2016年/日本 配給:東宝

2016年8月27日公開

©2016「後妻業の女」製作委員会

公開初日 2016/08/27

配給会社名 0001

解説


この度、直木賞作家・黒川博行氏の受賞後第一作である小説「」の映画化が決定致しました。メガホンを取るのは、名匠・鶴橋康夫監督。芸術選奨文部科学大臣賞(05年「砦なき者」)、紫綬褒章(07年)、旭日小綬章(13年)と、ドラマ界で数々の賞を受賞し、社会派作品の名手と言われる鶴橋監督。映画監督作品は、『愛の流刑地』(07年)、『源氏物語 千年の謎』(11年)に次いで、3作品目となります。今作では脚本も手掛け、人間なら誰しもが持つ欲を可笑しみ溢れる表現で描き切り、娯楽性の高い“人間喜劇”として作り上げます。

主人公・小夜子を演じるのは、「愛の世界」(90年)や「刑事たちの夏」(99年)等、多くの鶴橋作品への出演を果たしている大女優・大竹しのぶ。小夜子と共に独り身の老人達を騙していく結婚相談所所長・柏木役に、映画『愛の流刑地』(07年)で鶴橋作品に出演した豊川悦司。小夜子と柏木を追い詰める探偵を永瀬正敏、父を殺されたと疑い探偵に調査を依頼する中瀬朋美を尾野真千子が演じます。大竹しのぶと豊川悦司の共演は『石内尋常高等小学校 花は散れども』(08年)、『一枚のハガキ』(11年)に続き、本格的なタッグは3度目となります。また、永瀬正敏は『私立探偵 濱マイク』(映画版93年〜96年、ドラマ版02年)以来の探偵役となります。さらに、小夜子が次のターゲットとして狙う不動産屋の隠居・舟山喜春に笑福亭鶴瓶。小夜子の息子・博司役に風間俊介、朋美の父・中瀬耕造に津川雅彦、朋美の姉・西木尚子に長谷川京子、柏木の愛人・三好繭美に水川あさみ、小夜子と柏木の協力者・瀬川英子に余貴美子、そして被害に合ったとされる元夫たちに森本レオ、六平直政、伊武雅刀など、演技派且つ個性的な役者陣が脇を固めます。

2016年、愛おしさすら感じるほどに欲深く、笑ってしまうくらい人間臭い登場人物達が織り成す、可笑しみたっぷりの鶴橋流“人間喜劇”の誕生に、どうぞご期待下さい。

後妻業とは…?
全国4000社以上、60万人以上の利用者がいる結婚相談所。シニアの利用客が年々増加する昨今、資産を持つ独身男性に近づき、あらゆる手練手管で虜にして後妻に収まり、男性に多額の金品を貢がせるケースが急増しています。中でも悪質な犯罪に発展した例が、記憶にも新しい2014年の筧千佐子・京都連続不審死事件。その際、『後妻業』は、事件の前に出版されていたことから、「予言していたのでは…?」とテレビ・新聞・雑誌などの媒体で連日取り上げられ、最近の社会面を賑わせました。本企画は、そんな話題騒然の犯罪“後妻業”を題材にしています。

ストーリー

「武内小夜子、63歳、好きなことは読書と夜空を見上げること… わたし、尽くすタイプやと思います」
結婚相談所主催のパーティで可愛らしく自己紹介する小夜子(大竹しのぶ)の魅力に男たちはイチコロである。耕造(津川雅彦)もその一人。二人は惹かれあい、結婚。幸せな夫婦生活を送っていた、はずだった——。2年後耕造は亡くなり、葬式の場で耕造の娘・朋美(尾野真千子)と尚子(長谷川京子)は、小夜子から遺言公正証書を突き付けられ、小夜子が全財産を相続する事実を言い渡される。納得のいかない朋美が調査をすると、衝撃の事実が発覚。小夜子は、後妻に入り財産を奪う“後妻業の女”だったのだ!
そして、その背後には結婚相談所・所長の柏木(豊川悦司)がいた。
「結婚相談所に限って言えば、男の高齢者がよくモテる。第一条件は資産があること。持病があればなおいい。看取る時間の効率が良いから女同士の取り合いになったりする…」
次から次へと“後妻業”を繰り返してきた小夜子と柏木、二人を追及する朋美と裏社会の探偵・本多(永瀬正敏)、小夜子の次のターゲットでありながら彼女が本気で愛してしまった不動産王・舟山(笑福亭鶴瓶)、そして彼らを取り巻くひと癖もふた癖もある人々…。
今、愛とお金をめぐるドラマが始まる——!!

スタッフ

監督:鶴橋康夫
原作:黒川博行
脚本:鶴橋康夫

キャスト

大竹しのぶ
豊川悦司
尾野真千子
長谷川京子
水川あさみ
風間俊介
余貴美子
笑福亭鶴瓶
津川雅彦
永瀬正敏
森本レオ
六平直政
伊武雅刀

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