攻殻機動隊　新劇場版

攻殻機動隊、その起源。草薙素子、出生の秘密。
世界に衝撃を与えた「攻殻機動隊」の全てが明かされるー。

西暦 2029 年、情報ネットワークとサイボーグ技術の発達により人々の意思が電脳に繋がれた世界。電脳犯罪を制圧するために組織された、全身義体のサイボーグ・草薙素子が率いる内務省直属の攻性の独立部隊、通称ー攻殻機動隊ー。
1989 年、士郎正宗による原作「攻殻機動隊」が誕生。1995 年、押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊』が公開され、その圧倒的な作品世界と映像表現により、ウォシャウスキー姉弟（『マトリックス』）やジェームズ・キャメロン（『タイタニック』『アバタ—』）をはじめとする世界中のクリエイターに影響を与え、後の SF 映画の映像表現に革命を起こした—。そして、原作誕生より四半世紀を経た 2015 年。完全新作の長編アニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』が公開される。主人公・草薙素子は、超ウィザード級のハッカースキルを持った全身義体のサイボーグ。彼女はなぜ自らの部隊を求め、戦い続けるのか。そして明かされる“攻殻機動隊”の起源と、出生の秘密。2015 年—全世界震撼—

「攻殻機動隊」25周年〜その歩み

1989年、『攻殻機動隊』発表
1989年、「ヤングマガジン海賊版」5月号に『攻殻機動隊』が掲載された。ネットワークへの常時接続が日常となった社会描写。冷戦の枠組みが消え、国際情勢の流動化に伴いテロが大きな意味を持つようになった時代設定。その先見性は、現在でもまったく古びていない。物語は、ネットの海で生まれた生命・人形使いと素子の出会いを描いて完結し、1991年に単行本が発行。その後、人形使いと出会った後の素子を描いた『攻殻機動隊２』、素子が不在となった公安９課の活躍を描く『攻殻機動隊1.5』が発表されている。

1995年、世界の『攻殻機動隊』に
1995年、『GHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊』が公開される。人形使いと素子の出会いを縦軸に１本の映画として原作を再構成。押井守監督とProduction I.Gのタッグによる、ハイクオリティな映像世界は多くのファンを魅了し、ウォシャウスキー姉弟やジェームズ・キャメロンといった世界中の新世代のクリエイターにも大きな影響を与えた。2004年には、素子が不在となった後のバトーを主人公に、押井監督による続編『イノセンス』も公開された。

2002年、ＴＶシリーズ『S.A.C.』スタート
2002年からはＴＶシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』（全26話）がスタート。神山健治監督の下、「刑事アクション」と「社会問題を通じた正義への問いかけ」を両立させるエピソードを展開し、新たなファンを獲得した。薬害事件を扱った『STAND ALONE COMPLEX』に続き、2004年には続編『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』（全26話）を放送。2006年には高齢化社会を題材にした長編『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』が発表された。

2013年、「始まり」を描く『ARISE』
2013年より全４作が発表された『攻殻機動隊ARISE』は原作、映画、『S.A.C.』に続く“第４の攻殻機動隊”と位置づけられている。映画、『S.A.C.』がプロフェッショナルとして完成された草薙素子を描いたのに対し、『ARISE』では、まだ若く血気盛んな素子を主人公に据えてストーリーを展開。公安９課のメンバーが素子とどのように出会ったかも描かれ、黄瀬和哉総監督の下、本作を通じて『攻殻』世界がさらなる奥行きを得た。

そして『攻殻機動隊 新劇場版』では、すべての“はじまり”が描かれる