ラサへの歩き方 祈りの2400km
原題:岡仁波斉 Paths of the Soul
2015年/中国/カラー/115分/チベット語//DCP/16:9/ DOLBY 5.1 配給:ムヴィオラ
2016年7月23日、シアターイ・イメージ・フォーラム他全国ロードショー
公開初日 2016/07/23
配給会社名 0690
解説
『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』はトロント国際映画祭でプレミア上映され、観客だけでなく各国の映画バイヤーや映画祭関係者を驚かせたチベット・ロード・ムービー。なにしろ、“五体投地”という「尺取り虫のような」とも説明される、慣れてない人間なら5分続けるだけでも大変な礼拝の方法で、自分の村から約1年かけて2400kmもの巡礼する村人たちの旅を描いているのだ。テレビの旅番組などで、チベットのラサにある有名なチョカン寺で五体投地を繰り返している人の姿を見たことがある人もいるかもしれない。しかし村を出発するところから、五体投地で進むロード・ムービーは世界で初めて。
映画は、この巡礼旅によって、チベットの人たちの生き方を浮かび上がらせていく劇映画だが、実際の村人が自分自身の役を演じ、しかもラサまでの道のりを五体投地で進む姿をリアルに映したと言うから驚き。トロント、プサンと映画祭で注目され、ロッテルダム映画祭では前評判の高い『地雷と少年兵』と最後まで観客賞を争うほどの話題を呼んだ。
この度完成したビジュアルは、ラサのポタラ宮をバックに、11人の巡礼メンバーの中の最年少の少女が一生懸命に祈りながら五体投地をする姿がシンボリックにデザインされたもの。そこに「五体投地のルール」として書かれたコピーが興味深い。①合掌する。②両手・両膝・額(五体)を大地に投げ出しうつ伏せる。③立ち上がり、動作を繰くり返して進む。④ズルをしないこと。⑤他社のために祈ること。チベットの人たちの考え方が伝わってくるようだ。
監督は『こころの湯』『胡同のひまわり』のチャン・ヤン監督。二十年来のチベットへの憧れを映画にした。田舎でのシンプルライフや、断捨離などオルタナティブな生き方が注目されている日本で、チベットの人たちの「祈る。歩く。眠る。笑う。」というシンプルな生き方が驚きと感動を与えてくれる本作、何やらブームになりそうな予感がする注目作だ。
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:チャン・ヤン
撮影:グオ・ダーミン
キャスト
チベット巡礼の旅をする11人の村人たち
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