原題:America's Sweethearts

世界中から愛されているアカデミー賞女優、ジュリア・ロバーツの最新作!

2001年7月4日全米公開

2001年/アメリカ/103分/DTS / Dolby Digital / SDDS /字幕:松浦美奈 提供:東宝東和 配給:東宝東和

2005年03月02日よりDVD発売開始 2002年09月04日よりDVD発売開始 2002年08月21日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年3月2日より日本劇場ほか全国東宝洋画系にて公開

公開初日 2002/03/02

配給会社名 0002

公開日メモ 『エリン・ブロコビッチ』(00)で本年度アカデミー賞最優秀主演女優賞をさらったジュリア・ロバーツが、これまでにない新しい魅力を披露する主演最新作は、世界屈指の敏腕プロデューサー=ジョー・ロスが、最高のスタッフ・キャストを揃えて贈る、最高にロマンティックなラブ・ストーリー!

解説



『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー主演女優賞を受賞し、名実ともにハリウッドNO.1女優の座についたジュリア・ロバーツ。大輪の花を思わせる笑顔と、親しみやすいキャラクターで好感度スターのトップを行く彼女が、スターの付き人という意外な役柄に初挑戦。ためらいがちな恋の行方を等身大で演じる『アメリカン・スウィートハート』は、誰もが好きにならずにいられないジュリアの魅力がたっぷり詰まった新世紀のシンデレラ・ストーリーだ。
ジュリアが演じるキキは、大スターの姉グウェンの付き人をつとめる独身女性。グウェンに浴びせられるきらびやかなスポットライトの影で、露払い&火消し役に走りまわる彼女は、セレブリティの華やかさとは無縁の生活を送っている。そんなキキがひそかに思いを寄せているのは、グウェンの別居中の夫で大物俳優のエディだった。いまだにグウェンが忘れられない彼にとって、キキはかわいい妹以上にランクされない存在。それがわかっているキキは、切ない恋心を胸に秘め、別居生活に疲れ果てたエディのなぐさめ役に徹しようとする。
その片思いのジレンマに悩みながらも、思いやりと優しさで、エディを真実の愛にめざめさせていくキキ。人を愛する気持をバネに美しく強くなっていく彼女は、いつしか自分の殻を打ち破り、恋にホンネでぶつかっていく勇気を獲得。自分がどれほどかけがえのない存在かを、エディに気づかせていく。そんなヒロインの成長ぶりを、ビビッドに見せるジュリアは、この映画の共感の担い手だ。かなわぬ恋に身を焦がし、じっと待っているだけの女性から、まっすぐな心で最愛の人を目覚めさせ、自ら幸せを掴み取るポジティブなシンデレラヘ…。しなやかに変身していくキャラクターを親近感たっぷりに演じるジュリアの等身大のヒロインぶりには、誰もが「幸せになって!」とエールを送りたくなるはず。観客と同じ目線で笑ったり泣いたりする今回のジュリアは、傷つくことが怖くて恋に臆病になっている人にも、一歩前進の勇気を与えてくれるはずだ。
そんなジュリアを取り巻く共演陣が、これまた豪華!スターの人気を死守するためなら手段を選ばない天下無敵のゴーマン女優グウェンには、『トラフィック』でゴールデン・グローブ賞候補にあがったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。グウェンのゴージャスさに目がくらみ、心の通い合うキキの大切さに気づかない錯覚男のエディには、『マルコヴィッチの穴』『ハイ・フィデリティ』のジョン・キューザック。エディとグウェンの復縁作戦を仕掛ける宣伝マンのリーには、脚本でも多才ぶりを発揮しているビリー・クリスタル。さらに、クリストファー・ウォーケン、セス・グリーン、スタンリー・テュッチ、ハンク・アザリア、アラン・アーキンなど、いずれ劣らぬ芸達者な役者たちが脇をガッチリと固めている。
ロバート・アルトマン監督の『ザ・プレイヤー』やウデイ・アレン監督の『セレブリティ』と同様、ハリウッドの内幕ドラマの面白さも備えた物語を、嫌味のないスマートな脚本に仕立てあげたのは、『アナライズ・ミー』でも名コンビを組んだビリー・クリスタルとピーター・トラン。脚本の洗練された持ち味をいかしつつ、ジュリア中心のアンサンブルを巧みにまとめあげたのは、20世紀フォックスとディズニー・スタジオの責任者を歴任してきたヒット・メーカーのジョー・ロス。昨年リボリューション・スタジオを設立した彼にとって、この作品は自身のスタジオで手がける初の監督作となる。
そのロスを支えるスタッフにも、一流の顔ぶれが揃った。撮影監督は、『あなたが寝てる間に…』『パッチ・アダムス』など、ハートウォーミングな作品で定評のあるフェドン・パパマイケル。編集は、『ライトスタッフ』でオスカーを受賞したステファン・A・ロッター。音楽は、『ベスト・フレンズ・ウェディング』『逃亡者』『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』で3度オスカー候補にあがったジェームズ・ニュートン・ハワードが手がけている。
『アメリカン・スウィートハート』は、見る者の心を、愛を信じる気持で満たしてくれる。それは、ハリウッドNO.1女優であるだけでなく、今や、<アメリカン・スウィートハート>=”アメリカの理想の恋人”的存在となったジュリア・ロバーツがもたらす、スウィートなマジックなのだ。

