その「境界線」は誰が決めるのか!? 異才・佐々木誠監督が、満を持して現代・ニッポンに向けて放つ≪問題作≫!

2015年/英語・日本(英語字幕)/85min/SD/4:3/ 配給・宣伝:WaterMethodMan 配給協力・宣伝:contrail

2015年2月14日(土)より渋谷アップリンクにて公開

© Makoto Sasaki

公開初日 2015/02/14

配給会社名 1602

解説


本作は、2008年に公開された「裸over8」というオムニバスの中の一篇『マイノリティとセックスに関する、2、3の事例』の長編版。とはいえ単なるブローアップではなく、「マイノリティとマジョリティ その境界線を決めているのは誰なのか、何なのか」という問いにメタフィクション的なアプローチで迫りながら、3・11以降の日本の変化に対する危機感と、それでも信ずるべき希望を描き出そうとする意欲的な作品である。その表現方法は、過激なだけでなく、真摯に人間を見つめる。映画監督・佐々木誠の「マイノリティからの視点」は一貫している。

出演は、自身もARTHROGRYPOSIS (アルトログリポージス・先天性多発性関節拘縮症)を患っていながら、障がい者の社会進出や表現活動の重要性を積極的に発信してきた門間健一。佐々木監督の友人にして本作の「共犯者」という関係を続けてきた門間さんだったが、昨年、この映画の上映を待たず急逝。映画には彼の「普通でいる事、当たり前に居られる事の難しさ。でもそうある為に、現状を突破していかなくてはならない」という思いも刻まれている。
他にも鉄割アルバトロスケット主宰・作家の戌井昭人、映画作家・想田和弘、映画監督・竹馬靖具などが虚実入り混じった世界に出演する。

今回の公開に際し、チラシ・ポスターのメインビジュアルを人気イラストレーター・サイトウユウスケの作品を使用。予告編のナレーションも作家・DJとして活躍するロバート・ハリスが担当するなど、作品のテーマに共感した人々の力が結集した。

また一切の境界線を無くしたいという願いを込めて、劇場鑑賞料金を「NO BORDER価格」として、ご鑑賞いただく全ての方を均一の料金に設定させていただきました。

誰でもない「ワタシ」の虚実皮膜な6年間の個人的記録。
ここから見えてくる、私たちの「NO BORDER」な未来。

ストーリー





◆Chapter1「中島兄弟」(2009年): ある「事件」が起きた。だが容疑者である少年・ノリツグ(通称「弟」)は、証拠不十分のために釈放される。数年後、「事件」のことを知った映像作家志望の学生「ワタシ」は、その真相に迫ろうとカメラを手にし、現在の「弟」が所属するパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」に潜入する。

◆Chapter 2「クリスティ」(2007年): 重度の身体障害者・モンマと知り合った「ワタシ」は、特殊改造された車椅子を操り、精力的に活動・発言する彼の姿に、いまの自分よりも充実した生活を送っているのではないか?と強く疑問を感じるようになる。そして偶然出会ったアメリカ人留学生のクリスティに対し、思い切ってアクションを起こすのだが……。

◆Chapter 3「リリィ」(2010〜2014年): 有名になりつつあるモンマにテレビのドキュメンタリー番組出演の依頼が来る。そんな中、東日本大震災が起こったことで、それぞれの日常は考えもしなかった方向へと変化していく。原発事故を抱えた日本で暮らす「ワタシ」が「行き着く先」の本当の意味とは?

スタッフ

監督:佐々木誠
英語字幕:Garro Heebae
イラスト:サイトウユウスケ
デザイン:高橋キンタロー、足利瑞枝 
予告編ナレーション:ロバート・ハリス
音楽:UNpro by hideki 
協力:鉄割アルバトロスケット、上田茂、小山巧、Terumi Hashimoto Myhrvold、松田高加子、蔭山周

キャスト

門間健一
中島教知
中島朋人
クリスティーナ・ロバーツ
MAMI
竹馬靖具
熊篠慶彦
山本修司
LILY
想田和弘
戌井昭人

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