だれかの木琴
心の隙間に入ってきた美容師への抑えきれない執着—。 愛と呼ぶにはあまりに危険で切ない、男と女のサスペンス。
2016年/日本/カラー/112分/ 配給:キノフィルムズ
2016年9月10日(土) 有楽町スバル座、シネマート新宿ほかにて全国公開
(C) 2016 『だれかの木琴』製作委員会
公開初日 2016/09/10
配給会社名 1093
解説
本作の監督、脚本をつとめるのは『もう頬づえはつかない』(79)、『橋のない川』(92)、『絵の中のぼくの村』(96)、『わたしのグランパ』(03) などを手掛け、ベルリン国際映画祭銀熊賞を始め世界中で 40 以上の映画賞を受賞している名匠、東陽一。
女優演出の名手としても知られる東監督が今回タッグを組むのは、日本を代表する女優である常盤貴子。平凡な主婦のはずが、一通のメールがきっかけでストーカーと化していく小夜子を演じます。
そして、小夜子の執着の対象となる美容師・海斗に、近年数多くの映画賞を受賞し、日本映画界を担う若手俳優の中でも一歩抜きんでた、実力派・池松壮亮。小夜子の行動にとまどいながらもある種の冷酷さで対峙していく、これまでにないキャラクターを演じます。
そのほか、小夜子の夫・光太郎役に勝村政信、海斗の恋人・唯役に佐津川愛美が出演します。
生活の豊かさや安定とは裏腹に、人同士のつながりが希薄となった現代で、すべての女性が感じる精神的な飢餓感、疎外感をテーマに据え、それに対峙せざるを得ない男たちの姿を描く、人と人との“共鳴・共振”の物語です。日常で誰もが抑え込んでいるエロスをすくい取り、解放させていく、東監督の手腕にご期待ください。また、本作は東監督作品の製作を長年手掛けてきたシグロの 30 周年記念作品となります
ストーリー
娘と夫と共に東京郊外の家に引っ越してきた平凡な主婦・小夜子。ある日小夜子は、新しく見つけた美容院で、髪を少し切る。帰宅してすぐ、小夜子を担当した美容師・海斗から一本の‘営業メール’がとどく。「またのご来店をお待ちしております」——それに何気なく返信したときから、小夜子は自分でも理解できない感情にとりつかれる。やがて一方的に若い美容師に執着しはじめ、次第に常軌を逸した行動で‘ストーカー’となっていく小夜子。夫の光太郎はそんな妻の異変に気付くが、言葉にはできない。小夜子の行動は、娘や、海斗、その恋人の唯までも巻き込んでいく・・・。
スタッフ
原作:井上荒野「だれかの木琴」(幻冬舎刊)
監督・脚本・編集:東陽一
プロデューサー:渡辺栄二
主題曲:井上陽水「最後のニュース」
企画・製作:山上徹二郎
製作: 『だれかの木琴』製作委員会
制作プロダクション:シグロ、ホリプロ
配給:キノフィルムズ
キャスト
常盤貴子
池松壮亮
勝村政信
佐津川愛美
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