原題:MONKEYBONE

東京国際ファンタスティック映画祭2001出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2001年3月1日マレーシア公開 2001年4月11日全米公開

2001年/アメリカ映画/20世紀フォックス提供/1492ピクチャーズプロダクション/92分 配給:20世紀フォックス

2007年12月19日よりDVDリリース 2001年12月7日より渋谷シネパレスにてレイトショー公開

公開初日 2001/12/07

配給会社名 0057

公開日メモ 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(94)の監督ヘンリー・セリツクが作り出す実写、ストップモーションとCGアニメを最新技術で融合した『モンキーボーン』の驚異の世界へようこそ。

解説


『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(94)の監督ヘンリー・セリツクが作り出す実写、ストップモーションとCGアニメを最新技術で融合した『モンキーボーン』の驚異の世界へようこそ。脚本は、カヤ・ブラックリ一作バネッサ・チョン作画のグラフィック・ノベル“Dark Town”をもとに『バットマン』(89)のサム・ハムが書いている。製作は、マイケル・バーナサンとマーク・ラドクリフで、ラタ・ライアン、ヘンリー・セリック、サム・ハムとクリス・コロンバスが製作総指揮、ポーラ・デュプレ・ペスメンとカヤ・ブラツクリーがアソシェイト・プロデューサーを務めている。
『モンキーボーン』には、クリス・カタン、デイピツド・フォーリー、ジャンカルロ・エスポジート、ローズ・マクゴーワンが出演しているほか、ジョン・タトゥーロがモンキーボーンの声で主演している。
本作のコンセプトは4年以上前にヘンリー・セリツクの机に舞い込んできた。そ
れは、12巻シリーズになる予定のカヤ・ブラックリー作バネッサ・チョン作画のマンガ“Dark Town”の初巻だった。ほかの11巻は完成することがなかったが、セリックはブラツクリーのピジョンに強く惹かれた。「コンセプトがとにかく素晴らしかった。生と死の狭間に捕われたある男の魂生還するための時間との闘いといったアイデアが実に魅力的だった。ビジュアル的にも、レイアウトがユニークで僕の感性に訴えるものがあった」と彼は語っている。
セリックはさっさくコミックの権利を取得して、このプロジェクトを共に手掛けるために『バットマン』の脚本家で旧友のサム・ハムとチームを組んだ。「オリジナルの物語は非常に重く不気味だったが、脚本の検討を始めるたびに僕たちは気が付くと冗談を言い合って大笑いしていたんだ。そのうち、この映画はコメディ向きだと気が付いて、実際に作品の原案が固まり始めたのはそれからだ」とハムは話している。
モンキーボーンのキャラクターは道化役としてセリックとハムが考え出した彼らのオリジナルで、最終的にはタイトルロールにまでなった。ハムはモンキーボーン誕生のいきさつを「スチューが漫画家なので、彼が考案したキャラクターの話も織り込みたいと思ったんだ。そこで数種類の動物や動物に似た生き物を考慮した結果風変わりな猿に決まったんだ」と説明している。
1年半に及ぶ企画作業の後、ハムが以前組んだことのあるプロデューサーのクリス・コロンバスにセリツクが脚本を売り込んだ。「クリスはこの作品のおもしろさを分かってくれた」とセリツクは言う。「彼はこのストーリーの可能性を把握して、プロジェクトヘの参加を決めてくれた。彼のお墨付きのおかげで、物事がそれ以降スムーズに進むようになったよ」
『ナイトメアー・ビフオア・クリスマス』(94)と『ジャイアント・ピーチ』(96)での独創的なストップモーション技術が絶賛されたセリヅクは、新作の『モンキーボーン』では実写、ストップモーション・アニメーション、パペツトと実寸セット、無数のミニチュア、コンピューター映像の完壁な融合を心に描いた。
しかし、派手な効果とデザインに惑わされることなく、製作者たちは登場人物とそれらを演じる俳優たちを常に最優先に考えた。「この映画の真のテーマとハートは、スチューとジュリーのラブストーリーだ。愛する女性と再会するためにスチューは計り知れない危険を冒すんだ」とセリックは述べている。
さまざまな感情の変化と奇妙な性格の変化まで経験するスチュー役にセリツクが選んだのはプレンダン・フレイザーだった。「ブレンダンはどんなことでもこなせる俳優だ。僕は彼のこれまでの出演作をすべて見た上で、彼にはこの役を演じるだけの幅の広い演技力があると確信した。彼は、リスクを恐れず馬鹿げたことも平気でできる主演男優なんだ」とセリックはフレイザーを絶賛している。
スチューの献身的な恋人で担当医でもあるジュリー・マクェルロイ役にはブリジット・フォンダが起用された。「ブラックユーモアと絶妙な辛らつさがうまく組み合わされた脚本に私はとても感心したわ。やっと素晴らしい愛に巡り逢えたはずの二人が、間に立ちはだかるさまざまな障害を乗り越えなくてはならないという設定が何よりも気に入ったの」とフォンダは語っている。
フレイザーのコミカルな演技とは好対照に、フォンダは作品に重要な現実感をもたらした。「ブリジットはブレンダン演じる時には突飛なキャラクターに対して、真面目でストレートな役を演じなくてならなかった。彼女は実に適格に自分のキャラクターを把握していた」とセリックは褒めている。
フォンダ演じるジュリーが現世でスチューの救命処置を行なっている一方で、ダウンタウンの実力者の一人である死神はこの不運な漫画家のためにまったく逆のプランを組んでいた。当初、脚本に描かれていた“死神”は、眼鏡をかけた禿げ頭の会計士タイプの容姿だった。ところが、セリックたちがウーピー・ゴールドバーグと出逢ったことで状況は一変した。
セリツクは当時のいきさつを次のように語っている。「セットにやってきたウーピーが脚本とセットデザインに惚れ込んでしまったんだ。彼女はアニメに非常にくわしくて、僕にとっては意外であると同時にとてもうれしいことでもあった。その時点でどうしても彼女にはこの映画に出演してもらわなくてはと思ったんだ」さらに、ハムは、「この役をどれだけ奇抜なものにできるか僕たちも限界に挑戦してみたいと思っていた。これまでとはまったく違うことをやってどれだけ観客をアッと驚かすことができるかね。そういった意味でもウーピーはまさに適任だった」と付け加えている。

