原題:The Whole Nine Yards

2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭出品

2000年2月18日全米公開

2000年アメリカ/99分/DTS , Dolby Digital , SDDS/ 配給:20世紀フォックス

2007年10月26日よりDVDリリース 2007年07月27日よりDVDリリース 2001年10月5日DVDレンタル開始/2001年10月5日ビデオ発売&レンタル開始 2001年4月21日より渋谷東急他、全国松竹・東急系にてロードショー公開

(C)2000 TWNTIETH CENTURY FOX

公開初日 2001/04/21

公開終了日 2001/06/01

配給会社名 0057

公開日メモ ブルース・ウィリスがシニカルな大人のコメディを演じるのは、17人を殺した伝説的なマフィアのヒットマン

解説


 「ダイ・ハード」シリーズ、「アルマゲドン」「シックス・センス」など、主演作の多くが記録的大ヒット、いまや世界でマネーメイキング・スターNo.1となったブルース・ウィリス。そのウィリスの主演最新作がシニカルな大人のコメディ「隣のヒットマン」である。ウィリスが今回演じるのは、17人を殺した伝説的なマフィアのヒットマン、ジミー・チュデスキ。ボスを裏切り刑務所に服役していた彼が出所し、歯科医のオズの隣に引越してきたことから、予想もしなかった殺人ドラマが二転三転のどんでん返しで展開される。登場人物たちは、全員が何者かに命を狙われているという恐るべきシチュエーションに追い込まれ、また同時に全員が殺意を秘め、敵を殺すチャンスを狙っているのである。果 たして殺人ロンド(輪舞)はいかなる結末を迎えるのか……?
 多額の借金をかかえ、お互いに殺意さえ抱いている歯科医のオズと妻ソフィ。そんな夫妻の隣に伝説の凄腕ヒットマン、ジミーが引越して来た。彼はある裏切りが元でマフィアのヤンニに追われる身。報償金欲しさにヤンニの元に密告に向かったオズは、そこでジミーの妻シンシアと恋に落ちてしまう。シンシアには1000万ドルの大金があったが、それを引き出すにはジミーとヤンニのサイン、または死亡証明書が必要だった!
 オズを演じるのはTVシリーズ「フレンズ」のスター、マシュー・ペリー。ソフィには「グレート・ブルー」「クラッシュ」のロザンナ・アークェット。マフィアのボス、ヤンニを「エンド・オブ・デイズ」の性格俳優ケヴィン・ポラック。ヤンニの手下で、ジミーと親友のフランキーを「グリーンマイル」でアカデミー助演男優賞候補になったマイケル・クラーク・ダンカン。ジミーの妻でオズと恋に落ちるシンシアを「スピーシーズ/種の起源」のナターシャ・ヘンストリッジ。ソフィが雇った美人ヒットマン、ジルを「素晴らしき日」のアマンダ・ピート。これらひと癖もふた癖もある魅力的なスターたちが、腕によりをかけて“殺人ゲーム”を最高のエンタテインメントに仕立ててみせる。  監督のジョナサン・リンはイギリスの小説家で、舞台演出家、俳優としても活躍し、映画は「いとこのビニー」「エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲」などで風刺のきいたブラック・コメディの鬼才として有名。本作は、名シナリオ・ライターでもあるリン監督が、ミッチェル・カプナーのオリジナル脚本に惚れ込んで映画化が実現した。
 製作のデイビッド・ウィリスはブルース・ウィリスの実弟で「ダイ・ハード3」を共同でプロデュースしており、また製作総指揮のアンドリュー・スティーブンスはこの「隣のヒットマン」の製作会社フランチャイズ・ピクチャーズの社長で、このあとハリウッドの大スターと続々契約し10数本の強力なラインアップを発表し注目を集めている。撮影は「フリーマネー」のデイビッド・フランコ、「ブレードランナー」でアカデミー美術賞にノミネートされたデイビッド・L・スナイダーがプロダクション・デザイン、「ウェディング・シンガー」のトム・ルイスが編集、「バルセロナの恋人たち」のエディ・ジギュエールが衣裳、「デイライト」「6デイズ/7ナイツ」のランディ・エデルマンが音楽を担当している。

