原題:Three Stories of Love

第20回釜山国際映画祭2015

2015年/日本/カラー/140分/ 配給:松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ

2016年09月07日よりDVDリリース 2015年11月14日(土)テアトル新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショー

©松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

公開初日 2015/11/14

配給会社名 1522/1217

解説


何があっても離れない夫婦の十年を描いて、報知映画賞最優秀監督賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(木村多江)、ブルーリボン賞最優秀新人賞(リリー・フランキー)など数多くの賞を受賞した名作『ぐるりのこと。』から7年。鬼才・橋口亮輔のオリジナル脚本による長編映画『恋人たち』の撮影が先日クランクアップを迎え、2015 年秋、テアトル新宿ほかにて公開されることが決定しました。
本作は、松竹ブロードキャスティングによる、作家主義、俳優発掘を理念としたオリジナル映画製作プロジェクトの作品で、自分に関心をもたない夫、そりが合わない義母と暮らす平凡な主婦、同性愛者で完璧主義のエリート弁護士、通り魔殺人事件によって妻を失った男、それぞれ異なる3人の”恋人たち“が織りなす物語。

クランクアップを目前に控えた 12 月中旬、東京都内にて行われた撮影には、主人公アツシを演じる篠原篤、そして『ぐるりのこと。』に続く橋口監督作品となる今作にも出演をはたしたリリー・フランキーが参加。篠原は、「監督が『アツシは僕です。あなたとは年齢も、生きてきた道も違うけども、どこかですり合わせて実感を持って、そして自分の力以上のことを出してほしい』とクランクイン前から言ってくれた」と、橋口監督の分身とも呼べる主人公アツシを演じることのプレッシャーと喜びを語り、リリー・フランキーは、7年ぶりとなる橋口監督の現場について「橋口監督の水準はとても高く、また、監督自身の私小説的なところもあるので、監督から OK の声を聞いたあとでも『監督の想いに近づけているだろうか?』と思ってしまう」と、人間の心のひだを細やかに描写していく橋口亮輔作品ならではの現場で感じた想いを口にしました。

これまでの作品と同じく、脚本もオリジナルで手がけた橋口監督は「『ぐるりのこと。』の後、すごくいろんなことがあって。自分の中にあるものを出して脚本を書くことが怖かったが、書かないほうが苦しくなって書き上げた。書き終えて、初めて本物のセリフが書けたような気がした。今までで一番いい脚本だと思う」と自信をうかがわせました。

さらに、「今の日本が抱えていること、そして絶対にメジャー映画では拾わないであろう、“人間の感情”をちゃんと拾ってあげたかった。地味でもまっすぐに、まじめに生きていても理不尽な目に遭ってしまう。現状復帰すらできないのに、悪者たちは裁かれることもない。こうした、飲み込むことができない想いを抱えて生きている人が、今のこの日本にどれだけたくさん生きていることか。これは僕の個人的な体験による個人的な想いではないと感じています。この映画を見たときに、『ああここに自分と同じ想いがある』と思っていただけたら、この映画がその方の支え、救いになってくれるかもしれない。そうすれば僕がこの映画を作った甲斐があると思います」と作品について語りました。

ストーリー



スタッフ

監督:橋口亮輔
製作:松竹ブロードキャスティング株式会社 / 制作会社:ランプ株式会社

キャスト

篠原篤
成嶋瞳子
池田良
安藤玉恵
黒田大輔
山中崇
内田慈
山中聡
リリー・フランキー
木野花
光石研

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