2016/ビスタサイズ/カラー/DCP/111 分/ 配給・宣伝:新日本映画社

2016年11 月5 日(土)よりTOHO シネマズ上田、長野グランドシネマズにて先行公開 2016年12 月17 日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次公開

©2016「うさぎ追いし-山極勝三郎物語-」製作委員会

公開初日 2016/11/05

配給会社名 0241

解説


「癌が作れれば、癌は治せる。」
100 年前。世界が驚く実験を成功させたのは、信州上田生まれの病理学者だった—。
ノーベル賞の栄誉より、万人の幸福を願う癌研究の先駆者・山極勝三郎の魂。
その壭絶な生涯。

近年、物理・化学・医学分野における日本人の功績はめざましく、世界的な賞であるノーベル賞を一度に複数人が受賞することも珍しくはなくなった。100 年以上の歴史を持つ同賞を日本人が初めて受賞したのは、今から60 年以上前にさかのぼる。しかし、それよりもさらに20 年以上も前に、ノーベル賞受賞に値する画期的な研究成果をあげた人物がいた——それが、山極勝三郎である。
勝三郎は、世界で初めて人工的な癌の発生実験に成功し、その発生原因と治療法の解明に道を拓いた。
後年、数度にわたりノーベル賞の候補にも推薦され受賞には至らなかったものの、その研究業績は数多くの医学関係者に脈々と受け継がれている。
2 人に1人は癌患者と言われ、その患者数は年間90 万人を超えるという現在の日本。今日まで続く癌との闘いに、勝三郎の研究成果がいかに大いなる影響をもたらしているかは計り知れない。しかし、このような偉大な功績を残した勝三郎についてそう広くは知られていないのもまた現実だ。
長野県上田市が生んだ偉人の知られざる人生と偉業を、実力派たちが豪華競演!
その“夫婦愛”と“郷土愛”に胸が震える珠玉の1 作

本作は、知る人ぞ知る偉人・山極勝三郎の生涯を忠実に描きだした初めての劇映画である。
長野県上田市で生まれ育ち、わずか16 歳で上京、他家へ婿養子入り。病を患いながらも癌研究を成功へと導き、67 年間で閉じたその人生は、妻・かね子の献身的な存在と郷里上田への愛に支えられていたといって過言ではない。その一人の男の壭大なる生きざまを体現するにあたって、日本が誇る最高の役者陣が集結した。山極勝三郎に扮したのは、いまやその姿を見ない日はないほどの大人気実力派俳優・遠藤憲一。学生時代〜晩年までの40 年間あまりを圧倒的な存在感で演じきった。また、勝三郎の傍に寄り添い続けた妻・かね子を演じたのは水野真紀。勝三郎の良き理解者であった親友・滋次郎には豊原功補。
勝三郎とともに研究を成功へと導いた助手・市川には岡部尚、勝三郎の娘(晩年)・梅子には高橋惠子、勝三郎の恩師・三浦には北大路欣也。
死へ至る病・癌との闘いを一方に据えつつ、もう一方では勝三郎を取り巻く師弟愛や家族愛、友情、また生まれ育った信州上田への郷土愛を描き、生きることの喜びや豊かさに胸が熱くなる珠玉の1 作がここに誕生した。

ストーリー







人工癌発生の偉業から100 年超の月日を経て、現在もなお続く癌との闘い——
その礎を築いた一人の男の生きざまに迫るヒューマンドラマ
江戸から明治への転換期。

上田藩の下級武士の家系に生まれ育った山本勝三郎(遠藤憲一)は16 歳のときに、東京で町医者を開業する山極吉哉(横光克彦)の後継ぎとなるべく、親友の金子滋次郎(豊原功補)とともに上京。吉哉の娘・かね子(水野真紀)の婿養子に入る。やがて、東京帝国大学の医科に入学し、猛勉強を続けた勝三郎は、臨床医ではなく、病理学の道へ進むことを決心する。数年後、32 歳で東京大学教授に昇進した勝三郎は、かね子との間に3 人の子を授かり、幸せの絶頂だった。しかし、そんな勝三郎を結核が襲う。

病を患いながらも勝三郎がすべてを尽くした研究は「癌刺激説」の証明であった。それは、「癌を作ることができれば、癌は治せる」という信念のもと、うさぎの耳にあらゆる手段で刺激を加え続けることで人工癌が出来るか・・・というものである。助手の市川厚一(岡部尚)とともにさまざまな悪戦苦闘を乗り越え、人工癌の実験は進められていく。果たして実験は成功を遂げることが出来るのか——。

スタッフ

プロデューサー:永井正夫(『のぼうの城』『スパイ・ゾルゲ』)
監督:近藤明男(『ふみ子の海』『エクレール・お菓子放浪記』)
エグゼクティブプロデューサー:増田和悦
ゼネラルプロデューサー:島田基正
脚本:篠原?志
撮影:久保田悦朗
照明:大久保武志
美術:中川理仁
編集:齋藤竜
音楽:近藤清明
協賛企業:ルートイングループ 東京アカデミー コロナ住宅 スターツ・ホテル清風園 ビックカメラ
製作:「うさぎ追いし—山極勝三郎物語—」製作委員会
題字:川村龍洲

キャスト

遠藤憲一
水野真紀
豊原功輔
岡部尚
高橋惠子
北大路欣也
横光克彦
緒方美穂
尾崎右宗
秋月成美
森日菜美
古今亭文菊
白川和子
三上寛

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す