原題:Love me!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016

2016年/日本/カラー/106分 製作・配給: OSD syndicate

2016年11月5日(土)より 渋谷ユーロスペースほか順次公開

©2015 OSD syndicate

公開初日 2016/11/05

配給会社名 1801

解説


AV界の巨匠・代々木忠の原作が、若手女性監督の手により映画化!

30年間、5,000人もの女性と向き合い続けてきた“ヨヨチュウ”こと代々木忠監督が、撮影現場を通して出会った様々な男女を通して、どうしたら人は心から目合い(まぐわい)つながれるのかを綴ったエッセイ、「つながる セックスが愛に変わるために」を原作とした、3篇から成るオムニバス映画が誕生した。
代々木監督の著書の大ファンである女優・中原翔子が、早川ナオミ名義で初プロデュースを手掛け、渡辺あい(84年生まれ)、深井朝子(88年生まれ)という、2人の新進気鋭の女性監督メガホンを取り、原作のエピソードに大胆な脚色を施した。更に、オムニバス3作全ての監督助手を務めた淺雄 望(87年生まれ)が、3作をつなぐ幕間映像を演出している。
また、本作には、今年7月7日に第一子を出産したばかりの加藤夏希や、寺島進、諏訪太朗らベテラン俳優をはじめ、アイドリング!!!メンバーから女優に転身した長谷川るみ、「仮面ライダーゴースト」でアデル役を好演中の真山明大といった若手俳優まで、実力派俳優たちが顔を揃えている。

つながってんだけどつながってなくて、でもやっぱりつながってる。

母親の言いつけ通りの“いい子”として人生を歩んできた女子大生の抑圧された無意識が、電気となって身体から溢れ出す『感電』、離れていく彼氏の心を繋ぎ止めようとするあまり、愛のテクニックを学ぼうと風俗店に飛び込むOLを描く『おはよう、マコちゃん』、自分大好き!な美人女優が、どうしても「愛してる」の台詞が言えず監督と対立する『LOVE REVOLUTIONS』——。
本作は、三者三様の、恋愛できない=つながれない現代の女たちの悲喜劇を通して、歪な自己を抱え、自分とも他人とも向き合えなかった女たちが、自分の殻を破り捨てるその一瞬を捉える。なりふり構わず暴走する彼女たちの姿を、私たちは笑えるだろうか?
原作と映画が、3本の映画同士が、俳優と映画が、登場人物同士が、それぞれ絶妙に“つながり合い”、ここに1つの作品が誕生した。

ストーリー











「感 電」
女子大生・泉(長谷川るみ)は、20歳を過ぎても母親・聖子(中原翔子)の過干渉になすがままの日々を送っていた。
ある夜、ラジオから聞こえてきた、電気によって感情を研究しているという森本の発言に惹かれた泉は、彼の研究所を訪れる。泉の身体から発する強い電流に気づき、興味を覚える森本。泉の電流は、聖子から受ける無意識の抑圧から発せられるものだった。
 互いに惹かれ合い、電気的交流によって結ばれる泉と森本。初めて人を好きになった泉の変化に気づいた聖子は…  ※原作「つながる」 門限九時半のお嬢様 より
「おはよう、マコちゃん」
29歳のOL・マコ(広澤草)は、年下の彼氏・ユウタ(真山明大)への執着心から、浮気されないよう必死に恋愛マニュアル本を実践していた。彼の全てが知りたくて、夜な夜なスマホのロック解除も試みている。
ある日、とうとうロック解除に成功したマコだったが、ユウタが風俗に通っていることを知ってしまい激しいショックを受ける。そんなに良いものなのかと、風俗の調査を開始するマコ。そこで出会ったヘルス嬢・アヤからの強引な誘いも手伝って、彼氏が欲情する女になるために、自分も風俗で働き始めるマコだったが…  ※原作「つながる」 愛は“今”という瞬間に宿る より
「LOVE REVOLUTIONS」
 著名な音楽家と熱愛報道中の女優・愛子(加藤夏希)。熱愛を肯定するかのような思わせぶりなブログを投稿した途端、恋人から別れを告げられてしまう。世間の目やプライドの高さから破局を公にできない愛子。一方、主演女優を決めかねていた映画監督の喜多見(浜田学)は、偶然目にした雑誌やワイドショーの愛子に強く惹かれ、オファーを決意する。
 マネージャーから促され、しぶしぶ出演を承諾した愛子だったが、リハーサルで喜多見から課せられた「愛してる」という台詞を頑なに拒否し、帰ってしまう。その夜、愛子は元恋人に電話を掛けるのだが…  ※原作「つながる」 すべては自分の影との戦い より

幕間映像「interlude 〜つながる〜」
海に辿り着いた男と一匹の雄犬。のんびり読書していると、カップルの揉める声が聞こえてくる。カップルを見やりウンザリする男。今度は若い水着ギャル達のはしゃぐ声が聞こえてくる。声の方に身を乗り出す男と犬。本能の赴くままに駆け出す男だったが…

スタッフ

監督・脚本: 渡辺あい / 深井朝子
幕間映像演出: 淺雄望
製作: 長田浩行 / 安藤桂子
原作: 代々木忠「つながる セックスが愛に変わるために」(祥伝社 刊/新潮文庫 刊)
コンセプト監修: 大道絵里子
企画・プロデュース: 早川ナオミ
プロデューサー: 柴田愛之助
主題歌: junnos「生命讃歌」(WATATSUMI RECORDS)
音楽: 長嶌寛幸 / メカ・エルビス(サイバーニュウニュウ)
撮影: 関将史 / 山田達也 / 早坂伸(J.S.C.) / 中瀬慧
照明: 守屋火実弥 / 鈴木秀幸
美術: 池田匠 / 鈴木知史
美術・制作担当: 最上勝司
録音: 光地拓郎 / 大野裕之 / 清水裕紀子
録音・音響効果: 臼井勝
3DCG: 宍戸光太郎
衣裳: 永野桃子
ヘアメイク: 富田貴代
ガンエフェクト・助監督: 芦野広忠
助監督: 飯山りか / 能登秀美 / 地良田浩之
キャスティング: 青木亨
ケータリング: 相良実和子

キャスト

滝沢泉: 長谷川るみ
森本シュウジ: ジェントル
滝沢聖子: 中原翔子
マコ: 広澤草
ユウタ: 真山明大
アヤ: 亜紗美
加藤: 寺島進
伊万里愛子: 加藤夏希
喜多見明彦: 浜田学
八幡宮仁志: 諏訪太朗
十文字力也: 舩木壱輝
綾小路三郎: 松田祥一
男: 江原シュウ

(声の出演)
津田健次郎
かとうあつき
古澤健
浦井崇

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