原題:TOKYO RAIDERS

香港3大スターが共演し、2000年香港で公開され大ヒットを記録した娯楽大作。 日本で長期ロケを敢行し、仲村トオル、阿部寛、遠藤久美子ら日本人キャストも大活躍。

2000年香港映画祭オープニング作品

2000年/香港映画/100分/ビスタサイズ/Dolby Digital/6巻/ 日本語字幕:風間綾平 配給:ギャガコミュニケーションズ

2006年07月07日よりDVDリリース 2001年9月21日DVD発売&レンタル開始 2001年9月21日ビデオ発売&レンタル開始 2001年3月10日より渋谷東急3、新宿シネマミラノ、他全国松竹・東急系にて公開

公開初日 2001/03/10

公開終了日 2001/03/23

配給会社名 0025/0145

公開日メモ 香港3大スターが共演し、今年香港で公開され大ヒットを記録した娯楽大作。日本で長期ロケを敢行し、仲村トオル、阿部寛、遠藤久美子ら日本人キャストも大活躍。

解説



 一時期の不況を乗り越えて、再び活気を取り戻しつつ香港映画界、2000年=ミレニアムの旧正月を大ヒットで飾ったのは、トニー・レオン、イーキン・チェン、ケリー・チャンという3大スターにセシリア・チャンが特別出演する絢爛豪華な顔合わせが実現した話題作「東京攻略」だった!驚天動地、百花繚乱!アクションの中に微妙な男女の心理描写を描いた新しいタイプの香港ならではエンターテインメント。それが「東京攻略」だ!

 結婚式を目前にして連絡がとれなくなってしまった婚約者・高橋・・・メイシーは彼の行方を追って香港から東京へとやってくる。ひょんなことから同行することになった青年ユンは、口には出さないが、どうやらメイシーに気があるよう。見知らぬ土地で心細さを感じるメイシーもいつしかユンが気になりだす。だが彼女の前にもう一人の男性が現れた・・・中国人探偵リン。彼もまたある事情から、メイシーの婚約者・高橋を探していたのだ。メイシーを挟んで始まる、リンとユンの奇妙な三角関係。それぞれの思い、反発、そして信頼。やがて・・・彼らの間にささやかな友情が生まれようとした頃、それを阻むかのように大事件が起きる・・・。

 新世紀に向かってエンターテインメントはこの一本でもう充分!それが「東京攻略」だ!その名の通り、新宿、渋谷、銀座に大ロケーションを敢行!トニー・レオンとイーキン・チェンが雑踏を駆け抜け、ケリー・チャンが東京の夜に切ない涙を流す!ジャッキー・チェン、チョウ・ユンファ、ジョン・ウーら香港映画界を引っ張っていった映画人がそろってハリウッドに抜けたものの、どっこい元気な香港映画。これは香港若手映画人の仕組んだハリウッドへの挑戦状だ!

 ウォン・カーワァイ監督作品「花様年華」で、2000年のカンヌ国際映画祭主演男優賞を獲得、今、もっとも脂の乗り切った男トニー・レオンが探偵リンに扮し、「楽園の瑕」以来、6年ぶりのアクションに挑戦するのも話題騒然。ユンには、「欲望の街 古惑仔」シリーズ、「風雲/ストームライダーズ」で人気沸騰中のイーキン・チェン。ケリー・チャン扮するメイシーをはさんで、トニー・レオンと正面から対決する場面も見逃せない!「世界の涯てに」や「アンナ・マデリーナ」で高い評価を獲得、97年からオンエアされた資生堂や検索エンジン「エクサイト」のCM、深田恭子主演のテレビドラマ「鬼の棲家」など日本にも馴染み深いケリー・チャンは、人気男優二人に挟まれる役柄で魅力を全開!さらには、リンの右腕として「喜劇王」のセシリア・チャンが特別出演しているのも注目だ!東京ロケとあって、香港スターに対抗するべく日本からも人気俳優、タレントが多数出演。メイシーの失踪する婚約者・高橋には、仲村トオルが扮し、「眠れる森」「氷の世界」など高視聴率ドラマで見せた顔とはまた違ったワイルドな新境地を披露する。ほかに、ヤクザの組長・伊藤に阿部寛、リンの部下の役で遠藤久美子、小沢真珠らが顔を揃える。

