原題:Children of the Revolution

「28 年間、私は世界のどこにも存在しない人間でした。 子どもたちが語る、テロリストと呼ばれた母親の素顏とは——

2011 年/イギリス/カラー/HD/88 分 配給:太秦

2014 年 7 月 5 日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー全国順次ロードショー

© Transmission Films 2011

公開初日 2014/07/05

配給会社名 0864

解説


革命家と呼ばれ、母親として生きた女たち

故・若松孝二監督が公開を熱望し、最後の遺言とも言える本作は、1968年に世界を揺るがし同時多発的に起きた学生運動のうねりのなか女性革命家として名を馳せた、重信房子とウルリケ・マインホフ、その娘である重信メイとベティ—ナ・ロールの4人の女性に焦点を当てたドキュメンタリー作品。監督にはアイルランド気鋭のドキュメンタリスト、シェーン・オサリバンが務め、ヨーロッパ各地でセンセーションを巻き起こした。当時の貴重なニュース映像や、二人に接した人たちのコメントを交え、テロリストと呼ばれた母親の素顔とその娘たちの生き方を重層的に描き出し、現代が失った変革を恐れぬ勇気を象徴的に描き出した。

国籍も名前も変えて生きなければならなかった娘は、母に何を思うのか——

1968年、ベトナム戦争で行なわれた虐殺に戦慄した彼女たちは、世界革命による資本主義勢力の打倒を目指し、それぞれ日本赤軍とドイツ赤軍を率いて活動した。作家兼ジャーナリストのメイとベティーナが、ふたりの母親である房子とウルリケの人生をたどり、現代史において、最も悪名高きテロリスト呼ばれた彼女たちの生き様を独自の視点から探ってゆく。母親たちが身を隠すなか、ある時はともに逃走し、誘拐されるなど、メイとベティーナは過酷な幼年期を過ごし、壮絶な人生を生きてきた。再び民主主義の危機が叫ばれるなか、彼女たちは自身の母親たちが目指した革命に向き合う。国籍や名前を変えて生きなければならなかった房子の娘であるメイは、その苦悩と母への想いを涙ながらにカメラに語る。革命家であり母親でもある彼女たちの生き方、また革命家の娘として生きた子どもたちの人生は、“幸福な社会”とは何かを、私たちに激しく問いかけてくるであろう。

ストーリー







スタッフ

監督・製作:シェーン・オサリバン

Special Thanks:若松プロダクション

キャスト

重信房子
重信メイ
ウルリケ・マインホフ
ベティーナ・ロール
足立正生
塩見孝也
大谷恭子

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