原題:WHERE THE MONEY IS

2000年4月14日全米公開

2000年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/ドルビー・デジタル/上映時間:88分 配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給

2001年8月3日よりビデオレンタル開始 2001年1月20日より正月第2弾有楽町スバル座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2001/01/20

配給会社名 0025

公開日メモ 新しい明日に向って、落ちぶれた2人がリアルな今日を歩き出す。「私の人生このままでいいの?」と思っている人達に贈る、小粋でおしゃれな物語。

解説


新しい明日に向って、落ちぶれた2人がリアルな今日を歩き出す。
「私の人生このままでいいの?」と思っている人達に贈る、小粋でおしゃれな物語。

元ミス・ハイスクールのキャロルは老人ホームの看護婦。ハイスクール時代のプロム・キング、ウェイン との幸せな結婚も今は色あせ、平凡で退屈な毎日にうんざりしていた。そんなとき 、植物人間のフリをしてホームに送り込まれてきたのが百戦錬磨の銀行強盗ヘンリー。

彼のペテンを見破ったキャロルは、その奔放で遊び心溢れる生き方に刺激され、忘れてい た好奇心と冒険心を取り戻す。やがてウェインも巻き込んで、3人はアドレナリン 大噴出の現金輸送車襲撃計画へと突き進んでいく。老人とアマチュア二人が挑戦す る大冒険の顛末は……?

ポール・ニューマンもこれで見納め!?

「スティング」の役名と同じ百戦錬磨の銀行強盗ヘンリーを演ずるは、御年75歳とは思えない男の色気漂うポール・ニューマン。
「スペース・カウボーイ」のクリント・イーストウッドと「エントラップメント」ショーン・コネリーが70歳。
じい様パワー炸裂の昨今映画界でも1歩上をいくお年ながら、その笑顔と仕種で女性が虜になるも 頷ける男っぷりだ。カーレーサーでもある彼は、今後レース・チームの仕事に専念するという噂も 流れており、もしかするとこれが俳優としての見納めになるかもしれない。
看護婦キャロルにはその妖しげな魅力と確かな演技力で業界内にファンが多い(?)、「メン・イン・ブラック」「ドグマ」の リンダ・フィオレンティーノ。ハンサムな夫ウェインには「ベスト・フレンズ・ウェディング」でジュリア・ロバーツとキャメロン・ディアス から愛された男、ダーモット・マルロニーが出演している。
製作&製作総指揮はリドリー&トニー・スコット兄弟、監督は「レス・ザン・ゼロ」「アナザー・カントリー」のマレク・カニエフスカ と、その質の高さも頷ける。
人生まだまだ捨てたもんじゃない!!この映画を見ていると、そんな勇気がわいてくる。

ストーリー


 キャロル(リンダ・フィオレンティーノ)は老人ホームで看護婦として働いている。夫のウェイン(ダーモット・マルロニー)は工場の夜勤勤務。二人は高校時代にプロムのキングとクイーンに選ばれたゴールデン・カップルだった。けれどあのハッピーな日々は10数年も昔の思い出。今や、二人の生活は退屈で変わり映えのしない倦怠期を迎えていた。
 そんなある日、老人ホームに一人の男が護送されてくる。身動きすらできない車 椅子のボケ老人ヘンリー(ポール・ニューマン)。彼はかつてスゴ腕の銀行強盗としてならしたが、2年前、停電のために金庫が閉まって逮捕されたのだった。

 ヘンリーは半植物状態だが、顔色もいいし、75歳とは思えぬイイ男。ホームの老女たちもキャロルも、彼の存在がちょっと気にかかる。それに、キャロルが隣の部屋でウェインとコトに及ぶのを覗いていたようなふしもある。一人の老女がのどにキャンディーを詰まらせたとき、スタンドを倒して“知らせた”のも偶然とは思えない。もしや、ヘンリーのボケは演技では? キャロルは自分の推測を確かめるために、ウェインともにヘンリーをピクニックに連れ出すと、湖に車椅子ごと放り込んだ。あわてて助けに飛び込むウェイン。けれど案の定、ヘンリーは水から上がってくると、鋭い眼光でキャロルをにらみつけた。2年も騙し通してきたのに、一体 何が望みなんだ!

 キャロルはただヘンリーのペテンを暴きたかっただけ。彼が心配するように脅迫する気などない。3人は近くのバーへ出かけた。本当のヘンリーは知性に溢れ、快活で、笑顔がとてもチャーミング。煙草の火を指でもみ消し、キャロルと踊るヘンリーを見て、ウェインは嫉妬の気持ちを抑えることができなかった。しかし、二人が目を離したスキに、ヘンリーは車を奪って逃走する。一緒に踊っているところを目撃されているから、警察に通報するわけにはいかない。ウェインに責められてもキャロルには言い返す言葉もない。

 しかし翌日、ヘンリーは何ごともなかったように老人ホームに戻っていた。老人たちの所持品をネコババしている看護人に気づきながら、半植物人間のフリをし続 けた。ただしキャロルと二人だけのときを除いては。ヘンリーと会話をするうち、キャロルの中で何かが変わっていった。かつてのプロム・クイーンの人生は下り坂の一途。今の自分は死人も同然だ。自信を取り戻したい。何かをしないと! ヘン リーの刺激的な人生に触発されたキャロルは、彼をドライブに連れ出すと銀行強盗を持ちかける。

 いよいよ決行の日。まず第一段階の輸送車襲撃に成功。キャロルが集金担当者の変更を各店に連絡し、ウェインが運転して、ヘンリーが金庫の金を集める。いつもと違う顔を不審がられたり、危うく輸送車内にいるキャロルがみつかりそうになりながらも、臨機応変の対応で次々と金を集めていくヘンリー。計画はまんまと成功し、3人のもとには200万ドルの現金が集まった。警察は彼らが空港に乗り捨てた車 を手がかりに別の容疑者を追い、3人は元の生活に戻った。何もかもがうまくいったかのように見えた。しかし、ヘンリーが警察病院に戻される日がやってくる。

 ヘンリーを救い出さなくては!と、焦るキャロル。ヘンリーに手を出せば犯行がバレてしまう!と、怒るウェイン。はたしてヘンリーの運命は?

スタッフ

製作:リドリー・スコット
製作総指揮:トニー・スコット
監督:マレク・カニエフスカ
音楽:マーク・アイシャム

キャスト

ポール・ニューマン
リンダ・フィオレンティーノ
ダーモット・マルロニー

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