はなればなれに
原題:Band of Outsiders
1964年8月5日フランス公開
1964年フランス/95分/モノクロ・カラー/ 配給:フランス映画社
2001年3月3日よりアサヒシネマにて公開 2001年2月24日よりテアトル梅田、名古屋シネマテークにて公開 2001年2月10日よりメディアシティ・百人劇場にて公開 2001年2月3日より銀座テアトルシネマにてお正月第2弾にて公開
公開初日 2001/02/03
公開終了日 2001/03/30
配給会社名 0094
公開日メモ 上映権が30年ぶりに獲得でき、日本初公開作品。ゴダール作品ベストワンを言われる話題作!
解説
「はなればなれに」はヌーヴェル・ヴァーグ絶頂期の1964年にゴダールが作った長編第7作。この隠れた傑作を愛するあまり、タランティーノがBAND APART PRODUCTION名で製作会社を興したり、心のゴダール映画ベストワンと推す人は、ヴェンダースや「ミツバチのささやき」のエリセなど、多い。
撮影当時、アンナ・カリーナは23才。天才ゴダールのミューズとして生き生きとした美しさがまばゆいほど。パリ郊外や街なかを走る自転車姿や、教室での手鏡姿が愛らしく、自ら振り付けしたという3人のマジソン・ダンスは圧巻だ。共演のフレイは<貴公子>とうたわれるフランス演劇映画界の名優。ブラッスールは19世紀以来の演劇界の名門の御曹司。若さいっぱいの3人と組んだゴダールが、快調そのものの即興演出で、突然、ビリー・ザ・キッド射殺ごっこを始めたり、ルーヴル美術館をアメリカ人より速く観る記録への挑戦など、まさか、そんなバカなと笑わせるギャグを連発する。そんな即興演出の冒険にこたえる名手クタールの黒白映像は冴えかえって美しく、音楽のルグランも自らのピアノでノリにノっている。
ヌーヴェル・ヴァーグ時代のゴダールの代表作は「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」がまっ先にあげられるが、「はなればなれに」を、ゴダールは「勝手にしやがれ」の続編と呼び、「はなればなれに」はラストシーンで、ゴダール自らのナレーションで、<続き>を、「気狂いピエロ」を予告する。
30年間おクラ入りしていた傑作が、いよいよ日本初公開を迎える。
ストーリー
肌をさす冷気がこころよい冬のパリ。
オディール(アンナ・カリーナ) はロマンティックに美しい。フランツ(サミー・フレイ) とアルチュール(クロード・ブラッスール) は彼女にヒトメボレした。大の親友の二人だが、性格は地球の表と裏ほど違う。二人とも推理小説マニア。ヒマはふんだんにあるが金はないだけが共通点。
そんな3人がなぜか、冬のある日、セーヌの支流マルヌ川沿いの邸に眠る大金の強奪計画を実行することになった。3人でプランを練りにヴァンセンヌのカフェに行き、強奪を明後日と決定するが、3人の心はそれぞれに揺れる。1分間の沈黙ゲーム。3人で踊るマジソン・ダンス……。
オディールはアルチュールに賭けることにした。そして、ついに強奪の日がやってきた……。
スタッフ
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
キャスト
アンナ・カリーナ
サミー・フレイ
クロード・ブラッスール
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