殺人を予告し決して捕まらない、美しき殺人鬼。
キャンベルは、タイムリミットまでに次の犠牲者をみつけることができるのか!?時限爆弾の緊張をはらんだスリリングなドラマは、警察と犠牲者、グリフィンとキャンベルが繰り広げる二重三重の「人狩り」の構造を保ちながら、サスペンスフルに展開していく。そのなかで、ひときわ目を引くのが、キアヌの妖しい悪役ぶりだ。ターゲットに忍び寄り、甘いスマイルで魅了するロマンチックな顔と、狙った獲物は必ず仕留める執拗で獰猛なハンターの顔。いくつもの要素が混ざり合ったミステリアスなキャラクターに、今回のキアヌはデリケートな持ち味を発揮。キレた心に潜む孤独と傷つきやすさを感じさせる演技に美形スターならではのチャームを光らせ、かつてないスタイリッシュなシリアル・キラー像を作りあげている。対するキャンベル役ジェームズ・スペイダーのニューロティックな演技も見逃せない。犯人を追う立場にありながら、心理的には自分が追い詰められていく。そんなFBI捜査官の苦悩と葛藤が全面に滲み出る役柄は、『セックスと嘘とビデオテープ』や『パッド・インフルエンス』といったキャラクター演技を得意にするスペイダーならではのハマリ役といえるだろう。
このキャンベルの主治医であったことから事件に巻き込まれていく精神分析医、ポリーを演じるのは、『いとこのビニー』のオスカー女優マリサ・トメイ。無気力なキャンベルを捜査に駆り立てるFBIの上司イビーには、『ゆりかごを揺らす手』のアーニー・ハドソン。キャンベルの右腕となり、グリフィンの追跡に命を張るホリス刑事には、『アルマゲドン』『ゴジラ』などの大作で活躍するクリス・エリスが扮し、男気の光る好助演を見せている。
MTV出身のジョー・シャーバニック衝撃のデビュー作!
キャンベルがポリーに語る過去の事件と、時間がモノを言う現在の事件を巧みに交錯させながら、グリフィンとキャンベルの関係をあぶり出していく演出に冴えを見せるのは、これが監督デビュー作となるジョー・シャーバニック。ミュージック・ビデオ出身とあって、ストップモーションを駆使した映像の組み立てはエッジの効いたタッチ。『フレンチ・コネクション』の夜間版の趣がある高架下のカー・チェイスや、ホリス刑事が携帯電話で会話しながら窃盗犯の逮捕劇を演じるシーンなど、切れ味のいいアクションにも新人らしからぬ力量を発揮している。撮影監督は、『レイジング・ブル』『逃亡者』でオスカー候補にあがったベテランのマイケル・チャップマン。編集は、同じく『逃亡者』のリチャード・ノード。音楽は、『スクリーム』シリーズを手がけているマルコ・ベルトラミ。プロダクション・デザインは、『地球に落ちてきた男』のブリアン・イートベルと『ターミネーター』のマリア・カソが共同で担当している。
ストーリー
FBI捜査官のジョエル・キャンベル(ジェームズ・スペイダー)は、悪夢に悩まされていた。悪夢の主人公は、デビッド・アレン・グリフィン(キアヌ・リーブス)という名の連続殺人鬼。孤独な女性ばかりを狙う手口で11件の犯行を重ねた彼は、追いつ追われつのゲームを楽しむかのように、キャンベルの愛人を殺害。彼女を救えなかったことで精神に深い傷を負ったキャンベルは、グリフィンの追跡を放棄し、ロサンゼルスからシカゴに転任を願い出たのだった。
だが、グリフィンにはゲームを終わらせるつもりなどなかった。キャンベルを追ってシカゴへやって来た彼は、再び連続殺人に手を染め、大胆にも犠牲者の写真をキャンベルに送りつけてきたのだ。それを上司のイビー(アーニー・ハドソン)に届け出たキャンベルは、警察との共同捜査の指揮を命じられる。が、身も心もボロボロに傷ついた彼に、グリフィンの挑戦を受けて立つ気力が残っているはずもない。そんな状況を見通していたように、深夜、キャンベルのもとにグリフィンから電話がかかってくる。「次の獲物の写真を送る。夜9時までに探し出せ。」
かくして否応なくゲームに巻き込まれたキャンベルは、翌朝、花と一緒に届けられた女性のスナップショットを手がかりに、ホリス刑事(クリス・エリス)らのチームを率いて必死の捜査を開始する。マスコミに写真を公開して民間の情報を求めるいっぽう、印画紙の番号や、写真に映り込んだ文字の分析に手を尽くすキャンベル。ようやく有力な手がかりが得られたのは、タイムリミットの30分前だった。キャンベルたちは、写真の女性エリーが勤めるショッピングモールへ急行。だがわずかの差ですれ違い、帰宅したエリーはグリフィンの新たな犠牲者となった。またもグリフィンの魔の手から被害者を救えなかったことで、無力感にさいなまれるキャンベル。その間にもグリフィンは、次のターゲットを物色。さらに、キャンベルにも監視の目を光らせ、彼のかかりつけの精神分析医ポリー(マリサ・トメイ)に、患者になりすまして近づいていく。
そして再び、殺人を予告する写真が……。果たしてキャンベルは、グリフィンの仕掛けるあくなきゲームを終わらせることができるのだろうか!?
スタッフ
監督:ジョー・シャーバニック
製作:クリストファー・エバーツ、エリオット・ルウィト
製作総指揮:パトリック・ショイ、ポール・ポムピアン
脚本:クレー・エアズ
撮影:マイケル・チャップマン
編集:リチャード・ノード
音楽:マルコ・ベルトラミ
キャスト
デビッド・アレン・グリフィン:キアヌ・リーブス
ジョエル・キャンベル:ジェームス・スペイダー
ポリー:マリサ・トメイ
イビー:アーニー・ハドソン
ホリス:クリス・エリス
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