妻への家路
原題:Coming Home
自分を待ち続ける妻に他人として寄り添う夫。 この世で最も切ない夫婦の愛の物語
2014年/中国/カラー/110分/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:水野衛子 配給:ギャガ
2015年11月03日よりDVDリリース 2015年3月6日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
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公開初日 2015/03/06
配給会社名 0025
解説
名匠チャン・イーモウ×コン・リー最新作。文化革命によって引き裂かれた家族の再生の物語。
中国文化大革命が終結。強制労働収容所に収容されていた夫ヤンシが家に帰ると、妻ワンユは記憶の一部を失っていた。待ち続けていたはずの夫を見ても誰だか分からない妻。ヤンシはワンユが誤って認識した別人になりきり、毎朝帰らぬ夫を迎えに駅に向かう妻に付き添い続ける…。
監督を務めたのは、『HERO』『単騎、千里を走る。』の映画作品の他、北京五輪開会式やAPEC歓迎式典の演出も手がける巨匠チャン・イーモウ。「私にとって本作は、若いころの情熱と熟練した技術の両方を動員して挑んだ作品です。観客の皆さんがこの物語を心に刻み、その裏側にある感情を忘れないでいてくれることを願っています」と、本作にかける熱い思いを語った。
主演は、『SAYURI』『ハンニバル・ライジング』などハリウッド映画に進出し、国際的なスターの地位を獲得している、コン・リー。記憶喪失の妻の役は大きなチャレンジだった。撮影が始まる前に、病院と老人ホームで実際に生活し、多くの観察と研究を行い、この病気を患った人たちの肉体と心理を体感した。
チャン・イーモウ監督とコン・リーは、『赤いコーリャン』『秋菊の物語』『活きる』などで各国の映画祭の栄えある賞を席巻し、中国映画の新たな歴史を生み出してきた。本作では『王妃の紋章』以来8年ぶりのタッグとなるが、豊かなキャリアと人生を重ねた二人が、奥深い人間ドラマという原点に返り、21世紀に残すべき最高傑作を完成させている。
ストーリー
文化大革命に引き裂かれて20年、再会した妻は夫の記憶を失くしていた。
1977年、文化大革命が終結。20年ぶりに解放された陸焉識(ルー・イエンシー/チャオ・ダオミン)は妻の馮婉玉(フォン・ワンイー/コン・リー)と再会するが、待ちすぎた妻は心労のあまり記憶障害となり、現在の夫を別人として認識してしまう。焉識は他人として向かいの家に住み、娘の丹丹(タンタン/チャン・ホエウェン)の助けを借りながら、妻に思い出してもらおうと奮闘する。収容所で書き溜めた何百通もの妻への手紙をくる日も彼女に読み聞かせ、帰らぬ夫を駅に迎えにいく彼女に寄りそう。夫の隣で、ひたすら夫の帰りを待ち続ける婉玉。果たして、彼女の記憶が戻る日は来るのか──?
「パワフルで深い。涙が止まらなかった」とスピルバーグが感服した、この世で最も切なく最も高貴な“愛”の物語。
スタッフ
監督:チャン・イーモウ
キャスト
コン・リー
チェン・ダオミン
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