死ぬまで生きよう、どうせだもん。

全州国際映画祭2015

2013年/日本/カラー/196分 配給:彩プロ

2014年11月8日、有楽町スバル座他全国順次ロードショー

(C)2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS

公開初日 2014/11/08

配給会社名 0106

解説


デビュー作『カケラ』で国内外から注目を浴びた安藤桃子監督による渾身の最新作は、自身の介護経験から発想を得て書き下ろした小説の映画化。人間関係が希薄な社会に対する怒りを爆発させ、日本映画界に一石を投じる傑作を生みだした。主演は数々の映画賞に輝き「キネマ旬報ベストテン主演女優賞&助演女優賞」を同時受賞という史上初の快挙を成し遂げた、監督の実妹・安藤サクラ。おじいちゃんたちを、母親のように叱咤激励し、時には恋人のように寄り添い、女性の凛々しさを体現するニューヒロイン・山岸サワを見事に演じきった。ワケありおじいちゃんたちを演じたのは日本映画界の重鎮・津川雅彦と芸人として活躍する坂田利夫。他に柄本明、草笛光子など豪華な演技派俳優たちが若手監督のもとに集結。ベテラン俳優たちが演じるユニークな登場人物たちは重層的で味わい深いハーモニーとなり本作に深みを与えている。ほぼ全編にわたり高知ロケを敢行し、生命力みなぎる食と人の魅力に惚れこんだ安藤桃子監督は撮影後に移住し、現在は観光特使も務めている。

ストーリー










「おしかけヘルパー」山岸サワが巻きおこす、
前代未聞のハードボイルド人情ドラマ、怒涛の196分!

「冥土の土産におじいちゃんと寝てあげてくれない?」
ある日、ヘルパーのサワは、派遣先の家族から、おじいちゃんと一晩過ごしてくれという依頼を受ける。しかもその当日、予期せぬ大事件に巻き込まれた彼女は、いきなり「家ナシ・金ナシ・仕事ナシ」の人生崖っぷち状態に立たされた。サワは生活のため、“おしかけヘルパー”をすることに……。駐輪場の自転車をパンクさせまくる茂ジイさんや、女子高生の写真集を万引きする義男など、サワはワケありクセありのおじいちゃんたちを見つけ出しては、軽やかに家事と介護をこなし、その生活に入り込んでゆく。はじめこそ困惑するおじいちゃんたちだったが、天真爛漫に振る舞うサワに対し、不器用さゆえに社会や家族の中での居場所をなくしていた彼らも、心を開きはじめる。あふれんばかりの生命力を発しながら、全身全霊でぶつかってくるサワの存在に突き動かされ、“死”に近い場所にいたおじいちゃんたちの“生”が再び輝きだす。
老いは、誰にでも等しく訪れる。高齢化社会へと突入し、身近な人や自分自身の老いに戸惑いながら生きている私たちに、「死ぬまで人間は懸命に生き抜くんだ」とスクリーンから叫ぶサワの姿が、“生きること”“人生を全うすること”の本当の意味を教えてくれる。

スタッフ

監督・脚本:安藤桃子
エグゼクティブ・プロデューサー:奥田瑛二 
プロデューサー:長澤佳也 
アソシエイト・プロデューサー:畠中鈴子
原作:「0.5ミリ」安藤桃子(幻冬舎文庫)
撮影:灰原隆裕 
照明:太田 博 
美術:竹内公一 
録音・整音:渡辺真司 
音楽:TaQ 
フードスタイリスト:安藤和津
主題歌「残照」寺尾紗穂 
作詞・作曲:寺尾紗穂(アルバム「残照」収録)
 (発売元:MIDI INC./Published by YANO MUSIC PUBLISHING Co.,Ltd.)
助成:文化芸術振興費補助金 
企画:ゼロ・ピクチュアズ 
制作:リアルプロダクツ 
製作:ゼロ・ピクチュアズ、リアルプロダクツ、ユマニテ
配給:彩プロ 
宣伝:『0.5ミリ』三姉妹 
広報企画:道田有妃 

キャスト

安藤サクラ
織本順吉
木内みどり
土屋希望
井上竜夫
東出昌大
ベンガル
角替和枝
浅田美代子
坂田利夫
柄本明
草笛光子
津川雅彦

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