2016年/日本/カラー/88分 配給:渋谷プロダクション

2016年10 月 29 日・K's cinema 他にて全国ロードショー

『秋の理由』製作委員会

公開初日 2016/10/29

配給会社名 1294

解説


詩人としても活躍する福間健二監督の最新作『秋の理由』が完成しました。
 主演・宮本守役には、「あぶない刑事」シリーズ、石井隆監督の一連の作品、昨年の『百円の恋』などに出演し、この4月2日より公開中の長澤雅彦監督作『恋』で主演を果たした名優伊藤洋三郎。
 ダブル主演・村岡正夫役には、やはり4月2日より公開中の、みずから主演もつとめる15年ぶりの監督作『バット・オンリー・ラヴ』が大きな話題となっている佐野和宏。
 佐野和宏は、1988年、松井良彦監督による伝説のカルト映画『追悼のざわめき』に出演。以後、自主映画からピンク映画へと活躍の場を広げ、瀬々敬久監督らとともにピンク四天王と称されました。2011年に咽頭癌を患って声帯を失い、そこから奇跡的なカムバックを遂げました。4月9日より公開の坂本礼監督作『夢の女 ユメノヒト』でも主演をつとめています。
 ヒロインのミク役は、山戸結希監督作『おとぎ話みたい』、池田千尋監督作『東京の日』などに出演し、若手実力派女優として多方面で活躍中の趣里。
 そして佐野和宏演じる村岡の妻・美咲役を演じるのは、『ヴァイブレータ』『キャタピラー』など、数多くの名作に出演して国際派女優としても名高い寺島しのぶ。
 声にならない声で叫び、全身全霊で演ずる佐野和宏。実力派女優寺島しのぶが彼との真っ向勝負に挑み、伊藤洋三郎と趣里が新境地の魅力を見せます。
 本作は、今年の日本映画の大きな収穫のひとつとなるでしょう。

ストーリー





宮本守(伊藤洋三郎)は、本の編集者で、小さな出版社「黙示書房」を経営しているが、経営は苦しく、事務所をたたむことになる。宮本の友人・村岡正夫(佐野和宏)は作家だが、代表作『秋の理由』以降、小説を発表していない。精神的な不調から声が出なくなり、筆談器を使っている。宮本は村岡の才能を信じ、彼の新作を出したいと思っている。そして実は、村岡の妻・美咲(寺島しのぶ)が好きなのである。
 ある日、宮本と村岡の前に『秋の理由』を何回も読んだというミク(趣里)が現れる。ミクは『秋の理由』のヒロインに似ていて、まるで村岡の言葉から生まれたかのような存在である。
 ミクと過ごす時間の中で、宮本は美咲への思いをはっきりと自覚するが、美咲はそれを受け入れてくれない。けれど、美咲と村岡の関係は険悪になる。村岡は、正気と狂気の間を揺れ動き、難民的な男女の群れの中に自分がいる夢をよく見る。村岡は自分のそばに宮本がいることを苦痛に感じ、宮本にそれを言ってしまう。すると、宮本は怒りを爆発させる。村岡に、自分に、そしてこの世界のあり方に。

スタッフ

監督:福間健二
脚本:福間健二・高田亮 
プロデューサー:福間恵子・小林良二 
撮影:鈴木一博 
録音・音響:小川武 
編集:秦岳志 
音楽:清岡秀哉
宣伝・配給:渋谷プロダクション 
製作:「秋の理由」製作委員会(tough mama 渋谷プロダクション)

キャスト

伊藤洋三郎
佐野和宏
趣里
寺島しのぶ

安藤朋子
木村文洋
吉野晶
小原早織
正木佐和
安部智凛
佐藤楓恋
岡本優里
佐藤寿保
瀬々敬久
サトウトシキ
いまおかしんじ

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