オリジナル・パンク・ムービー、再び上映決定! 1970年代後半、ロンドンは異常な熱気に包まれていた。

1981年/アメリカ/カラー/35ミリ/99分/ 配給:ケイブルホーグ

2007年08月08日よりDVDリリース 2001年2月23日より、渋谷シネパレスにて独占レイトショー!

公開初日 2001/02/23

公開終了日 2001/03/15

配給会社名 0029

公開日メモ セックスピストルズのドキュメンタリー作品

解説


この映画は、1970年代半ばにロンドンで勃発したパンク・ムーヴメントをテーマにしたドキュメンタリー映画である。主役はやはりセックス・ピストルズ。この映画はシド・ヴィシャスとナンシー・スパンゲンのインタビュー、ロックの「革命」に興奮する観客たちの様々な証言や多くのパンク・バンドのライヴシーンを収録しており、当時のパンク・ムーヴメントの雰囲気を生々しく伝えてくれる極めて貴重な作品である。

ストーリー


■ 熱狂するパンク・ムーヴメントを生々しく捉えたドキュメンタリー。
すきま風の寒々しい音と、赤ん坊の泣き声で始まるオープニング。
真っ赤なマニキュアをした女性がレコードをかける。
心臓の鼓動のような低い音はやがてイギー・ポップの「NIGHTCLUBBING」につながっていく。
未だかつて経験したことのない何かが始まるような緊張感がある。
’70年代後半の不況にあえぐイギリスで、パンクは熱狂的に支持された。
将来に不安を感じる若い労働者たちの気持ちを代弁するのが、ここに登場するセックス・ピストルズをはじめとするパンク・バンドたちであった。
ライブに訪れた観客たちの生の声、パンクに少なからず脅威を感じている良識ある(はずの)大人たち。
イギリス全土に大きな衝撃を与えたパンク・ムーヴメントを窺い知ることができる。

■ 絶頂期のパンク・パンドたちの貴重なライブ。
ピストルズの他にもXーレイ・スペックスやジェネレーションX、シャム69など、当時まさに絶頂期であった多くのバンドたちのライブをこれだけ完全に、まとめて観ることができるフィルムは本作のみであろう。
しかも全て代表曲が収録されているのは素晴らしい。
ライブ会場に入り込んで、客席から撮った映像は、観る者がその場に居合わせているかのような臨場感である。
何よりも、普通のドキュメンタリ−と異なるのは、テリーという、どこにでもいる男の子の物語も中心となっている点である。
パンクに憧れ、バンドを組んでステージに立ってみたものの、その夢はもろくも崩れ去る。
夢と現実との隔たりを痛々しく見せつけられるのである。

■ 終焉に向かうセックス・ピストルズ、狂気のアメリカ・ツアーを追う。
アメリカでの、異様ともいえる盛り上がりとはうらはらに、すでに誰も止められないところまできていたシド・ヴィシャスの薬物中毒、バンド内の亀裂。
曲の合間に見られるジョニー・ロットンの悲しげな表情が印象に残る。
ライブが進むにつれて一触即発の状態になっていく撮影クルーと観客たち。
ジョニーめがけて投げられるパイ、ベースで観客に殴りかかるシド。
そしてシドと、彼を破滅に追い込んだ元凶とされる恋人ナンシー・スパンゲンのインタビュー。
話さえまともにできず、ナンシーに主導権を握られているシド。
解散直前の、決してかっこいいだけではないピストルズの内情が映し出されている。

スタッフ

監督・制作:レック・コワルスキー
編集:バル・クロウスキー
製作総指揮:トム・フォーケイド
撮影:レック・コワルスキー、ルーファス・スタンドファー
共同制作:ポール・ブルーム
助監督:クリス・セールウィック
音楽:デイヴィッド・キング

キャスト

セックス・ピストルズ
X−レイ・スペックス
リッチ・キッズ
ジェネレーションX
シャム69
ザ・デッド・ボーイズ

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