原題:Berthe Morisot

2012年/フランス/カラー/100分 配給:ユナイテッド・シネマ

2015年6月13日、YEBISU GARDEN CINEMAにて公開

(C)K'ien Productions - 2012

公開初日 2015/06/13

配給会社名 1068

解説


パリのオルセー美術館の至宝、エドゥアール・マネの「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」。日本でも人気の高い著名な名画だが、ここに描かれた美女が画家であることは、あまり知られていない。ルノワール、モネ、ドガらと共に、“印象派”誕生からの中心人物として、その発展に深く関わった女性画家だ。近年の研究で、美術史上非常に重要な人物だと再評価が高まっている。
 しかし、彼女には多くの謎が残されている。上流階級の女性が働くことなどなかった19世紀のフランスで、どうやって画家として身を立てたのか? さらに最大の謎はマネとの関係だ。師弟か友人か、それとも恋愛関係か? のちにモリゾがマネの弟と結婚したことが、さらに謎を深めている。

ベルト・モリゾ没後120周年となる今年、そんな彼女の秘密に迫る作品が誕生した。監督は、撮影監督としてジャン=リュック・ゴダール、レオス・カラックスなどの作品を手がけてきたカロリーヌ・シャンプティエ。
 パリを舞台に、ルーヴル美術館での模写や、豪華な屋敷での夜会など、当時の芸術家たちの華やかで刺激的な日々が描かれる。さらにマネの「笛吹く少年」や、当時スキャンダルを巻き起こした「オランピア」など数々の名画が登場、「バルコニー」の制作秘話も見逃せない。

 葛藤の末に、真の愛と自分らしい生き方を見出すモリゾ。彼女がキャンバスに切り取る何気ない日常の幸福こそが、人生のすべてだと教えてくれる感動作が完成した。

ストーリー



1865年、フランス。パリ16区に暮らすベルト・モリゾは、サロンへの入選を目指して絵画に情熱を傾けていた。ある日モリゾはエドゥアール・マネと出会い、モデルを頼まれたことから彼のアトリエに出入りするようになる。マネはモリゾの美貌と才能に惹かれ、モリゾはマネの斬新な画風に目を開かされる。家庭に入ることを望む両親やマネとの複雑な関係、やがて始まった戦争に翻弄されながら、モリゾは自分だけの絵を探し続けるのだが──。

スタッフ

監督・撮影:カロリーヌ・シャンプティエ

キャスト

マリーヌ・デルテルム
マリック・ジディ

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