2013/日本/カラー/71分/ 配給:アイエス・フィールド、ベストブレーン

2015年3月7日公開

(C)2014「ポセイドンの涙」製作委員会

公開初日 2015/03/07

配給会社名 1250/0429

解説


本作は、海上自衛隊が震災直後に撮影した貴重な未公開映像と共に、「救った人と救われた人」から「ひとりの人間と人間」へと移りゆくドラマを捉えた作品です。監督は、「3.11 東日本大震災の真実〜未曾有の災害に立ち向かった自衛官「戦い」の現場〜」、「国防男子」「国防女子」などミリタリー分野を得意とする大島孝夫と、震災、原発問題関連など数々の書籍の編集、週刊誌等の執筆者として活躍する鹿島潤。

当初、本作とは関係なく被災地の模様を取材していましたが、自衛隊の災害支援活動を目の当たりにしているうちに、報道では深堀されなかった事実を一人でも多くの方に知って欲しいと思い立ち、被災者、自衛官それぞれの目線に沿った実録を作品にまとめ上げることとなりました。

ほとんどの被災者は「失う」という大きなものを背負いましたが、自衛隊の活動の中で「得る」という小さな希望も掴んだのです。そしてその先に見えるものは「自衛隊員も涙を流すひとりの人間である」というもの。自衛隊の賛美映画を作りたいのではなく、被災者という「人間」と自衛隊員という「人間」とのありのままの感動に是非ご注目下さい。

ストーリー





震災後、救援活動に志願した横須賀音楽隊に所属する村上渚 3 曹が見た被災地の現実は想像絶するものであった。自分に何が出来るのか思い悩み、輸送艦「おおすみ」艦内で多くの被災者と出会い、多くを考えさせられた。その艦内で、当時中学生だった内海晴香さんは、苦しい避難生活を送るさ中、村上と出会い大いに励まされ彼女の夢は変わることになった。
そして、2 年の月日が経った 4 月のある週末、村上はプライベートで被災地を訪れる。
海上自衛隊横須賀基地、第 41 掃海隊水中処分員長、谷口設夫は 2 年前の春を振り返り今でもやるせない思いに襲われる。水中処分員(EOD)である谷口の任務は、水中の機雷や不発弾の処分であったが、被災地での任務は遺体の捜索であった。海中で遺体を発見するたびに、心の中で黙祷を捧げ、艦に引き揚げた。生存者の救援とは異なり喜べない仕事。それを支えたのはどんな使命感だったのだろうか?ひとりの人間として壮絶な胸中を打ち明ける。
東日本大震災でいくつもの悲しみを経験し、同時にかけがいのない出会いも経験した海上自衛隊の隊員たちが、また、新たな任務のもとに大海原に出航する。

スタッフ

監督:大島孝夫、鹿島潤
製作:山梨一寿、伊藤明弘
企画:伊藤明弘
プロデューサー:嶋田豪、関顕嗣、星野晴美
構成:大島孝夫、鹿島潤
撮影:大島孝夫、鹿島潤、朝倉武英、西澤幹
写真撮影:宮嶋茂樹、菊池雅之
編集:上本聡
音楽:小山順之
フクシマレコーズ
主題歌:KENZO
ナレーション:榎木孝明
ラインプロデューサー:高瀬博行
助監督:土田準平
アシスタントプロデューサー:平山憲司
制作担当:伊田卓也
制作進行:小松丈二
ヘアー&メイク:小笠原ゆかこ
制作デスク:坂野恵美子

キャスト

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