団地
2016年/日本/カラー/103分 配給:キノフィルムズ
2016年6月4日公開
(C)2015「団地」製作委員会
公開初日 2016/06/04
配給会社名 1093
解説
2000年。喜劇役者として絶大な人気を誇っていた藤山直美が、映画に初主演をした。監督は阪本順治。
実在の事件を元に描かれたこの人間ドラマは、単館系でありながら大ヒットを記録し、阪本監督と藤山直美は、その年の映画賞を総なめにする。
あれから15年。
再び、阪本順治の手により、藤山直美がスクリーンにその姿を見せる。今度は、どこにでもある団地の どこにでも居る「普通の主婦」として。夫と自分だけが知っている、誰にも言えない「普通じゃない秘密」があるけれども・・・
ストーリー
山下ヒナ子は2年前に2DKの団地に夫の清治と共に越してきた。
商店街の一角で、三代続く漢方薬の店を切り盛りしていたのだが、突然店舗兼住居を売り払い、団地へと居を移したのだった。
団地に越してからというもの、ヒナ子はパートへ出かけ、清治は毎日散歩ばかりしている。団地の住人たちは、ネクラだなんだと新しい住人のことを好き勝手に噂するが、そんな噂はどこ吹く風、当のヒナ子たちは一切気にかけていない様子である。
ところが最近になって清治の姿を全く見かけなくなった。「とうとう離婚したか?」「はたまた蒸発か?」噂が独り歩きを始め、果ては「殺されたのかもしれない」と言いだす始末。
一方、清治の姿を見なくなったのと同時期から、ヒナ子の家をスーツ姿の男が出入りするようになった。男のくせに、なぜかいつも日傘をさしている若い男だった。
やがて、人の口に戸が立てられないならば真実を確かめるしかないと、団地の組合長である行徳正三が、思い切ってヒナ子の部屋を訪ねることに。
探りを入れる行徳だが、ヒナ子は世間話をするばかりで、夫の清治がいるのかいないのか、切り出せない。
前後して、団地中の主婦とその夫たちが、「ヒナ子さんが旦那さんを殺して、死体を隠している」と話し出す。
その噂はテレビ局にまで届いてしまい、ヒナ子は突撃取材まで受ける羽目になってしまう。
それでも清治は見つからない。ヒナ子も動じることもない。
いよいよ警察に相談して家宅捜査をするしかないと話し合っていた行徳のところへ、突然ヒナ子がやってくる。
「明日、警察とそれからテレビ局を呼んでおいてください」
当日、行徳たちが見守る中、警察がヒナ子の家に踏み込もうとしたその時、内側から扉が開き、行徳と君子が招き入れられた。
殺されたはずの清治の元気な姿を見て、ぎょっとする行徳と君子。
清治の後ろには、あの謎のスーツ男が立っている。
翌朝。部屋の中の様子も分からずに眠れぬ夜を過ごした警察やマスコミ、そして住人たちに衝撃が走る。
果たして住人たちが目にしたものとは・・・!?一体、清治はどこで、何をしていたのか!? そして、スーツ男は何者なのか・・・!?
スタッフ
監督・脚本:阪本順治
キャスト
藤山直美
岸部一徳
大楠道代
石橋蓮司
斎藤工
冨浦智嗣
竹内都子
濱田マリ
原田麻由
滝裕可里
宅間孝行
三浦誠己
麿赤兒
中山卓也
堀口ひかる
川屋せっちん
小笠原弘晃
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