 監督は、ジャッキー・チェン製作の「ヴァーチャル・シャドー/幻影特攻」で切れ味鋭いアクション演出を見せたつけたジングル・マ。「玻璃の城」「ラブソング」など、撮影監督出身だけにスタイリッシュな映像は得意中の得意。そのうえ、ストップ・モーション、スローモーションなど撮影スピードを変幻自在にコントロールする独自のスタイルで、本家の意地と底力を発揮、「マトリックス」以上に斬新なカンフーバトルを生み出している。香港の旧正月を盛り上げたパワーが、今度はスクリーンの外でも東京を攻略する。

ストーリー




 ラスベガス。大手銀行の頭取を務める父親に反抗するメイシー(ケリー・チャン)は、日本人ビジネスマン高橋(仲村トオル)との結婚を決めていた。親の束縛から逃れるためには、この結婚が重要だったのだ。だが、結婚式当日、高橋は姿を現さなかった・・・。

  香港の新居へと一人帰ったメイシーを待っていたのは内装デザイナーのユン(イーキン・チェン)だった。ユンは、高橋から受け取った工事費の小切手が偽物だった、とメイシーを問い詰める。残金を払うまで、彼女につきまとうつもりらしいユン。彼を伴ったまま、メイシーは高橋を探して東京へとやってくる。

  渋谷にある高橋のマンションはもぬけの空。そこへ、日本人の男達が襲いかかってきた。内装デザイナーのくせに、やけに腕のたつユンの活躍でかろうじて難を逃れたものの、それでも男達は追ってくる。二人を救ったのは直美(遠藤久美子)だった。直美は、二人をとある場所へと案内する。そこには中国人の探偵リン(トニー・レオン)がいた。

 リンは、メイシーとユンに意外な事態の真相を語り始める。なんと高橋は、神戸組組長・伊藤(阿部寛)の妻・美雪(森山祐子)と深い仲だったというのだ。組長の妻が浮気とは、面子がたたず、伊藤は中国人であるリンに調査を依頼したのだという。しかも、美雪は、組の内情に通じているうえ、高橋のもとへと走った際に秘密のデータも持ち出してしまったらしい。今や、伊藤は総力をあげて高橋と美雪の二人を探しているのだ。

 思いがけない婚約者の素顔に動揺するメイシー。リンは、彼女とユンを旅館に案内した。そこで、彼女の口から高橋との出会いを聞く男たち。二人の男の心中で、何かが動いて行く。

 翌日、メイシーは、自分に何かがあったら訪ねろ、と高橋から聞いていた、「赤川コーポレーション」に向かう。だが、赤川(大和武士)は伊藤の配下だった。クスリを飲ませられてしまうメイシー。あやういところにユンがかけつけ、さらにリンも登場して、赤川のビルでは大乱闘が始まった!

 リンとユンはメイシーを助け出した。その夜、メイシーはリンの部下(小沢真珠)と酒を飲み、酔いつぶれてしまう。失ったのは、恋なのか、それとも自分自身の自尊心なのか?酒に酔ってつぶやく彼女に、リンもユンもかけられる言葉は何もなかった。二人は、一刻も早く高橋を見つけ出そうという決意を固めた。

 リンとユン、目的はそれぞれ違うが、今やメイシーを思う気持ちは一緒だった。疑心暗鬼、そして反発、様々な感情を乗り越えて、三人の気持ちがひとつにまとまろうとした時、大きな事件が持ち上がる。メイシーの婚約者・高橋の正体が明らかになったのだ。そのうえ、メイシーの力となってくれていたリンが、実は伊藤から高橋探しを頼まれたのではない、ということも判明する。リンは一体,何を隠しているのか?今までの話はすべて嘘だったのか?三人の関係に決着を着ける時が近付いていた・・・。

スタッフ

監督:ジングル・マ
脚本:スーザン・チャン、フェリックス・チョン
制作:デヴィット・チェン、パトリシア・チャン
製作総指揮:スティーブン・チュー
撮影監督:ジングル・マ、チャン・チー・イン
美術監督:イー・チュンマン
音楽:ピーター・カム

キャスト

林:トニー・レオン
ユン:イーキン・チェン
メイシー:ケリー・チャン
沙織:セシリア・チャン
高橋:仲村トオル
伊藤:阿部寛
直美:遠藤久美子
有希子:小沢真珠
早百合:白川みなみ
美雪:森山ゆうこ
赤川:大和武士
由美:柴咲コウ

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