ストーリー


エディ(ジョン・キューザック)とグウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、映画スター同士の大物カップル。共演が縁で結ばれ、結婚後も次々とコンビ作をヒットさせてきたふたりは、「アメリカの理想のカップル」として絶大な人気を集めてきた。1年半前、グウェンとスペイン人俳優ヘクター(ハンク・アザリア)の浮気に逆上したエディが、ふたりのいるレストランにバイクで突っこむ事件を起こすまでは・・・・・・。
こうした事の成り行きに、人一倍複雑な思いを抱いているのが、グウェンの妹で付き人をするキキ(ジュリア・ロバーツ)だった。グウェンの浮気が発覚したとき、傷ついたエディをなぐさめに行った彼女は、はずみで彼とキスしたことから、エディに寄せる自分の憧れが恋であることに気づく。しかし、例の事件以来、エディを殺人者呼ばわりするようになったグウェンの手前、キキは療養施設に入ったエディを見舞いに行くこともできなかった。
そんなキキのもとに、映画会社のやり手宣伝マンのリー(ビリー・クリスタル)からSOSの電話が入る。エディとグウェンの最後の共演作『時を超えて』のプレス・ジャンケットに、グウェンが出席するように説得してほしいというのだ。実は、『時を超えて』のプリントは、監督のハル・ワイドマン(クリストファー・ウォーケン)が握っており、どんな映画になるかはプロデューサーのキングマン(スタンリー・テュッチ)にさえわからない状態だった。切羽詰ったキングマンがリーに与えた命令は、話題作りのためにエディとグウェンのヨリを戻させること。クビの撤回と引き換えにこの仕事を引き受けたリーは、どこにも逃げ場のない砂漠のホテルにマスコミを招待し、彼らの前でエディとグウェンを復縁に持ち込む作戦を立てたのだった。
当然のごとく、グウェンはエディとの再会を渋ったが、「エディに優しくしてファンの信頼を取り戻すのよ」というキキの一言が、エディと別れて以来、人気の落ち目に悩むグウェンの心を動かした。
かくしてリムジンに乗ってジャンケット会場へ向うグウェンとキキ。
いっぽう、療養施設から退院を許されたエディも、抗鬱剤の助けを借りながら同じホテルへ乗り込んでいく。いまだにグウェンに未練を残すエディは、彼女のコテージをのぞき見し、警備員にみつかる情けなさ。そんな彼の精神状態を心配したグウェンは、キキを使者にしてエディを呼び出し、インタビューの場で「別居しても仲のいい友達だ」と口裏を合わせるように釘をさす。
翌日、仲良く手をつないでカメラのフラッシュを浴びるエディ&グウェン。さらなる進展を望むリーは、エディにグウェンを夕食に誘えとけしかける。しかし、グウェンが自分の代わりにレストランへ送りこんだのは、キキだった。面倒なことを全部自分に押し付ける姉の横暴さに辟易しながらも、エディとのデートにときめきを覚えずにはいられないキキ。彼女は、テーブルのパンに託して、自身のかなわぬ恋心を打ち明ける。そんなキキの控えめな態度とユーモアのセンスに、自分が安らぎを感じていることを意識するエディ。と、そこにキキヘの対抗意識をかきたてられたグウェンが、ドハデな深紅のドレス姿で登場。さらにヘクターも乗り込んできて、エディを挑発し始めたから、さあタイヘン。レストランは大混乱になり、ヘクターに殴られたエディは意識を失った。
傷を負ったエディを介抱し、部屋まで運んで行ったのはキキだった。そのままベッドを共にするふたり。翌朝、ルームサービスの朝食をエディがサーブしてくれるのを見て、キキは幸せをかみしめる。だがそれも束の間、グウェンの呼び出し電話に飛び出して行ったエディは、グウェンにキキとの関係を打ち明けるどころか、「恋人はいない」とばっくれ発言。それを聞いたキキは、ついに堪忍袋の尾を切らし、「姉さんがここに来たのは、あなたに離婚届けを渡すためだったのよ」と、エディに冷水を浴びせる。
いま、ようやくキキがどれほどかけがえのない存在だったかに気づいたエディ。そこヘプリントを持ったワイドマン監督が、颯爽とヘリに乗って現れた。いよいよ始まった完成披露試写会。果たして、そのプリントに映っていたものは?そして、キキとエディの恋のゆくえは?

スタッフ

監督:ジョー・ロス
脚本:ビリー・クリスタル&ピーター・トラン
製作:ビリー・クリスタル
製作:スーザン・アーノルド&ドナ・アーコフ・ロス
製作総指揮:チャールズ・ニューワース、ピーター・トラン
撮影監督:フェドン・パパマイケル,A.S.C.
プロダクション・デザイナー:ガレス・ストーバー
編集:ステファン・A・ロッター
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
音楽監修:キャシー・ネルソン
衣装デザイン:エレン・ミロジニック
衣装デザイン(ジュリア・ロバーツ):ジェフリー・カーランド
キャスティング:ジュニー・ロウリー=ジョンソン,C.S.A.
        &リビー・ゴールドスタイン

キャスト

キキ・ハリソン:ジュリア・ロバーツ
グウェン・ハリソン:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
エディ・トーマス:ジョン・キューザック
リー・フィリップス:ビリー・クリスタル
ヘクター:ハンク・アザリア
デイヴ・キングマン:スタンリー・テュッチ
ハル・ワイドマン:クリストファー・ウォーケン
伝道師:アラン・アーキン
ダニー・ワックス:セス・グリーン
ラリー・キング:ラリー・キング

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