2016年/日本/カラー/95分 配給:エレファントハウス

2016年8月20日公開

(c)グループ風土舎みすみぷろ

公開初日 2016/08/20

配給会社名 1508

解説


松原智恵子芸歴55周年記念主演作は
少年とのふれあいを通して夫婦の絆と別れをさわやかに描いた物語
 16歳で芸能界入りを果たし、日活映画『明日に向かって突っ走れ』(61)のヒロインデビューを皮切りに、120本以上の映画とNHK大河「龍馬伝」(2010)等、数多くのドラマに出演してきた、松原智恵子。今年で、芸歴55周年を迎える彼女の記念すべき主演作が、『ゆずの葉ゆれて』である。

 松原が演じるのは、海と山に囲まれた小さな町で、畑仕事をしながら病床の夫を看取る妻。半世紀以上連れ添ってきた夫婦の絆と別れを、デビュー以来変わらぬ可憐さと滋味あふれる演技で披露している。
 その夫には、同じく日活出身で日本映画黄金期を支えてきた名優であり、マキノ雅彦名義で映画監督としても活躍する、津川雅彦。松原とのW主演となる本作では、夫婦の息のあった掛け合いを見せている。隣家の少年とのコンビでみせる、ユーモアとペーソスを織り交ぜた演技も、見どころの一つである。

 夫婦とふれあう少年・風間 武を演じるのは、九州を中心にCMや雑誌で活躍する山時聡真。撮影時は若干10歳ながら、二人の名優を相手に飾らない少年らしさで大役を乗り切ってみせた。また、武の父母には、「新・牡丹と薔薇」(15)の西村和彦、「おしん」(83)の小林綾子が、隣人を越えた愛情で老夫婦に接する一方、芳本美代子、真由子が、故郷を離れて暮らす老夫婦の娘たちを演じ、複雑な心情を表現している。さらに、老夫婦の若き日の姿に、辻本祐樹、中村美沙、武の姉・裕美に鹿児島県在住の平岡真衣が、それぞれ瑞々しい演技で臨み、松原、津川のベテラン陣とのコントラストを際立たせている。

 いま、高齢化社会と少子化が進む日本では、老老介護が深刻な問題となっている。「老い」と「死」を前に、人はどう「生」と向き合えばいいのか。その答えの一つが、地域に根差した人間同士の交流であろう。本作は、いつの時代も変わることのない「人と人との絆」と幸せのありかたを、老夫婦と隣家の少年とのふれあいを通して、さわやかに描いている。

ストーリー





スタッフ

監督:神園浩司
原作:佐々木ひとみ
脚本:神園浩司

キャスト

松原智恵子
津川雅彦
西村和彦
小林綾子
芳本美代子
真由子
辻本祐樹
平岡真衣
中村美沙

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