ダライ・ラマ14世
2014年/日本/カラー/116分 配給:ブエノスフィルム
2015年5月30日、ユーロスペース他にて全国順次公開
©Buenos film
公開初日 2015/05/30
配給会社名 1628
解説
ダライ・ラマ14世。世界中の誰もがこの名に聞き覚えがあることだろう。しかし、この人がどんな人物なのかを説明できる人は、どれだけいるだろうか。
2歳のときにダライ・ラマ13世の転生者であると認定され、5歳でチベット仏教の最高指導者、
ダライ・ラマ14世として即位。中国軍がチベットに侵攻した後に15歳で国家元首となるが、中国との関係は悪化し23歳で亡命の身に。
その後、世界中をめぐり、チベットの自由と世界平和を唱え、1989年にはノーベル平和賞を受賞。「世界の象徴的政治家トップ25」にTIME紙によって選出されるなど、チベットの国家元首、
チベット仏教の最高指導者というだけでなく、衆目の一致するところの世界の要人である。
その発言や行動は、常に世界中の人々の注目を集めてきた。
世界のどこかの国を訪れると、その国のニュースになる。マーティン・スコセッシ監督の『クンドゥン』やブラット・ピット主演の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』では、そのドラマチックな半生が映画にもなった。ただ、それらの多くは公の場での指導者としての姿、壇上にいるダライ・ラマ14世である。
本作では、今まで誰も見たことのないダライ・ラマ14世に出会うことになる。カメラは関係者以外には入ることのできない場所へと分け入っていく。そこに映し出されるのは、眼鏡をはずし、お茶をのみながらくつろぐ普段の姿。書物に目を通し、今も日々の課題を学ぶひとりの僧侶としての姿である。
また、街角で“ダライ・ラマ14世に聞きたいこと”を募る今までにない試みも。
「もし髪を伸ばせるならどんな髪型にしたいですか」「なぜ中国という大国にチベットという小国がきちんと主張することができるのでしょうか」「暴力のない強さとはなんなのか」など、様々な質問に法王自身が真剣に、時にユーモアたっぷりに答えてくれる。
本作『ダライ・ラマ14世』が紐解くのは、ダライ・ラマという存在そのものに他ならない。
過去のニュースや記者会見などの映像からは、ダライ・ラマ14世としての苦難の歩みとチベット
問題の本質が見えてくる。そして、本作ではチベット亡命政府のあるインドのダラムサラと、いまもチベットの伝統と風習が受け継がれるラダックへの取材を敢行。その映像からは、脈々と受け継がれるチベット仏教の教えと、その源流であるダライ・ラマの存在、そして亡命後にダライ・ラマ14世が人々と作り上げてきたものが浮き彫りになってくる。
最後にもうひとつ触れておきたい。それは、ダライ・ラマ14世の日本への想い。
作品中、法王はエールというべき期待を込めたメッセージを私たち日本人に送っている。戦後70年の今、そのメッセージをひとりでも多くの人に受け取ってほしい。
ストーリー
スタッフ
監督・構成・編集:光石富士朗
音楽:世武裕子
チェロ演奏:奥泉貴圭
企画:薄井一議、薄井大還
企画協力:長島慎、坪井 卓
撮影:薄井一議、薄井大還、光石富士朗、吉田裕
編集:薄井一議、岡松真行、富塚友紀、松本ちあき、村上美智子
翻訳:三浦順子、岡松真行、徳丸明子、Sunil・kapoor、松本 寛之、スプリングヒル
調査:松本寛之
音楽制作:内山 雄介
Recording Engineer:塚田耕司
EED:山谷亨
MA:丸山 誠、末次亮介、大沼友里恵
CG:大野 幹
通訳・コーディネーター:Tsewang・Thinles
仏教学監修:合田秀行(日本大学文理学部教授)
制作協力
Tibetan Children Village
Gyumed Monastery
久保隆
成川沙世子
アルファエージェンシー、
Sound City
otoco
SUDIO MECH
Tenjin Kunsang
映像・画像・音楽提供
AUDIO VISUAL SECTION OF DIIR,CENTRAL
TIBETAN ADMINISTRATION,DHARAMSALA,
HP,INDIA
Liaison Office of His Holiness the Dalai Lama forJapan & East-Asia
Tibetan Institute of Performing Arts
European Parliament
薄井 大還
野田 雅也
アマナイメージズ
ゲッティイメージズ
コービス
AP/アフロ
ACクリエイト
infcam
TIME
朝日新聞社
読売新聞社
特別協力 :ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 代表 ラクパ・ツォコ
エグゼクティブプロデューサー:土屋尚士
プロデユーサー:吉田裕
製作:ブエノスフィルム
語り:柄本佑
キャスト
ダライ・ラマ14世
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