原題:BROTHER

北野組、世界照準

2000年トロント国際映画祭

2000年12月13日フランス公開

2001年/日英合作/114分/ビスタサイズ 製作:オフィス北野/レコーデッド・ピクチャー・カンパニー 製作協力:バンダイビジュアル/TOKYO FM/ 配給:オフィス北野/松竹

2007年10月26日よりDVDリリース 2001年6月25日DVD発売/2001年6月25日ビデオ発売&レンタル開始 2001年1月27日より全国松竹系にて正月ロードショー

(C)Little Brother,Inc

公開初日 2001/01/27

公開終了日 2001/04/13

配給会社名 0020/0003

公開日メモ 2001年、日本の映画界に新たな可能性を広げるニュー・プロジェクトの誕生!

解説




第57回ベネチア国際映画祭でワールド・プレミア上映され、息をもつかせぬ映像とアクションで観客を圧倒した北野武監督最新作『BROTHER』が、遂にその全貌を現す!
アクションの本場であるロサンゼルスに乗り込んだ北野組が、全世界に向けて放つアクション・エンターティンメント、それが『BROTHER』だ。
主演は、ビートたけし。アメリカから、初主演作”Love and Basketball”が絶賞され出演依頼が殺到、全米で最も注目される若手俳優オマー・エプス。『あの夏、いちばん静かな海』。以来の北野組出演となる俊英・真木蔵人。この三人を主軸に、音楽の久石譲、衣装の山本耀司と、ワールドクラスの才能が結集、北野武初のエンターティンメント作品を支えている。
『BROTHER』は、ベネチアでの大反響を受け、日本に先駆けてイタリア、ドイツ、フランスなどヨーロッパで先行公開が決定。2001年新世紀を迎えた日本、そしてアメリカでの公開に向けてのカウントダウンが始まった。
まさにワールドワイドなスケールの中で放たれるアクション大作『BROTHER』、北野武の最新作を見逃してはならない。

北野武が脚本・監督・主演をつとめる”BROTHER”は、彼のフィルモグラフィーで過去最大の規模を誇るものとなった”BROTHER”は、日本側がオフィス北野の森昌行、英国はレコーデッド・ピクチャー・カンパニー(以後RPC)のジェレミー・卜ーマスがプロデューサーをつとめる、<日・英>合作による国際的なプロジェクトである。
 オフィス北野は、脚本の作成、北野監督のスケジュール管理、メインスタッフである北野組の起用、日本人キャスト、日本国内での撮影等についてイニシアチブをとる。また製作費約1,000万ドルの半額の出資責任を負い、日本国内の配給権と東南アジアでの映画セールス権を所有する。RPCは、米国・L.A.撮影に関するロケ場所の確保、メインスタッフに北野組を起用することによって生ずる米国ユニオンとの調整、米国人キャスト、製作資金の半額出資の責任を負い、日本・東南アジアを除く全世界の配給会社へのセールス権を所有する。
 両社は相互の立場を尊重しつつ、この作品が両社の共同作業であることを明確にすべく、米国・L.A.に共同出資の現地法人”LlTTLE BROTHER lNC.”を設立。更に日本の監督作品としては異例の完成保証制度を導入するなど、ハリウッドの撮影システムと作家性を重視する北野の映画作りを融合させるという、かつてない映画製作法にチャレンジすることとなった。

ストーリー



 山本(ビートたけし)はヤクザの幹部。対立する組との抗争に敗れ、親分は殺され、信頼していた兄弟分とも別れてしまう。たったひとりになって思い出すのは、留学したまま消息が絶えてしまった弟ケン(真木蔵人)のこと。こうして山本は弟を追ってL.A.へ…。
 そんなある日、すれ違いざま、因縁を吹っかけてきた黒人青年デニー(オマー・エプス)の目を山本は負傷させてしまう。弟がなかなか見つからない苛立ちと、言葉も通じない異文化のただ中に迷い込んでしまった山本の研ぎすまされた防衛本能が、そうさせたのかもしれない。つてを辿り、やっと捜しあてた弟は、ジャンキー相手の売人に成り下がっていた。しかも弟の仲間のひとりが目を傷つけたデニーであることも知る。突然転がり込み居座る山本との奇妙な共同生活を続けるうちに、ふたりは厚い友情を育んでいく。
 時が過ぎ、山本とその仲間たちは縄張りを拡大していき、遂にはイタリアン・マフィアと抗争するまでに勢力を広げていく。しかし、容赦ないマフィアたちの追撃に、山本たちは壊滅的な状況に追い込まれていく…。

 ”BROTHER”は、北野作品特有のバイオレンス描写、日本人ヤクザとL.A.のアフリカン・アメリカン、ヒスパニックなどのマイノリティ間の友情、異なった文化が織りなすユーモアなどを描きながら、北野武の作家性と映像的センスで製作される、本格的なアクション・ムービーとなる。

スタッフ

監督・脚本:北野武
プロデューサー:森昌行/ジェレミー・卜ーマス/吉田多喜男/ピーター・ワトソン
ラインプロデューサー:小宮慎二/アン・カーリ
撮影:柳島克己(J.S.C.)
照明:高尾齋
美術:磯田典宏
録音:堀内戦治
編集:太田義則/北野武
助監督:清水浩
音楽監督:久石譲
衣裳デザイン:山本耀司

キャスト

ビートたけし
オマー・エプス
真木蔵人
加藤雅也
大杉漣
寺島進
石橋凌
ロイヤル・ワトキンズ
ロンバルト・ボイヤー
ジェームズ・シゲタ
タティアナ・M・アリ

渡哲也(特別出演)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す