ストーリー



漫画家のスチュー・マイリー(ブレンダン・フレイザー)にとって人生はまさに順風満杯だった。いたずら好きですぐに怒ったりすねたりする札付きのわんぱくモンキーボーンが主人公のマンガが大ヒットしてテレビアニメとして全米ネット放映されることも決まり、美人で優しい恋人ジュリー(ビリジツト・フォンダ)との仲も好調な彼は、成功を目前にしていた。ところが、スチューがジュリーにプロポーズしょうと決めていたその夜、彼は奇妙な事故に逢い意識不明の重体となってしまう。
スチューの肉体が昏睡状態のままでベッドに横たわり、ジュリーがその枕許で寝ずの看病をする間、彼の意識だけが生と死の間に存在して霊が集まる“ダウンタウン”に浮遊してしまう。ダウンタウンは、生きている人間どもの苦しみを楽しんで見ている神話に登場する神々やクリーチャーたちが住んでいる、一見遊園地のような場所だった。
そこでスチューは、自分の過酷な運命を知る。彼が再び現世に帰ることはもうできないのだ。さらに追い討ちをかけるように、スチューの分身としてマンガの主人公に過ぎなかったはずのモンキーボーンが現れて大騒動を巻き起こす。スチューが現世に戻るための方法はただひとつ一医師が生命維持装置のスウィッチを切る前に、死神(ウーピー・ゴールドバーグ)の裏をかくことだ。生き返るために必死なスチューとは裏腹に、モンキーボーンはそんなスチューの生還計画を妨害するようないたずらを次々と企てるのだった。

スタッフ

監督:ヘンリー・セリック
製作:マイケル・バーナサン、マーク・ラドグリフ
脚本:サム・ハム
グラフィック・ノベル“DARKTOWN”原作者:カヤ・ブラックリー
製作総指揮:ラタ・ライアン、ヘンリー・セリック、サム・ハム、クリス・コロンバス
撮影監督:アンドリュー・ダン、B.S.C.
プロダクション・デザイナー:ビル・ボース
編集:マーク・ワーナー、ジョン・ポール、ニコラス・C・スミス、A.C.E.
衣装デザイナー:ベアトリツクス.・アルーナ・パズトール
音楽スーパーバイザー:ドーン・ソーラー
音楽:アン・ダッドリー

キャスト

スチュー・マイリー:ブレンダン・フレイザー
ジュリー・マクエルロイ:プリジツト・フォンダ
臓器提供者スチュー:クリス・カタン
モンキーボーン:ジョン・タトゥーロ
ヒプノス:ジャンカルロ・エスポジート
キテイ:ローズ・マクゴーワン
ハーブ:デイピツド・フオーリー
キミー:メーガン・マラリー
執刀医:ボブ・オデンカーク
バーガー・ゴッド代表:パット・キルベーン
メデウーサ:リサ・ゼーン
死神:ウーピー・ゴールドバーグ
アリス:サンドラ・シッグペン
ハッチ:ウェイン・ウイルダーソン
クラリッサ:エイミー・ヒギンス
ドクター・エデルシュタイン:アラン・ゲルファント
看護婦:クリステイン・ノートン
バズーム・トーイの代表:クリス・ホーガン
美人のファン:ウェンデイ・ファウラー
レポーター#1:ジェイミー・ドノバン
清掃員:スカイラー・マーシャル
刑事#1:ブレンダン・バーンズ
客:ジェーソン・クラビッツ
客#2:ルーシー・バトラー
運転手:ジョン・シルペイン
警官:ルー・ロマーノ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す