ミモザの島に消えた母
原題:Boomerang
フランス映画祭2016
2015年9月23日フランス公開
2015年/フランス/カラー/101分/ 配給:ファントム・フィルム
2016年7月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
(C)2015 LES FILMS DU KIOSQUE FRANCE 2 CINEMA TF1 DROITS AUDIOVISUELS UGC IMAGES
公開初日 2016/07/23
配給会社名 0442
解説
物語の舞台はフランス大西洋に位置し、冬に咲くミモザの花から『ミモザの島』と呼ばれるノワールムティエ島。そこで一人の若い女性が謎の死を遂げた。それから、30年—、母の謎の死により心に深い傷を抱えて40歳になったアントワンは仕事も家族との関係もうまくいかない原因は30年前の母の死にあるのではと思い、その真相を調べ始める。だが、重大な秘密を隠すかのように口を閉ざす父と祖母、そして目を背ける妹。“家族は何かを隠しているー”。確信めいたものを感じ、真相を追い求めるアントワンは恋人アンジェルと妹の協力を得て、故郷のミモザの島を調べ始める。やがて、当時幼かったが故に知る由もなかった真実が次々と明らかになっていき、それは家族の絆すら揺るがしていくことになるー。映画は30年前の母の謎の死とその裏に隠された「秘密」を覗き見する、大人の為の珠玉のサスペンス・ドラマであるとともに、心の奥底の機微を丁寧に描き出した上質な人間ドラマに仕上がった。
原作は第23回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞のW受賞した『サラの鍵』の原作者タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説。監督は2004年フランス映画祭出品作品「彼女の人生の役割」を手掛けたフランソワ・ファヴラ。キャストには『クリムゾン・リバー』のローラン・ラフィットや『人生はビギナーズ』『複製された男』などのメラニー・ロランなどフランスの実力派俳優が出演。過去と現在を織り交ぜながら、緊張感溢れる映像で描き出した珠玉のサスペンスでありながら、大切な人を失う喪失感と再生を丁寧に描いた。
正面から向き合うほどに深まっていく溝と、じわじわと炙り出されていく“家族の秘密”。主人公に関わる人々の複雑な想いが交差しながら、やがて母のもう一つの顔と、死の真相に隠された衝撃の真実が次第に明らかになっていく。家族だから、言えること。家族だから、秘密にしていること。その相反する複雑な感情と、“家族”という幻想。自らを、相手を許し理解し合い、痛みを分かち合う。そして全てをぶつけて初めて人は前に進むことが出来る。その中で辿り着く“家族のあり方”に誰もが共感し、胸を衝かれるだろう。
ストーリー
西仏「ミモザの島」の海に消えた美しき母。傷を抱えた息子。目を背ける妹。そして頑なに口を閉ざす父と祖母。家族に隠された禁断の秘密とはー
30年前、冬に咲く小さな花から通称「ミモザの島」と呼ばれる島の海で、一人の若い女性が謎の死を遂げた。40歳になった今でも、愛する母を失った喪失感から抜け出せないアントワンは、真相を突き止めようとするが、何故か家族は“母の死”について頑なに口を閉ざす。果たして当時、何があったのか?恋人のアンジェルや妹アガッタの協力を得て、ミモザの島を訪れたアントワンは、自分が知らなかった母のもう一つの顔、そして家族が隠し続けてきた衝撃の真実に辿り着くのだったがー。
スタッフ
監督:フランソワ・ファブラ
製作:フランソワ・クラウス
ドゥニ・ピノー=バランシエンヌ
原作:タチアナ・ド・ロネ
脚本:フランソワ・ファブラ
脚本協力:エマニュエル・クールコル
撮影:ロラン・ブリュネ
美術:マチュー・ムニュ
衣装:エマニュエル・ユークノフスキー
編集:バレリー・ドゥセーヌ
音楽:エリック・ヌブー
キャスト
アントワーヌ: ロラン・ラフィット
アガット: メラニー・ロラン
アンジェル: オドレイ・ダナ
シャルル: ウラディミール・ヨルダノフ
ブランシュ: ビュル・オジエ
アンヌ=ソフィー: アンヌ・ロワレ
アストリッド: アンヌ・スアレス
ベルナデット: リーズ・ラメトリー
マルゴ: アンジェル・ガルニエ
ジャン: ケイト・モラン
クラリス: ガブリエル・アジェ
ローズ: ローズ・ファヴラ
ポーリーヌ: ルー=アン・オペロン
精神科医: エリック・エブアニー
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