原題:Les Maîtres du temps Time Masters

幻の傑作!ついに日本初公開! BD界最高最大のアーティスト、 メビウスによるデッサン、 『ファンタスティック・プラネット』のルネ・ラルー監督の長編アニメーション映画。

1980年/フランス/カラー/35mm/78分/日本初公開 配給:ケイブルホーグ

2001年12月21日DVD発売/2001年12月21日ビデオ発売&レンタル開始 2001年1月20日より渋谷シネ・アミューズにてレイトショー!

公開初日 2001/01/20

配給会社名 0029

公開日メモ 幻の傑作!ついに日本初公開! BD界最高最大のアーティスト、 メビウスによるデッサン、 『ファンタスティック・プラネット』のルネ・ラルー監督の長編アニメーション映画。

解説


BD界最高のアーティスト、メビウスによるデッサン、「ファンタスティツク・プラネット」のルネ・ラルー監督のアニメーション映画制作から20年の歳月を経て、もはや幻の映画となった『時の支配者』がニュープリントでようやく日本初公開!

メビウスの絵が動いている! もうただそれだけで感激である。

ビジュアル・アートの分野において多大な影響を与え続けているBD(バンドデシネ=マンガ)界の最高最大のアーティスト、メビウスの描いたものがアニメーションとして唯一観ることができる幻の作品である。ローラン・トポールと共に完成させた初の劇場用アニメーション、『ファンタスティック・プラネット』でアニメーション映画監督として、当時では初めてのカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞し、一躍、世界にその名を知らしめた現代ヨーロッパを代表するアニメーション監督、ルネ・ラルーの2本目の劇場用アニメーション映画で、再びSF作家ステファン・ウルの「ペルディド星の孤児」を原作に、推理小説家ジャン・パトリック・マンシェットが脚本化しラルーとメビウスの脚色によりハンガリーのバンノニア・フィルム・スタジオで動画7万枚と3年の歳月をかけ制作された。
メビウスは多くのアニメーターに多大な影響を与えて続けており、日本にも大友克洋をはじめとしてその影響を受けた作家は数多い。また、リュック・ベッソンもそのひとりで彼のSF超大作『フィフス・エレメント』ではコンセプト・デザインとして招かれるなど、多くの作品の制作に参加している。
この作品は、タイムパラドックスを一番最初に描いたSFアニメーション映画であり、美しいファンタジーで、ルネ・ラルーはまたも摩訶不思議なファンタスティック・プラネットの世界を構想した。日本のアニメでもアメリカのアニメでもない繊細な線画と独特の色彩感覚によって描かれる惑星の物語は果てしない宇宙の冒険SFアニメーションの傑作である!

ストーリー



北半球の第73区ペルディド星宇宙時間で16時50分、ピエール坊やはたったひとり、とり残されてしまう。坊やの父クロードは、死のまぎわ、坊やに通信マイクを渡す。マイクの相手は、唯一の頼りの仲間のジャファールとその宇宙船に乗船しているベルである。マイクの声が坊やに話しかける。“迎えに行くからそこで待つんだよ。”と。&ジャファールの宇宙船には、もう一人宝石を盗んで宇宙警察に追われるマトン王子がいた。
ジャファール一行は、坊やを助けるため予定を変更し、宇宙のことにとても詳しいシルバードじいさんを訪ねる。
ペルディド星には不思議な昆虫や植物、生き物がいる。ひとりぼっちの坊やだが、マイクを通してシルバードじいさんが、歌を聴かせてくれる。なんだかヘンな歌だけど。
飲み物のありかもじいさんが教えてくれる。彼は、本当にペルディド星のことをよーく知っている。きっと奇妙で危険な生き物や不思議な動物のことも知っているだろう。シルバードのところでとてもめずらしい花粉の妖精ユーラとジャドが生まれる。彼らは人の心が読めるのだ。だから、マトン王子の心が大変酷いことを知っている。シルバードじいさんも乗せて、ジャファール一行は再び、宇宙の旅に出発する。ユーラとジャドもこっそりいっしょについて来てた。ある時、誰もがいなくなった隙に、マトン王子は、坊やを陥れようとするが、間一髪のところでベルが坊やを救った。ユーラとジャドは、酷い心のマトン王子に耐えかねた時、恐ろしくおぞましい名前も顔もない思想の怪物がいる惑星に遭遇したため王子をその星に追い出してしまった。そのことに、気づいたジャファールも後を追って、その星に降りて普通の人間だったのに怪物の操り人形にされてしまった人たちに捕らえられてしまうのだった。牢屋で取り押さえられてしまったジャファールに、ユーラとジャドが、“奴らは思想の化け物だから奴らを滅ぼす方法は一つだけ、自分自身を激しく憎み否定するんだ”と、伝える。そして“だけど、自分も液びてしまうよ”と。
いざ、洗脳の儀式が始まった時、マトン王子は、ジャファールを助けるため、ひとりで思想の怪物の中へ、自らを憎みながら飲み込まれていく。マトン王子は死んでしまうが、怪物もやっつけることができた。
ジャファールは、今まで怪物に捕らえられ奴隷にされていた何人かの人々を連れて宇宙船に戻った。そんな時、宇宙革命軍のパトロールがやって来る。彼らの中には、なんにでも化けられる変身オニックスがいた。オニックスは人でも物でも何にでも変身できるのだ。作戦のめどがたった。
“オニックスが宝石に化けて宇宙パトロールの目を釘付けにし彼らを騙して、宇宙船をいただいてしまおう!”
こうして、怪物によって奴隷にされて人々は、宇宙パトロール船に乗り込んでいった。
一難去って、ようやくベルが坊やにマイクで話しかけるがピエール坊やは、マイクの声に反応しなくなってしまった…!

スタッフ

監督:ルネ・ラルー
原画:メビウス
脚色:ルネ・ラルー/メビウス
原作:ステファン・ウル(ペルディド星の孤児)
脚本:ジャン・パトリック・マンシェット
制作協力:エチエンヌ・ラロッシュ
撮影:アニメーション映画センター(アンジュール)
スタジオ・テレシップ(パリ)
パンノニア・フィルムスタジオ.(ブタペスト)
製作指揮:ミシェル・ジレ
製作:ローランド・グリツティ/ジャック・デルクール
音楽効果:ピエール・ターディ/クリスチャン・ザネシー
主題曲:ジャン=ピエール・ブーテイル/ジャック・ランズマン
アニメーション監督:ティボ・ヘルナーディ

キャスト

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