原題:THINGS YOU CAN TELL JUST BY LOOKING AT HER

5人のハリウッド女優による、人生の痛みと孤独、 そして希望をめぐる5つの物語

2000年カンヌ国際映画祭[ある視点]部門グランプリ作品 2000年サンダンスNHK国際映像作家賞受賞

2000年8月4日フランス公開

2000年/アメリカ/110分/Dolby Digital/ビスタサイズ/ 配給:ギャガコミュニケーションズ

2001年5月19日よりBunkamuraル・シネマにてロードショー

公開初日 2001/05/19

配給会社名 0025

公開日メモ 5人のハリウッド女優による、人生の痛みと孤独、そして希望をめぐる5つの物語

解説


その脚本と出会った瞬間、誰もがこのプロジェクトに恋をした。低予算のインディペンデント作品にもかかわらず、大物女優たちがこぞって出演を熱望する。その結果集まったのは、キャリスタフロック八一ト、キャメロン・ディアス、グレン・クローズ、ホリー・ハンター、そしてキャシー・ベイカーといったハリウッドの今を代表するトップ女優たち。彼女らはこの作品のために忙しいスケジュールを調整して時間を作り、撮影現場へ駆けつけ、最高の演技を見せて去って行った。新人監督のテビュ一作としては考えられないような豪華なキャストと優れたスタッフの熱意に支え
られて完成じた本作は、2000年カンヌ映画祭<ある視点>部門に出品され、みごとグランプリを獲得。この奇跡のような映画の脚本を書いたのはロドリコ・ガルシア。「百年の孤独ヨで知られるノーベル文学賞作家ガルシア=マルケスの息子であ駄本作は撮影監督として活躍してきた被の処女脚本にして監督デビュー作となった。また『フライド・クリーン・トマト』の名匠ジョン・アヴネットが、ガルシアの脚本に惚れ込んでプロデュースを担当している。

ストーリー



<プロローグ>
事件現場に到着したキャシー・フェイバー刑事(エイミー・ブレナマン)は、自殺死体が高校時代に同級生だったカルメン・アルバ(エルピディア・カリージョ)だと知る。カルメンは二週間前にこの街に越してきたばかりだった。物語はカルメンがまだ生きていた頃のLA、サンフェルナンド・ヴァレーへと時間をさかのぼる。
<第1話>
[キーナー医師の場合]
医師のエレイン・キーナー(グレン・クローズ)が自宅で年老いた母親の介護をしている。痴呆症が進行している母との間にはもはや会話は成り卒たない。エレインは何度も病院に電話をかけ同僚の医師を呼び出そうとしている。
だが、彼女の新しい恋の対象らしきその人物からは、返事の電話はかかってこない。占い師のクリスティーン(キャリスタ・フロックハート)が約束の時間に現れる。彼女のタロットカードは、エレインの満たされない心の空白をことごとく言い当てる。そして彼女の近い将来の異性との出会いを告げる。
<第2話>
[レベッカへの贈り物]
レベッカ・ウェイモン(ホリー・ハンター)は銀行の支店長をしている独身女性。ロバートというビジネスマン(グレゴリー・ハインズ)と不倫関係になって3年になる彼女は、ある日、妊娠したことに気づく。主治医のデビー(ロマ・マフィア)は年齢的に最後のチャンスかもしれないと言うがロバ一トからは優しい言葉のひとつもかけてもらえず、彼女は中絶を決心する。誰かにしがみつきたい気持ちを抑えて平静を装うレベッカ。だが手術の前夜、彼女は部下の副支店長ウォルター(マット・レイヴン)と思いがけずベッドを共にする。彼女に付きまとうホームレスの女との奇妙な関係さえもが彼女の心を慰める。
<第3話〉ローズのための誰か 教師をしながら童話を書いて暮らしているローズ(キャシー・ベイカー)は15歳の息子ジェイ(ノアー・フレイス)とふたり暮らし。ある時彼女は、向いの家に越してきた男性アルバート(ダ二一・ウッドバーン)と知り合い、好意を抱く。そんな母親の気持ちを見透かしたように、ガールフレンドとセックスした話を突然明かしたりするジェイ。ローズは途惑いながらもアルバートのことが気になって仕方がない。 <第4話〉 [おやすみリリー、クリスティーン] 占い師クリスティーンが一緒に暮らしている恋人リリー(ヴァレリア・コリノ)は病に侵され、死が迫っている。他人に助言を与えることは得意なクリスティーン港が、恋人を失おうとじている今、彼女はただ途方に暮れている。リリーは触れ合いを求め、話をねだる。クリスティーンはそれに応えるが、心は堅く閉ざしている。死に向き合うことを怖れているのはクリスティーンの方だった。 <第5言言〉 [キャシーを待つ恋] カルメンの自殺の原因を調べているキャシーは盲目の妹キャロル(キャメロン・ディアス)の世話をしながら暮らしている。キャシーには恋人がいないが、キャロルは自分の容姿に自信を持っていて、男性経験も豊富である。今は銀行の副支店長ウォルターと交際を始めたところである。そんな妹がキャシーには時にうらやましい。ある夜、キャロルはカルメンが死に至った理由を推理してキャシーに聞かせる。愛のない人生に絶望したのだろうと語りながら涙を流す妹に、キャシーは彼女もまた弱く傷つきやすい存在なのだということを知る。

スタッフ

監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア
製作:ジョン・アヴネット
撮影監督:エマヌエル・ルベスキ

キャスト

グレン・クローズ
キャリスタ・フロックハート
ホリー・ハンター
キャメロン・ディアス
キャシー・ベイカー

LINK

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