ストーリー


 オズ(マシュー・ペリー)はカナダのモントリオールで開業している歯科医。妻ソフィ(ロザンナ・アークェット)の父親と共同で始めた病院は、自殺した義父が残した借金で経営は火の車。夫婦の仲はすでにお互いに殺したいほど冷えきっていた。
 そんなオズとソフィ夫妻の隣の家に引越してきたのがジミー・チュデスキ(ブルース・ウィリス)別 名“チューリップ”だ。彼は17人も殺した伝説的なマフィアの殺し屋で、殺した相手の葬儀にチューリップの花を贈ることでその名を知られていた。ジミーはシカゴを牛耳るハンガリー・マフィアのボス、ラズロ・ゴゴラックの右腕だったが、彼の裏切りでラズロは終身刑になり、ジミーは5年の刑期を終えて出所したばかりだった。ラズロの息子ヤンニ(ケヴィン・ポラック)が出所したジミーの行方を追っていたのは言うまでもない。
 オズはジミーからドライブに誘われ町を案内し、2人の間に通じるものを感じたが、家に戻ったオズにソフィが“ジミーの隠れ屋を密告して、発見料をせしめれば借金も返せる”とそそのかした。ソフィと別 れるためにも何より金が欲しいオズはシカゴ行きの飛行機に乗り込んだ。
 到着早々、オズが泊まったホテルにヤンニ一家のフランキー(マイケル・クラーク・ダンカン)と名乗る黒人の大男が訪ねてきて、いきなり「ジミーの居場所を言え」と脅迫する。誰かが先手を打って情報を流し、ヤンニに自分を殺させようと仕掛けた罠かと疑うオズだったが、ヤンニの前に突き出され慌てふためくばかり。しかも彼の目の前に呼び出されたのはジミーの妻シンシア(ナターシャ・ヘンストリッジ)だった。
 シンシアはオズの監視を命じられるが、2人きりになるとヤンニやジミーのしがらみから逃げ出したいといい、オズに色目を使ってきた。シンシアはジミーと離婚したかったが、彼は離婚反対主義で応じてくれないと言う。しかも、ラズロが結婚祝にくれた1000万ドルの大金を独占するために、ジミーが自分を殺そうとしていると恐れていた。その金はFBIの目を逃れた隠し金だったが、引き出すにはジミーとヤンニ、シンシアの3人のサインが必要だった。それがムリなら2人のサインと死亡証明書1通 、または1人のサインと死亡証明書2通が必要だったのだ! オズはシンシアの話を聞くうちに同情し彼女を守ってやりたいと思うようになっていた。その夜2人はベッドを共にし、オズはシンシアに惚れてしまう。
 やがてジミーがシカゴにやってきて、オズはモントリオールに帰り病院で患者を診る生活に戻る。しかし、シンシアへの思いもあり落ち着かない。そんな時、グラマー美人の歯科助手ジル(アマンダ・ピート)がオズの隣人があの“チューリップ”だと知って、自分はヒットマン志願で憧れのチューリップのもとで修行をしたいのだと言い出す。しかも、ジルの標的第1号はオズで、雇い人は妻のソフィだったのだ!
 愕然としたオズはジルを連れてジミーのもとに行く。しかし、オズとシンシアの情事がジミーにばれてしまった。さらにジルが夫とともにシカゴに行ったと知ったソフィは、今度はたくましい男性のヒットマンを雇って車を飛ばして夫とジルを追う。シカゴには殺意を抱いたヒットマンたちが集結していた……。

スタッフ

監督:ジョナサン・リン

キャスト

ブルース・ウィリス
マシュー・ベリー
ロザンナ・アークェット

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